プーティン食堂(Miss Poutine)
火花散る厨房
ウェイトレスとコックに分かれて、注文と料理をスピード勝負でこなすフランスの多人数ゲーム。『ピット』のような賑やかさに、ルールの新機軸を加えている。
毎ラウンド、ウェイトレスは2名、残りが全員コックになる。ウェイトレスは注文カード、コックさんは料理カードを受け取り、手元に山札にしておく。一斉にカードをめくって同時プレイ。
ウェイトレスは、注文カードに書かれている料理をコックから集める。コックは、ウェイトレスが集めている料理カードを渡す。こうして手早くカードを受け渡しして、誰かが山札をぜんぶなくしたらラウンド終了。スピード勝負なので、1ラウンド30秒くらいしかかからない。
ポイントとしては、コックが差し出してもウェイトレスは受け取らなくてもよいというところ。コックが勝手に注文カードの上に置いてもいけない。余裕があれば、負けている人から受け取りたいところだが、そこまで余裕があるかどうか。
もうひとつのポイントは、ウェイトレス同士、コック同士で残った山札を数え、それぞれ多い人が掃除係となるところ。特に2人しかいないウェイトレスによるサシの勝負は熱い。ウェイトレスを交替して、次のラウンド。3回掃除係になった人の負け。
料理は、ハンバーガーやホットドッグのほかに「プーチンセット」というものがある。これは、カードを裏返してできるポテトフライに、グレービーソースをかけて作るもので、2枚一緒に渡さなければならない。コックは2枚しかカードをめくっておけないので、適宜ポテトフライにしてカードを循環させよう。
前日の小山遠征が響いたのか、くさのまさんの負け。ウェイトレスの注文に合う料理が出てこなかったり、出てきてもずっとカードを受け取ってもらえなかったりして、もどかしい。料理名が飛び交うテーブルはまるでレストランの厨房さながら。賑やかで楽しいゲームである。
Miss Poutine
O.ラモンターニュ/ル・スコーピオン・マスク(2009年)
4〜8人用/8歳以上/15分
ゲームストアバネスト:プーティン食堂(ドイツ語版)
奥野かるた店がカードゲームを無償提供
伝統ゲームのお店「奥野かるた店(東京・神保町)」は、東日本大震災の被災者を対象に商品の一部を無償で提供する。5月10日まで。
提供されるのは同店のオリジナル商品『漢字博士 入門編』『ことわざ漢字カルタ丸』『漢字でトランプ』『恐竜博士ディノ』『フィッシュゲーム』『花おりおりかるた
江戸いろはかるた丸』『京いろはかるた丸』と、日本カルタ寄贈のプラスチックトランプ。宮城県、岩手県、福島県、茨城県の被災者およびその親戚が申し込むことができる。1人3つまでで送料無料。
申込はインターネット、電話(03-3264-8031)、ファックス(03-3230-1512)、メール(okuno@okunokaruta.com)のいずれか。氏名、電話番号、住所、ご希望の商品と数量と共に「震災支援商品希望」と書く。
また、同店ではオンラインカタログ、お電話、FAX、メールから注文された売上金の50%を日本赤十字社へ義援金として寄付しており、ゲームを購入して支援する方法もある。
「被災地の子供たちにボードゲームを送ろう」はまだ締め切られていないので、こちらもご覧下さい。
・奥野かるた店:震災被災者支援商品