『ディクシット:ジンクス』日本語版、5月下旬発売
ホビージャパンは人気コミュニケーションゲーム『ディクシット』をコンパクトにした新作『ディクシット:ジンクス(Dixit Jinx)』日本語版を5月下旬に発売する。3〜6人用、8歳以上、15分、2,100円。
2010年のドイツ年間ゲーム大賞を受賞したフランスのボードゲームのシリーズ最新作。パッケージとカードをコンパクトにして、持ち運びも便利にし、価格もぐんと抑えたお手軽バージョンが今年発売された。ルールもスピーディになっている。
プレイヤーの中の1人が語り部となり、場に並べられた9枚の抽象的なイラストが描かれたカードの中から指定された1枚について、その絵柄から連想される言葉(歌でも、演技でも可)を言う。ほかのプレイヤーは語り部のヒントをもとに、どのカードを表しているか当てる。当たったらポイント。外れたら、語り部のポイントになるが、全員が外れたら語り部の失点になってしまう。
ほどほどに分かりやすいヒントをうまく出せるか、またそのヒントをうまく読み取れるかという、『ディクシット』の楽しさをそのまま継承している。
カードのイラストは、『ディクシット』よりもアブストラクト味が増して、表現に工夫が必要となった。簡単なルールで、スタイリッシュなカードイラストと、その他のコマ類を使わない持ち運びに便利なシンプルなコンポーネントで老若男女で楽しく遊べる、リアルタイム・コミュニケーションパーティゲームだ。
プフェファークーヘル2012に『トラヤヌス』
今年度の新作ゲームの人気を占う「プフェファークーヘル(Pfefferkuchel)」の結果が、ドイツのボードゲーム情報サイト・シュピールボックスにて発表された。
「プフェファークーヘル」は、復活祭の休日を利用して約300名の参加者がホテルに集まり、1週間ボードゲームを遊ぶイベント。参加者は気に入ったゲームを3つまで挙げ、これに上から3,2,1点として集計している。今回で10回目となるが、過去9回の1位だった作品は全てドイツゲーム賞で1位か2位を受賞しており、予備投票に近いものとして注目される。
今年の一番人気は『トラヤヌス』。ローマ皇帝のもとで手柄をあげるボードゲームで、『マンカラ』を使ったアクション選択が話題となった作品である。ニュルンベルク国際玩具市で発表された新作の中では、日本初の『グリモリア』(『グリモワール』ドイツ語版)が、アレアの『ベガス』を大幅に上回る高い評価を得ている。
・今日もプレイミス:【ゲーム紹介】トラヤヌス(Trajan)
10位以下は次の通り。今年もこの中の多くがドイツゲーム賞に入賞すると考えられ、また現在選考が行われているドイツ年間ゲーム大賞・ドイツ年間エキスパートゲーム大賞へのノミネートも期待される。
【プフェファークーヘル2012】
1位:トラヤヌス(Trajan)159点
2位:村の人生(Village)138点
3位:グリモリア(Grimoria)113点 ニ
4位:ベガス(Vegas)74点 ニ
5位:ハワイ(Hawaii)59点
6位:キングダムビルダー(Kingdom Builder)54点
7位:ピクトマニア(Pictomania)33点
8位:インディゴ(Indigo)27点 ニ
9位:祈り、働け(Ora et Labora)26点
9位:江戸(Edo)26点 ニ
(ニ…ニュルンベルク国際玩具市2012の新作)
・spielbox-online:Pfefferkuchel 2012 für Trajan