第9回東北ボードゲームフリーマーケットを終えて
11月10日(日)、山形県長井市で第9回東北ボードゲームフリーマーケットが開催された。過去最高となる中古・創作・新作820品のボードゲームが出品され、のべ230人の参加者が、424品を購入した。
親イベント「みんなの文楽」では阿曽山大噴火氏のトークライブをはじめ、ミュージック、ダンス、ワークショップ、フードなどさまざまなメニューが並び、イベント全体では参加者1000人という大台に乗った。フリマ参加者にも楽しんでもらおうと、今回初めて整理券としてトランプ(魁!!男塾・民明書房闘羅札)を配布。1時間以上前からいらっしゃる方もいて、開場時にはだいたいトランプ枚数と同じ50人ほどが並んだ。
今回もう一つ、初めての試みとしてどちらから来場したか、アンケートを取った。山形県内からが半数超で、宮城県2割、福島県と秋田県が1割、関東からの参加は3名という結果だった。ちなみに会場は仙台市と新潟市のほぼ中間にあり、どちらからも車で約2時間。福島市からは1時間ちょっとだが、秋田市・盛岡市からだと4時間近くかかる。秋田からの参加者には特に感謝したい。
出展形式は例年通りブースではなく、出展者名・価格・日本語ルールの有無・状態などが記されたラベルを貼り、入口から奥に向かってキッズ、パーティー、ファミリー、ゲーマーと分類。好きなゲームをもっていって出口付近のレジで支払うという仕組みである。終了後にラベルを出展者別に分けて計算し、売れたゲーム1個につき50円を出展料として頂く。少数でも出品できることで出品者が増え、全体の出品数も多くなる。会場費がかからないため、出展料は打ち上げとしてお寺で行われる鍋パーティに使われる。
フリマの時間は2時間で、後半は売れ残りの値引きがあることはあらかじめ伝えておいた。交渉でさらに値引きされることもあり、最後まで来場者が途切れないどころか、閉場時間になってから「お早めにどうぞ~」と声がけしなければならないほど。
終わってからは、出品者とスタッフで恒例の鍋パーティーで芋煮や寄せ鍋。トークライブで裁判傍聴ネタを披露した阿曽山大噴火氏にもご参加いただき、まったりと楽しいひと時を過ごした。
過去のレポート:第1回/第2回/第3回/第4回/第5回/第6回/第7回/第8回
みんなの文楽出番終わり。町の手作り文化祭って感じで楽しい。地下鉄に忘れたので、人生初のスケッチブック無しでネタを。ドキドキした…。芸人は地方で手を抜くの最たるヤツかも。それはさておき、ボードゲームフリーマーケット800個以上あって、県外からも来てる東北中のレアゲーム集まってるかも。 pic.twitter.com/Yy7ooKWev1
— 阿曽山大噴火 (@asozan_daifunka) November 10, 2024
3目並べたら負けの4目並べ『エッグ リリース・オブ・ヤバラス』12月上旬発売
自身もボードゲームデザイナーであるプログラマーのC.ブラウン氏が「LUDI」というAIを使ってデザインし、2007年に発表した『ヤバラス(Yabarath)』の製品版。ヘックスのボードを使った四目並べだが、3個並べてしまったら負けなので、2個と1個の間に1個入れて勝つというパターンを作る。
極限まで少ないルールで、展開の多様さと多すぎない選択肢、適度なプレイ時間が担保され、何回も遊びたくなるアブストラクトゲーム。アートワークは『六華』のKorokorodou Creative Teamが遊びやすさと色合いにこだわって制作した。
内容物:コマ 82個(黄31個、白31個、赤20個)、ボード:1枚