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コミックマーケット82:ボードゲーム関連

今月10日から3日間にわたって、東京ビッグサイトにて「コミックマーケット82」が開かれる(10:00〜16:00)。ボードゲーム関連の出展は次の通り1日目に集中している。ほかにも情報がありましたら、メール(フッターにあります)か、ツイッター(左下のバナーから)でお願いします。
リリカリオン(カードゲーム)
魔法少女リリカルなのはA’sをテーマにしたカードゲーム。キャラクターの好感度と魔力を集め、魔導師を仲間にする。
(アイアート&アーキテクト 1日目(8/10) 西と07ab、翠屋本舗&ふぇれっと 2日目(8/11) 東ヨ45ab、BADMOON&クロスハート 3日目(8/12) 東ホ56ab URL
Demokratie(カードゲーム)
ヒトラーをテーマにした人狼ゲーム。隠れた未来の独裁者を合議で処刑する。
(1日目(8/10) 西な13b、3日目(8/12) 西に05b)
『インフラエンジニアの野望』全国版(ボードゲーム)
インフラエンジニアとしてデータセンタ、ベンダ、そして、通信インフラを買い占め、時にはライバルたちとも手を結び、ITインフラの天下統一を目指すモノポリー系。1000円
(サーバ擬人化ユーザ会 2日目(8/11) URL
『那緒のボードゲーム雑記帖Vol.2』(書籍)
サークル:那緒のレビュー本。 2人用ボードゲーム特集で、『ロストシティ』『バトルライン』『ファミリア』『数エーカーの雪』『カルカソンヌ』『ドミニオン』の紹介とコラム。500円
(那緒のボードゲーム記録帖 1日目(8/10) 西て02a URL
『ドミニオンきまぐれカード批評』『ガイド・フォー・ザ・ギャラクシー』(書籍)
(サークル「トレカ番長」 1日目(8/10) 西て06a URL
『窮国の英雄』(ボードゲーム)
ゲームマーケットで『航海の日々』をリリースしたゲームサークル「自由楽暇」の新作。勇士となって魔物の侵攻を撃退し、国土を奪い返すために戦う。同時に、名誉が増えすぎないようにする。30〜45分。価格未定
(ゲームサークル「自由楽暇」 1日目(8/10) 西な06a URL
『テーブルゲームデザインの本1号』(書籍)
『テラフォーマー』など意欲作を発表している寺島由人氏の同人誌。ボードゲームデザイナーがボードゲームを語る本で、特集は「『おもしろい』を作る」。操られ人形館の常時次人氏、テンデイズゲームズのタナカマコト氏も寄稿している。300円
(遊星からのフリーキック 1日目(8/10) 西な07a URL

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和訳なし業者は庶民の味方かフリーライダーか

ヤフーオークション、アマゾンのマーケットプレイス、一部のボードゲームショップで、海外のボードゲームに日本語ルールを添付しないで販売する動きについて、ツイッターでさまざまな意見があがったのでまとめてみた。
日本語ルールを添付しないのは、購入者がネット上で公開されている日本語ルールをダウンロードして遊べるからで、翻訳にかけるコスト(金銭・時間・手間)を省くことができる。そのため、既存ショップより安価・迅速に供給でき、価格の高さに手をこまねいていた人も手に取れるようになった。
その一方で、ショップや有志の善意に対し、対価を支払わないで利益を享受すること(フリーライド)への道義的な批判もある。さらに、有志によって公開されている日本語ルールは品質の保証ができないため、そのような和訳を前提にして商売するのは無責任だという声もある。
このような批判が出る背景には、既存の国内ショップの多くが零細で、愛好者が意識して支えていくべき存在だと認識されていることがあるかもしれない。また、経済学では「日本人はアメリカ人と比べ、自分が損をしてもフリーライドする人の足を引っ張る傾向にある」と言われており(ウィキペディア)、お国柄の違いもありそうだ。現在日本では、「ルール和訳はネットに公開されています」と表示することすら問題視されつつあるが、アメリカのショップがドイツのゲームを販売するとき、英語ルールが公開されていればそれをプリントアウトして添付するのとだいぶ開きがある。
さらに派生して、和訳を公開している人や既存のショップに対しても意見が寄せられ、侃々諤々の状況である。私は「公開されている日本語ルールは愛好者の共有財産」という認識を共有しつつ、ショップの利害も考慮して、活用していくコンセンサスが必要だと考えているが、何らかの強制力がはたらくことはデメリットも大きく、出口はまだ見えない。
togetter:海外ボードゲーム:公開日本語ルールの商用利用
togetter:海外ボードゲーム:公開日本語ルールの商用利用(2)