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『モノポリーディール』日本語版発売

タカラトミー社は本日、カードゲーム版『モノポリー』の『モノポリーディール』を発売した。2〜5人用、8歳以上、15分、714円。
5枚の手札からカードを自分の前に出して、先に権利書を3セット作ったら勝ちという、ボードやサイコロもいらないスピーディーなカードゲーム。「のっとり」「交換」「横取り」など、他のプレイヤーの進行を妨げるカードも入っていて盛り上がる。アメリカでは2009年夏の発売以来、約600万セットを販売。ドイツでもアラカルトカードゲーム賞で6位に入賞している(1位は『ドミニオン』)。
デザインをリニューアルしたボードゲーム版『モノポリー』も同時発売された。1935年の発売から今年で75周年を迎え、ほかにも丸い盤面に電子マネー、音楽と音響効果を加えた『モノポリー・レボリューション』が秋に発売予定であったり、リドリー・スコット監督による映画化も予定されていたりするなど、動きが活発になっている。
タカラトミー:モノポリーディール

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ザ・ヴィレッジ(Le Village)

人狼の夏、日本の夏
『マフィア』というロシアのカードゲームをもとに2001年にアメリカ、イタリア、フランス、ドイツなどで発売された『人狼(米Are you a Werewolf?、伊Lupus in Tabula、英The Werewolves of Miller’s Hollow、仏Les Loups-Garous de Thiercelieux、独Die Werwölfe von Düsterwald)』は多人数パーティゲームの傑作として多くのファンを集めている。その中で最も元気なアスモデ社(フランス)から新しい拡張が発売された。
『人狼』は、プレイヤーの中にこっそり紛れ込み、毎晩1人ずつ村人を殺していく人狼を、会話をもとに推理して倒すゲーム。序盤は情報が少なく、運任せになりがちだが、この拡張が解決してくれる。それが「表の職業」。キャラクター(村人か人狼か)は伏せられているが、職業が予め公開される。
2票の権利をもつ人を選出したり、指名した人物を投票に参加できなくしたり、日中に1人殺せたりするなど、職業にはそれぞれ強烈な能力があり、さらにその人物のキャラクターによって、能力の使い道が絡み合う。序盤の推理の材料は揃いすぎるほどになるだろう。
基本と拡張が両方入ったセットで、通常の人狼としても遊ぶことができるほか、同社が2006年に発売した拡張『新月』のイベントカードを加えて遊ぶこともできる。また白狼、放火魔、うわさ魔という3つのキャラクターも追加されており、遊び方はさまざま。
準備の手間もいらず、会話だけで楽しめ、しかも肝の冷える思いまでできる…この夏、8人以上人が集まる機会があれば、基本セットから試してみて、2回目以降で表の職業を加えてみてはいかが。
Le Village
H.マーリー、P.パリエール作/アスモデ(2009年)
8〜30人用/10歳以上/30分
Asmodee editions:Le Village