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ストンプル(Stomple)

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ビー玉を落として相手の足場をなくし、生き残りを目指すアブストラクトゲーム。6人まで遊べる幅の広さと、ビー玉を落とすギミックが目を引く。
ボードにランダムにビー玉を並べ、ランダムに自分の色を決めてスタート。自分の番には、隣接するビー玉(ふつうはほかの色)を落とす。その色がタテ・ヨコ・ナナメにあれば、連続して落とさなければならないというルールで、どんどん足場がなくなっていく。ビー玉の上にコマを置いて押すと、穴が広がってスポンと落ちる仕組み。スポンスポンスポン(スネークマンショーの「全日本勝ち抜き栓抜き音当て選手権」みたい)と、連続で落とすのは気持ちいい。
また、隣接する場所に移動する代わりに、自分の色のビー玉にワープすることもできる。周りに足場がなくなっても、自分のビー玉があれば生き残れるので、他の人はそうさせないように、先の先を読んで封じていくことになる。
移動先がなくなった人から脱落して、生き残った人の勝ち。『それはオレの魚だ!』、『アイソレーション』、『ポジット』のように、終盤は引き締まったスピーディーな展開になる。
4人で遊ぶと序盤は混沌としているが、中盤から突然先の先が見えてくるので、そこを早く見抜けるかが生き残りのカギとなる。2人で遊んで、キリキリした展開に頭を悩ませるのもよい。
Stomple
G.ズィーマ/スピンマスター(2010年)
2〜6人用/6歳以上/15分
テンデイズゲームズ:ストンプル

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日本にボードゲームが広まらない理由

昨日のエントリー「20代の家ゲームランキング、『UNO』ダントツ」をご覧の読者の中には、「もっと面白いゲームがあるのに……」と思った方もいるようだ。

ブログ「部屋とボードゲームと私と酒と泪と男と女」は、ゲームは子供がやるものという認識が一般的なので、ゲームといえば運の要素の高いゲームが選ばれ、そんなゲームに真剣になるのは恥ずかしいことなのので、考える要素があるゲームは避けられるという分析がなされている(「なぜ日本では運要素の高い卓上ゲームばかりが人気なのか)。この論考には多くの意見が寄せられているようで(はてなブックマークツイッター)、愛好者の関心の高さがうかがえる。

そこで、以前行ったボードゲーマーに100の質問を思い出し、どのような回答があったかまとめてみた。
Q99:もしボードゲームの発展を阻害しているものがあるとすれば、それは何だと思いますか?
1位 愛好者の閉鎖性 10
2位 流通の弱さ 9
2位 テレビゲームの圧倒的な普及率 9
4位 家が狭い 8
5位 認知度の低さ 7
6位 言語の壁 6
7位 時間がない 5
7位 ボードゲーム=人生ゲームという認識 5
7位 価格が高い 5
10位 発売される種類が多すぎる 4
1位は愛好者の閉鎖性。ボードゲームを始めたての頃サークルに行って嫌な思いをしたという人は少なくない。もっとも、サークルは1から懇切丁寧に教えてもらえるところが少なく、いきなり5や6を求められることもあるのでミスマッチと言えなくもない。UNOや人生ゲームの次を求める方は、自分で情報を集めて、とりあえず遊んだことのない仲間や家族で遊んでみたほうがよいかもしれない。

2位の流通の弱さ、5位の認知度の低さ、6位の言語の壁は徐々にではあるが改善しつつあるように思われる。日本語版が次々作られ、ショップが増え、メディアによく登場するようになり、ヨドバシカメラのように量販店で扱われるようにもなってきた。とはいえ、大手メーカーが扱ってトイザらスやショッピングセンターのおもちゃ売り場などに並ぶのは『ブロックス』くらいのごく少数。韓国のように『キューバ』や『プエルトリコ』がトイザらスに並ぶ必要はないと思うが(売れてないみたいだったし)、今後に期待。

同じく2位のテレビゲームの圧倒的な普及率、4位の家が狭いこと、7位の時間がないは、ボードゲーム一般にあてはまることだが、UNOや人生ゲームの人気を考えれば、意外と問題ではないのかもしれない。テレビゲームとボードゲームは対立するものではないし、家でなくても旅行先などで遊べるし、平日の夕方などは無理でも土日なら時間が取れる人が多いだろう。

人生ゲーム以外のボードゲームを遊んでもらいたい愛好者にとって、7位のボードゲーム=人生ゲームという認識はなかなか越えがたい壁である。しかしUNOや人生ゲームを遊ぶという人の中に、その他のボードゲームに興味をもってくれそうな人がいることも事実。人生ゲームを敵視せず、そこからほかのボードゲームにつなげるという道があってもいいのではないかと思う。

7位の価格が高いことは、10位の発売される種類が多すぎることと関連している。『ニムト』が値下がりしたように、数多く売れれば値段が下がるが、世界の愛好者は、価格よりも種類の豊富さを求め、メーカーやショップもそれに応えているのが現状である。『カタンの開拓者たち』キャリーケース版や『それはオレの魚だ!』のように、コンパクトでも安価な定番が増えてくれることを望む。

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