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日本版The One Hundred 2009

ミクシィで3556人が参加する大コミュニティ「ボードゲーム」にて、11月30日〜15日にかけて日本版The One Hundredが行われた。発起人はさとーさん(ボードゲームのおもちゃ箱)。各自がベスト15を発表して集計したもので、今年は127人が参加した。結果は以下の通り(カッコ内は昨年の順位とそこからの上下、新作は★、国産オリジナルは■、日本語版ありは●)。5回目となる今年は、コミュニティの参加人数が昨年より600人、投票者数が18人増えている。
1位は日本語版発売で波に乗る『ドミニオン』。10位以内の新作は『ルアーブル』のみに留まった。10位以内のうち日本語版が発売されているもの(予定も含む)は6タイトルにものぼり、日本語版の広がりが見て取れる。
このリストの楽しみ方として、「ゲーマー度」というものがある。リストの全118タイトルから、自分が所有しているゲーム数と、遊んだことのあるゲーム数を足し合わせるものだ。人気のあるゲームを遊んだことがあるかチェックしてみてはいかが。
1.ドミニオン(03↑)●
2.プエルトリコ(05↑)
3.カタンの開拓者たち(01↓)●
4.パンデミック(25↑)●
5.アクワイア(04↓)
6.アグリコラ(06→)●
7.レース・フォー・ザ・ギャラクシー(02↓)
8.ルアーブル ★(●)
8.電力会社(12↑)
10.6ニムト(14↑)●

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バニーバニー・ムースムース(Bunny Bunny Moose Moose)

やってるほうは必死
『スルーザエイジ』『ギャラクシートラッカー』『スペースアラート』をはじめ、毎年斬新な作品で注目されているチェコゲームズのフヴァキル(綴りは「フヴァティル」だが、エッセンのブースで聞いたら「フヴァキル」だという)。今年のエッセン国際ゲーム祭で発表した新作は、リアルタイムリアクションゲームだった。バニー(ウサギ)とムース(アメリカヘラジカ)の耳や角を手で作って得点するゲーム。
親プレイヤー1人と、残りのプレイヤー全員は対面して座る。親プレイヤーは詩を読みながら、カードを1枚ずつめくって並べる。残りのプレイヤーは並んでいるカードを見ながらポーズを取る。6枚並んだら、1枚目の上に重ねておいて上書きする。これを繰り返すうちに、山札から猟師が出たらポーズをストップして得点計算。
ウサギの真似をするプレイヤーは、指を2本立てて耳にする。耳が立っているか折れているか、耳の付け根が後頭部か側頭部かの違いがあり、さらに左右別々なので8通りのポーズがある。
ヘラジカの真似をするプレイヤーは、手をパーかグーにして角にする。角が上向きか下向きか、広がっているか閉じているかの違いがあり、さらに左右別々なので同じく8通りのポーズがある。
カードにはウサギかヘラジカが描いてあり、例えば「ウサギで右耳が後頭部から立っていれば1点」などのイラストが描いてある。マイナスもあるので、カードをよく見てポーズを決めたい。ウサギとヘラジカの移動は自由である。
さらにウサギ(ヘラジカ)なら○点というカードがあり、舌を出しているか否かで得点するものもある。ウサギ(ヘラジカ)のポーズで舌を出していると、ヘラジカ(ウサギ)になるというルールもあり、たいへんややこしい。カードは一定のリズムで出てくるので、とっさにポーズを変えて対応するには頭をフル回転させなければならない。
ウサギで得点したらウサギコマ、ヘラジカで得点したらヘラジカコマを進める。得点計算が終わったら親を交替。全員2回か3回親をやって、自分のウサギかヘラジカのうち、より進んでいないほうがほかのプレイヤーより進んでいる人が勝つ。バランスよく得点しなければならないわけだ。
ルールには「はじめにこのゲームを遊びたくない人は抜けます」というジョークがあるように、バカになれる人でないと遊べない。恥じらいを捨てて最後まで遊んだ今日のメンバーに拍手。
Bunny Bunny Moose Moose
V.フヴァキル/チェコゲームズ(2009)
3〜6人用/9歳以上/20分