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ゲリー・ゴーダ(Gary Gouda)

通れない…!
ゲリー・ゴーダ
エッセン国際ゲーム祭において、キッズゲームメーカーの大手ハバ社では毎年、巨大ゲームをもちこみ、子供たちに遊ばせている。今年の巨大ゲームとなったのがこの作品。ハバ社のイチオシというわけである。
ボードを使って16分割された部屋。ここに落ちているチーズを拾ってゴールを目指す。ダイスでスタートとゴールの部屋を決めたらスタート。ネズミは手で押して、穴を通って次の部屋に移動する。チーズのある部屋に入ったら、ネズミの下にチーズをドッキング。ちょっとだけ体高が上がる。チーズはいくつ取ってもいいが、穴を通れなかったら終了。無事にゴールまで着けばチーズを確保できる。チーズを補充して次の人の手番へ。
はじめはどんなギミックなのかみんな分からなかった。始まるとすぐ、体高によって通れる穴と通れない穴があることに気づく。チーズ1個なら通れるが2個なら通り抜けられない(ネズミ+チーズが穴に引っかかる)とか、3個までは通り抜けられるとか。いったいどうなってるの?
でも、記憶ゲームであることは分かった。見た目では全く分からない穴を、「ここはチーズ1個でしか通れない」とか「ここは2個まで通れる」というように覚えていくのである。大通しになっているスタートとゴールの部屋の穴を除くと、穴は16。覚えるのは容易でない。
序盤から欲張らずに1〜2個でゴールを目指し、コンスタントにチーズを増やした私がそのまま逃げ切り勝利。逆転を狙うkarokuさんが集める気満々でスタートした途端、1個も取らずに穴にひっかかったのには笑った。
ゲーム終了後、穴の仕組みをみんなで確認。壁に差し込む穴の大きさが違うのだが、穴の下のほうは床下に沈み込んでいて、見た目では同じ穴の大きさに見える。ネズミが通ると穴が引っ張り上げられ、大きい穴なら通り抜けられるが、小さい穴だとひっかかるという仕組みだった。穴はゲームごとに差し込む場所が違うので、最初から覚えておくことはもちろんできない。
Gary Gouda
G.ホフマン/ハバ(2011年)
2〜6人用/4歳以上/10分
国内発売未定

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『プゥー』『Mr.ジャック・ポケット』多言語版、12月下旬発売

ホビージャパンは12月下旬、スイスのフリカン社のカードゲーム『プゥー(Prrrt…)』と『Mr.ジャック・ポケット(Mr.Jack Pocket)』を多言語版で発売する。どちらもフランスのゲームデザイナー、B.カタラとL.モーブロンの作品。
プゥー『プゥ−』は密室でおならをした犯人を捜すパーティーゲーム。0〜7の数値がついた悪臭カードを5枚ずつ手札として受け取り、順番に隣のプレイヤーに「やったのは君かね?」と問いただしていく。手札の悪臭カードの数値合計が最も多いプレイヤーが真犯人だが、最初は誰が真犯人か分からない上に否認する奴も。
自分が犯人だと認めてしまえば、羞恥カード1枚(マイナス得点)を受け取り、ラウンドは終了となるが、誰も認めなかった場合、手札1枚をランダムに公開していき、犯人を一斉に指差して告発。実際に最も合計数が多い人は、羞恥カードに加えて、犯人を当てた人数分の羞恥カードを受け取らなくてはならない。ダメージが少ないうちに認めるか、リスクを承知で最後までしらを切るか。
すごろくや編『ボードゲームカタログ』にも収録(57ページ)。昨年の秋に少量が入荷していたが、これで本格的に入手できるようになる。3〜7人用、8歳以上、20分、2520円。箱を開けると光センサーで「プー」という音が流れるサウンドボックスになっており、各ラウンドの開始時に使えば臨場感の演出もできる。
TGW:プゥー
Mr.ジャック・ポケット『Mr.ジャック・ポケット』は名探偵ホームズとMr.ジャックが繰り広げる捕り物ゲームのコンパクト版。9人のキャラクターの中の1人に変装してジャックを、ホームズが推理で捕まえる。
ボードは9枚のタイルを並べて作り、ホームズと助手のワトソンと愛犬のトビーが追手となって、止まっている列から直線上にジャックが見えるかどうかを判定する。これを手がかりにジャックを絞り込むのだ。
昨年の9月に発売され、好評を博していた。2人用、14歳以上、15分、2310円。
TGW:『Mr.ジャック』ポケット版に