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人生ゲーム(The Game of Life)

ぢつと手を見る
考えてみるとすごい邦題である。「人生をテーマにしたゲーム」というよりは、「人生とは全てゲームである」というメッセージを主張するかのようだ。
日本ではボードゲームの代名詞としてすっかりおなじみの人生ゲーム。最初は1860年にアメリカで作られ、それから100周年記念で現在の形にリメイク。これをもとにして8年後に日本語版がタカラから発売され、「人生、山あり谷あり…」のCMで大ヒット商品となる。それから40年余り、日本では毎年のようにシリーズ新作が発売され、累計販売数は1260万個に上る。これほど人生ゲームを愛している国民もいないだろう。
私も子供の頃、友達とよく遊んだ。ボード上に山があって、車がそこを登っていくのに心ときめいたのをよく覚えている。学生の頃には毎年発売されていた平成版を買い続けた。前の年の出来事が反映されていて、プルトニウム船を押し付けあったり、アッパーとかダウナーというドラッグを飲んだりと大人向けの内容を楽しんだ。
平成版はゲームマーケットでまとめて手放してしまったが、何年か前に発売された初代復刻版が棚にあったのを長女が見つけ、遊ぶことに。さすが直訳版だけあって、50年も前のアメリカンドリームが面白い。
はじめは進路選択で大学かビジネスコースを選ぶ。妻は大学に行って新聞記者に、長女はビジネスコース。私もビジネスコースに進んだが、台風に吹き飛ばされスタートへ。次は大学に行って弁護士になったが、またもや台風でスタート。結局医者になってずっと後を追いかけた。保険は入らず、給料日のたびに賭けをするギャンブル好きな医者(笑)。
結婚は必ずしなければならず、その後に子供が生まれるマスがある。長女も私も2人産んで2人を養子に迎える子だくさん家族。でも子だくさんで不利なイベントはなく、むしろいないほうが孤児院に寄付を迫られたりする。まあ、ほしいと思ってもマスに止まらなければできないあたり、リアルといえばリアルである。
はじめに橋を渡って後から通る人から2万ドルずつもらうなど、着々とお金を貯める妻だったが、ロールスロイス(”$150,00″とあるが150,000ドルとした)を買ったのと、仕返しのマスで私から10万ドル取られたのとでだいぶ目減りしてしまう。私は終盤に石油が出て逆転。妻が30万ドル、私が39万ドルで勝利。長女は最初にゴールしたものの、約束手形が火だるまになって赤字でゲーム終了(汗)。45分。
賭けでいくらを張るかとか、仕返しで誰からお金を取るかとか、株や保険を買うかとか、選択肢もあって運だけのゲームではない。時間も短かめで、最後までエキサイティングに楽しめた(最新版は30分のジュニアステージ、60分の億万長者ステージが選択できるようになっている)。
たまにはド定番も家族で遊ぶには、いいものである。ただ大人が遊ぶと、子供の頃には分からなかったリアルでドロドロしたものも感じなくはない。こんな話もあるので注意が必要だ。
The Game of Life
R.クレイマー/ミルトン・ブラッドレー−タカラ
2〜6人用/8歳以上/60分
人生ゲーム

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ゲームマーケット2010:中古ゲーム

ゲームマーケットのもともとの主旨は、押入れの奥に眠っているゲームを持ち寄り、ほかの人に遊んでもらうというものだった。であるからして、中古ゲーム販売は今もなおゲームマーケットの大きな柱と言ってよいだろう。いつのゲームであれ、遊んでいない人にとっては新作である。ゲームマーケットはそれが安価に手に入る絶好の機会だ。
中古ゲームを出しているところは大きく分けて3つある。
1.一般ブース
ブースの出展者も愛好者であることに変わりない。一般ブースでは遊ばなくなった中古ゲームを出しているところが結構ある。特にゲームサークルの吹上会/73、袋小路/75、高円寺盤遊会/78、なかよし村とゲームの木/79、そして中古ゲーム専門店のナイトフライトシュピーレ/77では、たくさんの中古ゲームが販売される。スペースの都合で後から出てくるものもあるかもしれないので、何度か足を運びたい。
2.フリーバザールコーナー
1平方メートルのスペースを借りて地べたで販売するコーナーが6階にある。ここでは個人として不要になった中古ゲームを販売する人が出店する。ちょうど上記の中古ゲームを出品する一般サークルのすぐそばなので、中古狙いの人はここに貼り付きたい。当日の申込もあるので、中古ゲームを売りたいという人は持ち込んでみてもよい。
3.オークション
ゲームマーケット名物の公開オークションが今年も行われる。オークショニアが対象ゲームの紹介したら、参加者は手を挙げて希望価格を宣言。それ以上高い額が出なくなるまで続け、最高額をつけた人が購入できる。毎年レアなゲームが出てくるから見ているだけでも楽しい。時間は15:00から。出品リストはこちら
お目当てのゲームに出会えるかどうかは運次第。ほしいゲームをリストアップしていくのもよいだろう。安さにつられて持ちきれなくないほど買ってしまわないよう注意(会場から着払いで荷物の発送が可能)。
ゲームマーケット2010:輸入ゲーム新作
ゲームマーケット2010:500円ゲームズ
ゲームマーケット2010:新作リスト(随時更新中)
ゲームマーケット2010:前日イベント