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ファイヤードラゴン(Feuerdrachen)

思わぬ方向に転がるルビー
ファイヤードラゴン
噴火する火山から飛び出すルビーを集めるゲーム。金属製の火山に、ルビーを入れる音が気持ちいい。
手番にはサイコロを2つ振って、1つは出た目だけルビーを火山に入れ、もう1つは自分のドラゴン2体のうちどちらかを進める。サイコロで噴火マークが出たら、火山のふたをオープン。ざらーっとルビーが周囲に撒き散らされるので、またドラゴンを進めてそれを拾いに行く。最後にルビーを一番多く集めた人の勝ち。
ルビーが落ちているマスに行くと、そこにあるルビーを全部もらえる。でもルビーがないマスでも、ほかのドラゴンがいれば、ルビーを盗むことができる。相手の袋から中を見ないで1つ引く。ただの石だったらハズレだ。
大人げないポイント(キッズゲームを大人だけで遊ぶときの楽しみどころ)は、火山のふたの開け方である。好きな方向に傾けて開けてよいというのがルール。だから、自分のドラゴンがいる方向にルビーをまき散らす。その目論見はうまくいくか。
噴火の目がなかなか出なくて、ルビーがどんどん溜まっていくと盛り上がっていく。噴火の目が出て大喜びし、ふたをうまく傾けて自分のドラゴンの前に撒き散らす・・・と思ったら変な方向に転がっていってほかのドラゴンの前に。アナログならではの先の読めなさが楽しめた。
Feuerdrachen
C.E.ランツァヴェッキア作/ハバ(2013年)
2~4人用/5歳以上/20分
国内未発売

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シュピール’13:タコアシゲームズ

入り口から一番奥まった2番ホールで2人ゲームの『アッサルトゥス(Assaultous)』を出展していたMotohashi Tomoki氏は、10月中旬に行われたスペインのコルドバボードゲーム祭から直接ドイツ入りしていた。「ゲームを作りたい」という小さい頃からの夢を若いうちに叶えようとシステムエンジニアを辞めて「タコアシゲームズ」を立ち上げた。
Motohashi Tomoki氏
ゲームを作った後、せっかくだからと世界で一番大きいボードゲームイベントであるシュピールに参加することを決意。スペインのコルドバボードゲーム祭と共に、自分で情報を集めて出展を申し込んだ。コルドバでは、日本初の出展だったため手続きに苦労したというが、シュピールだって申込は簡単なものではない。ただブースを取るだけではなく、備品の机や椅子のレンタル、英語やドイツ語のインストラクターまで手配しなければならない。
Assaultous
出展した『アッサルトゥス』は2人用の陣取りゲーム。ダイスの目で軍勢を増やし、敵の首都を陥落させるか、指揮官を倒すことを目指す。ヘックスタイルを使ったバリアブルマップが目を引く。そのヘックスが気になるのか、体験卓はいつも埋まっていた。
ゲームマーケット2013秋には出展しなかったが、「お祭りで直接売ったほうが面白い」というMotohashi氏。日本での販売は未定だが、ゲームマーケット2014大阪に申し込んだ様子なので、まもなくお目にかかることができるだろう。
Takoashi Games