ボードゲームの事例も豊富 書籍『おもちゃ de セラピー』7月29日発売
公認心理師・臨床心理士であり『プレイセラピー入門』(2019年)で数々のボードゲームを取り上げた丹明彦氏(ほっとカウンセリングサポート)の新著。カウンセラーがプレイセラピー(遊びを通して行われる心理療法)の現場で実際に使っている遊具に注目し、さまざまな事例を通して治療的意義を探究する。
第1章「人形遊び」第2章「ボール遊び」第5章「将棋遊び」のほか、第3章ではプレイセラピーにおけるボードゲームを通した介入に関する論考。それぞれの特性や問題に合わせてどのような現代的なボードゲームをどのように用いるかについて考察する。第4章はグループセラピーにおけるボードゲームに関する論考で、どのボードゲームがどんなソーシャルスキルと関連しているか、運用での工夫などについて検討する。
第2部は実践事例編として、現場の公認心理師・臨床心理士たちがプレイセラピー・スクールカウンセリング・療育などで用いているおもちゃやボードゲームをたくさん紹介する。巻頭では当サイト管理人が「ボードゲームはなぜ人の心を癒すのか」というテーマで特別寄稿し、現代ボードゲームの最新事情を15000字にわたって紹介している。カウンセラーだけでなく、ボ育て中の親、保育士や教諭、キッズ向けのボードゲーム会主催者などにもおすすめの一冊だ。
カルカソンヌ日本選手権、中学1年のソウ氏が優勝
のべ779名の中から88人が参加資格を得たが、新燃岳噴火の影響や体調不良で82名が参加。ルールは世界選手権と同じ2人対戦で、予選6ゲームの成績で上位8名が決勝トーナメントに進出する方式で激戦が繰り広げられた。決勝は昨年の日本選手権準優勝の石鍋なるり氏と中学1年生のソウ氏との対戦となり、ソウ氏が石鍋氏を下して日本代表となった。世界選手権への出場権と、15万円の渡航費補助が贈られる。
第19回カルカソンヌ世界選手権はエッセン・シュピール会期中の10月25日(土)に、エッセンから24km離れたヘルネのコミュニティセンター「H2Ö」で行われる。昨年は40の国・地域から46名が参加し、カタルニア代表のダニエル・アンヘラーツ氏が優勝した。日本代表としてソウ氏のほかに、オンラインの団体戦WTCOCの優勝によりもう1名、世界選手権に出場できる。
歴代日本代表のこれまでの世界選手権における上位成績は望月隆史氏(優勝、準優勝、準々決勝進出、11位)、藤本巌郎氏(優勝、準々決勝進出)、小向真之介氏(準優勝)、村田大輔氏(5位)、来住野曉氏(6位)、月形祐輔氏(7位)。