リオグランデ社、ハンス社との提携を解消
『ドミニオン』や『レース・フォー・ザ・ギャラクシー』を手がけるリオ・グランデゲームズ(アメリカ)は、今年の秋から、ハンス・イム・グリュック社(ドイツ)との提携を解消することを発表した。ハンス社の製品の英語版は、今後ズィーマンゲームズ(アメリカ)から発売されることになる。ハンス社の広報が明らかにした。
『カルカソンヌ』をはじめ、これまでヨーロッパゲームを北米に紹介してきたリオグランデゲームズの事業整理に伴う措置。『ドミニオン』シリーズのヒットが背景にあると見られる。したがってリオグランデゲームズ発の製品については、提携解消後も継続したい考えだ。
ズィーマンゲームズは1999年にゼヴ・シュレーシンガー氏によって設立され、ヨーロッパ・アメリカに限らない幅広いラインナップで知られる。『パレード』『アールエコ』『グラグラカンパニー』『ルールの達人』『シャドウハンターズ』など日本人の作品も多く出版されている。一方、幅広いラインナップのために経営難に陥り、昨年夏にフィロソフィア(カナダ)に買収されている。
フィロソフィア社はすでにハンス社のフランス語版を制作しており、今後はハンス社のフランス語版・英語版が1つのグループ内で作られることになる。
日本ではハンス社の製品はメビウスゲームズがドイツから直接輸入し、リオグランデ社の製品はホビージャパンが日本語版で扱っているため、大きな影響はないとみられる。
・Hans im Glück:Lizenzwechsel
『私の世界の見方』日本版、今夏発売決定→2015年に発売延期
1人が文中に空欄の入ったお題カードを読んで、残りの人はその空欄にふさわしいと思う単語カードを出す。誰がどれを出したか分からないように混ぜて1枚ずつ発表。読んだ人が主観で一番良かった単語カードを選び、選ばれた人が得点になる。
日本版にもなった『アップルトゥアップル』(1999)と同様のルールだが、入っているお題は112、単語が392。お題と単語の面白さ・幅の広さによって文学的にもブラックにもなり、大人が腹を抱えて笑える作品として人気が高い。
山札から1枚ダミーカードが入り、それを選んでしまうと選んだ人が失点になるというルールで、あまりに突飛な単語を選べないようになっているが、ダミーカードは偶然の一致でいいところをついてくるものだから、さらに盛り上がる。2枚の単語を入れるお題もあり、組み合わせの妙も楽しめる。
これまでテンデイズゲームズが輸入版を取り扱っていたが、大量の日本語シールを貼る作業がネックになっていた。日本版ということで、ドイツ語版からの翻訳だけではなくて、日本ならではのローカライズも行われる。ドイツ語よりさらにカード枚数を増やすことも検討しているという。続報を待つべし。
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