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マネキング(Mani-King)

そのポーズでそのセリフ?
マネキング
サイコロの目を見ていち早く、変なポーズで変なセリフをいうリアクションゲーム。福井のちゃがちゃがゲームズがゲームマーケット大阪に初出展した作品のひとつで、フランスのカクテルゲームズのようなノリで楽しめる。ただし、恥じらいは捨てること。
ランダムに7つ、ポーズとセリフが組み合わされる。8つのサイコロをみんなで振って、どのサイコロでも出なかった目(全ての目が出ていたら「X」)のポーズとセリフを探し出し、いち早くそれを行う。一番遅かった人、間違った人は脱落。これを繰り返して、最後に生き残った人がマネキングとなるのだ。
ポーズは全身で表すため、立ってプレイすることになる。セリフはどれもハイテンション。しかもスピード勝負とあっては、テンションが上がらないはずがない。
1ゲーム目はこまつなさんと、うーさんが決勝に残った。最後のセリフ「ヘイ!」が、コンマ1秒の差で「ヘヘイ!」に聞こえるくらいの僅差でこまつなさんの勝利。みんなが慣れたところで2ゲーム目。ポーズを取るまでの時間がさらに短くなるという激戦だったが、サイコロの読み方を工夫して私が制した。
ポーズとセリフでテンションがおかしいくらいに盛り上がり、終始笑いっぱなしだった。
マネキング
とっち~/ちゃがちゃがゲームズ(2014年)
3-8人/8歳以上/10分
絶版・再販待ち
ちゃがちゃがゲームズ:マネキング

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スタンプグラフィティ(Stamp Graffiti)

画竜点睛
スタンプグラフィティ
決められた図形でお題を表現するお絵かきゲーム。大阪ゲームマーケットで福井のちゃがちゃがゲームズが発表した。コンポーネントやグラフィックのクオリティだけでなく、動画やツイッターを駆使した広報も奏功して、初出展ながら大きく注目されている。作者のうずまきスイッチさんは、ボードゲームブロガーjun1sさん(部屋とボードゲームと私と酒と泪と男と女)と同一人物である。
「スタンプグラフィティ」のデザインノート
決められた図形で表現するゲームとしては『スクイント』や『ぽんこつペイント』があるが、このゲームの最大の特徴は、同じ絵を描く人たちの間に対立関係があることだ。最後に一筆加える人が、それまでに描いたものでは分からず、最後の一筆で初めて分かるようにお題を作る。
交替で1人が「回答者」となる。絵だけでお題を当てれば得点になる人だ。残りから1人が「出題者」、それ以外が「絵描き」となる。「出題者」が決めたお題を、はじめに「絵描き」が描き、描き終わったところで「回答者」に当ててもらう。ここで当たれば回答者と絵描きが得点。出題者は無得点になってしまう。外れたら出題者にチャンスが回ってくる。最後に一筆描き入れ、そこで回答者がもう1度回答する。当たったら回答者と出題者が得点。
書き込む図形は、手札で決められる。「豆」「タワー」「月」など、およそお題と関係のない抽象的なものを、ハンコを押すように描き込まなければならない。拡大・縮小・回転はできるが、縦横率の変形は不可。この制限により、絵の上手下手は関係なくなり、ひらめきが重要となる。
「出題者」は、自分が描く最後の一筆で初めて、お題を当ててもらわなければならない。そのため手札を見て、決定的な要素になりそうなお題を考えるところがポイントだ。例えばbashiさんが今回選んだお題は「テトリス」、ほかの3人の絵では積み木のようにも、飛び込み台のようにも見えたが、bashiさんの「階段」で決定的となった。
一方、「絵描き」がぴったりの図形をもっていた場合には失敗に終わることもある。最初のお題「うさぎ」は、「ロケット(U)」と「交差点(×)」が出て一気に当てられてしまった。私の考えたお題は「心臓」。手札にハートがあったからだったが、絵描きたちが描いたものが謎すぎて、ハートを描き入れても当ててもらえなかった。写真は「新幹線」というお題だったが、回答は「ザク」。お題を知っているほうはそれにしか見えないが、知らない回答者は謎が深まるばかり。
手札を見てお題を考える想像力と、みんなが作る絵の奇妙さが楽しい、お絵かきゲームに新たな次元を開く作品である。
スタンプグラフィティ
うずまきスイッチ/ちゃがちゃがゲームズ(2014年)
3~6人用/8歳以上/15~30分
絶版・再販待ち