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ハウラ(Hau La)

上へ上へ押すな押すな
マングローブ』と並んで、今年のゲームマーケットの目玉となった賽苑の作品。スポンジ製のピースを自由に取り付けて、自分の色のタグが一番上になるようにするという、ほかに類を見ない異色の作品だ。
手持ちのピースは長さが3種類あり、全員同じものをもっているが使い順番は自由。長いピースはここぞというときに使いたい。地面やほかのピースにある穴から、新しいピースを差し込んで、できるだけ高いところに自分の色のタグを付ける。次の手番には、タグがあったところからさらに上を目指す。
毎ラウンドトップを取った人は、ボーナスピースを取り付けることができるが、高いところはすぐ狙われて下になることになるだろう。スポンジ製であるため、重力やほかのピースとの絡みですぐ垂れ下がってしまう。
勝敗は最後の最後のピースが入るまでわからない。短いピースで最後のひとあがきをするさまは、思わず笑いを禁じえない。ゲームマーケットの評価アンケートでは、ゲームとしての出来を疑う声も寄せられたが、先手番でもよい場所を見つけられれば決して不利ではないように感じた。
アブストラクト風なのに厳密に計算できないアナログ感、みんなの予想を裏切るピースの差し込み方で形勢が逆転する創造性、そして現代芸術のような見栄えのよさと申し分ない。『マングローブ』と同様、これまた国内でも海外でも、どこかのメーカーが権利を買い取って工場で量産してほしいほどだ。
Hau La
作者不明/賽苑
2〜4人用/8歳以上/15分

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コロッサル・アリーナ日本語版

ホビージャパン(東京・代々木)は今月、カードゲーム『コロッサル・アリーナ』の日本語版をリリースした。2~5人用、8歳以上、40~60分、2940円。
『コロッサル・アリーナ』は、ファンタジー世界のモンスターたちが闘士となって戦い、プレイヤーは戦いに勝ちそうなモンスターへ賭けて配当金を獲得するゲーム。モンスターたちはそれぞれ独自の能力を持っており、能力に応じて戦闘カードをうまく使いこなさなければならない。モンスターが1体ずつ脱落する中で、お気に入りのモンスターが勝ち残れるか、スリル溢れるゲームが楽しめる。
デザイナーはR.クニツィア。『グランドナショナル・ダービー』(ピアトニク、1996年)から始まり、『タイタン・アリーナ』、『ギャラクシー』と改良とリメイクが続けられてきた。総発売元であるファンタジーフライト社(アメリカ)では定番名作シリーズ「シルバーライン」にラインナップされており、またドイツ、フランス、イタリア、フィンランドなどで各国語版が発売されている。
ホビージャパン:コロッサル・アリーナ
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