小さなドラゴンナイト(Die kleinen Drachenritter)
岩石がどこに落ちるかドキドキ
週明けに発表されるドイツ年間ゲーム大賞に先行して先日発表されたドイツ年間キッズゲーム大賞。大賞には機械がドイツ語をしゃべる『フビを捕まえろ!』が選ばれたが、残り2タイトルのノミネート作品が『クモの毒とカエルの粘液』と、この作品である。
宝を奪ったドラゴンが、岩の上に逃げていってしまった。ドラゴンナイトたちは、ベッドやじょうろやぬいぐるみを積み重ねて、岩の上を目指す。
ボードは三角形の立体になっており、登り口が4つある。2人ずつ向かい合って座り、自分の登り口を決める。
手番にはサイコロを振って、出た目の色のアイテムを自分の登り口に置く。向きは自由だが、中央の板に触れてはいけない。丸めのアイテムが多く、安定して積み重ねるのは難しい。特に高さを優先すればするほど、安定感が下がるだろう。
サイコロで灰色の目が出ると、ドラゴンが岩石を上から落としてくる。反対側に座っている人が、木製のディスクを上からぽとり。アイテムにぶつかってアイテムが崩れたら、アイテム置き場に戻さなければならない。
面白いのは、岩石を落とすときに相手のタイルを見てはいけないところ。どのへんに落とせばたくさん崩せるか、あてずっぽうで考えなければならない。「このへんから落とそうかなー、それともこっち?」落とされるほうの顔色をうかがう。このあたりが、
アイテムが上のほうまで積み上がったら、いよいよドラゴンナイトを置く。反対側から見て、両目の部分がボードの上端からはみ出していたら5つ数え、その間にアイテムが崩れなかったら勝利。
アイテムは誰の番であっても崩れたら戻さなければならない。ボードは全部つながっているので、岩石を落とすとき、揺れて自分のタイルが崩れてしまうことも。アナログならではの楽しさである。長男と2人プレイで、岩石で半分くらいを一気に崩して大人気なく勝利。あっという間に勝敗がつくので、軽く遊ぶのによい。
Die kleinen Drachenritter
M.トイブナー/フッフ&フレンズ(2012)
2〜4人用/5歳以上/10分
ゲームストアバネスト:小さなドラゴンナイト
エッセンツアー、JTBが企画
メビウスママのブログによると、旅行会社のJTBが、エッセン国際ボードゲーム祭「シュピール」の団体旅行を企画していることが分かった。
15万人が参加する世界最大のイベント、ドイツのエッセン国際ボードゲーム祭。日本からも近年、参加する愛好者が増えているが、個人旅行のため航空券やホテルを自分で手配する必要があった。今回の企画は、そんな手間を省く上に、ガイドと専用車も用意されて痒いところに手の届くツアーとなっている。
日程は10月17日(水)午前発の21日(日)朝着。エッセン国際ボードゲーム祭の4日間日程のうち、比較的混雑の少ない木・金曜の2日間にフル参加できる。宿泊は会場に近いシェラトンホテルで、会場に専用車で送迎される。専用車は会場に待機しているので、ボードゲームを買い込んでも車に置いてくることができる。
費用は199,000円で、このほかに燃料サーチャージや空港税など68,000円ほどと、入場料(2日間で2000円程度)、現地での夕食代3回分がかかる(もちろんボードゲーム購入代金も)。30万円の予算を見込んでおくとよさそうだ。
募集は20名。問い合わせはJTB(03-5909-8115)まで。
・メビウスママのひとりごとブログ:エッセンシュピールへの旅 ツアー