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プレジデントFamilyでボードゲーム特集

教育雑誌のプレジデントFamily2月号(12月18日発行)に、「頭のいい子が夢中になった玩具45連発」という年末年始のプレゼント特集が掲載され、数多くのボードゲームが紹介されている。
特集は「数字に強くなるカードゲーム、パズル」「コミュニケーション力が育つテーブルゲーム」「遊びながら試験に役立つ知育ソフト」の3つで、筑波大附属駒場、開成、桜蔭、麻布などの名門中高の生徒がガイド役となっている。
紹介されているタイトルは、「数字に強くなるカードゲーム、パズル」で『マスマジシャン』『インジーニアス』『ヘックメック』『コリドール・キッズ』『ドメモ』『ロジップ』などの9タイトル。中でもすごろくやの『ストリーム!』はランダムに出る数字を昇順に並べる『フィニート!』のようなゲームで、近日発売となっているのが注目だ。
「コミュニケーション力が育つテーブルゲーム」では『ディクシット』『アイデンティク』『ワードバスケット』『ロメオ』『はやぶさ君の冒険』『どうぶつしょうぎ』など16タイトル。「小学生と新しいゲームをやるなら、ただ買い与えるのではなく、親がしっかりルールを把握して、一緒に楽しんで遊ぶこと。子供は大人と一緒に遊ぶことで、自分以外の考え方や行動に触れ、成長のきっかけをつかんでいくだろう。」とまとめる。
これらのゲームの入手先としてはすごろくやとアマゾンが案内されている。4年前にも同誌で「頭がよくなる玩具50連発!」という特集があったが、そのときは入手先が明記されていないボードゲームが多く、ここ数年で流通が格段によくなったことが分かる。
プレジデント社:Family 2011年2月号

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サフラニート(Safranito)

サフランは中央で最難関

花のめしべを乾燥させた香辛料サフランは、今でも超高級品である。鮮やかな黄色と香り高いサフランライスはインド料理に欠かせない。そのほかにもカレーの黄色を出すターメリック、辛さで食欲を刺激する唐辛子、味わいを深めるショウガやニンニクなど、9つのスパイスを集めてブレンドするゲーム。
スパイスの集め方がすごい。自分の色のチップを裏返して、盤外から投げ入れ、スパイスの上に乗ったチップの数字が一番多い人が買えるのである。テーブルの周囲を回り「この角度が」「スナップをきかせて」とか言いながら投げるのが楽しい。
もっとも、そんな思い通りにはいかず、盤外に飛び出してしまったり、今回は手に入らないスパイスのところに行ってしまったりする。でも一番盛り上がるのは、他人のチップにぶつけてはじき飛ばしてしまうことだろう。スパイスが買えるかは、最後の人が投げ終わるまで分からない。
ブレンドカードに指定されたスパイスを揃えるとそのカードがもらえ、何枚か先に集めたら勝ち。カードは早い者勝ちなので、早く集めないと先に取られてしまい、全く別のスパイスを集めなければならなくなる。そのため手番順は先のほうがよいが、先だとチップをはじき飛ばされるかもしれないというジレンマ。
ただのアクションゲームではない。自分が投げたチップの数字で買うため、高いチップでばかり買っているとお金がすぐになくなってしまう。お金を得るには、いらないスパイスを売らなければならず、そのためにはチップをそのスパイスに投げ込まなければならない。ちょっとしたマネージメント力も要求される。
また、ボード上には4つの小さいアクションマスがあり、チップをもう1枚チップを投入したり、スパイスカードを1枚無償で手に入れたりなどのボーナスがある。ここに乗ることは滅多にないので嬉しい。他人のコマにはじき飛ばされたら、アクションマスに乗ってラッキー!なんてことも。
経験者のくさのまさんは慣れたもので、次々とスパイスを手に入れてくる。一方の私は、涙がこぼれそうになったストーンRさんほどではなかったが、それでも失投が多い。それでもレアだったスパイスをアクションマスで手に入れ、一気に達成させて逆転勝利。アクションマスで手に入れたスパイスは公開しないのでマークされなかったのがよかった。
飛距離があまり制御できない以上、角度は重要である。今回できるスパイスの候補を考えて、そのスパイスが一列に並ぶ角度で投げ入れる。その方針にしてからは善戦できるようになったと思う……などといってじっくり角度を検討して投げ入れたのが盤上にすら入らないこともよくあって笑えた。
Safranito
M.トイブナー作/ツォッホ社(2010年)
2〜4人/10歳以上/30〜45分
メビウスゲームズ:サフラニート