第8回東北ボードゲームフリーマーケットを終えて
11月12日(日)、山形県長井市で第8回東北ボードゲームフリーマーケットが開催された。過去最高となる中古・創作・新作790品のボードゲームが出品され、222人の参加者が訪れた。
親イベント「ぼくらの文楽」が地元有志によって「みんなの文楽」になって2回目。お笑いライブ、居合道演武、けん玉パフォーマンスなどのステージイベント、雑貨や食料品などのマルシェ、屋台などが出店した。インスタグラムの有料広告も行ってイベント全体では655名という、昨年を上回る集客。フリマ参加者も、午前中はライブやお買い物を楽しむことができる。
今年も例年通り、出品物には出品者・価格・状態などの情報が書かれたラベルを貼付し、出品者別ではなくおおよそジャンル別(入口近くから奥に行くにつれてキッズ、パーティー、ファミリ-、ゲーマー)に分類して並べた。同人ゲームサークル・るりるりゲームズ、海外輸入ゲーム販売のホヌゲームズも参加し、出品数は過去最高の790点に達した。ブース単位ではなく、1点売れるごとに50円という手数料で運営されているため、少数出品しやすく、ジャンルごとに並べられるのがこのフリマの特長だ。
会計は出口前のレジでまとめて行い、終了後にラベルを分けて精算する。レジ係は値段を読み上げる人、計算して合計金額を伝える人、金銭を授受する人の3人体制で、山積みのボードゲームをもってくるお客さんに対応する。また他のスタッフも空いたスペースに下からボードゲームを出したり、質問に対応したり、値引き交渉をしたりと大活躍。
開場前の待機列は60人で、最終的にのべ222名の参加し、442点が売れた。1時間ほどしたら値引きを行ったこともあってお目の高い愛好者が何度も会場を巡回し、2時間ずっと人が絶えることがなく、レア度に比して価格が安いものは確実に売れていった(一般に輸入ゲームは値崩れしないが、国産同人は数百円でも売れない)。
今回も下の階にボードゲームを遊べるスペースが設置されていたが、フリマのお客さんがそちらにいく時間はあまりなかったようだ(そちらはそちらで、小さいお子さんがひっきりなしにキッズゲームを楽しんでいた)。前夜から泊まり込みで値札付け(や麻雀や映画)だったスタッフは、終わってから出品者と一緒に恒例の鍋パーティー。新しい出会いもあり、有意義なひとときを過ごすことができた。
11月開催が2年続いたが、さすがに山形はこの時期寒いので、次回はもっと温かい時期への変更が検討されている。
過去のレポート:第1回/第2回/第3回/第4回/第5回/第6回/第7回
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ゲームデザインコンテスト「第2回Board Game Japanカップ」開催
NPO法人「Board Game Japan」は、ボードゲームデザインコンテスト第2回「Board Game Japanカップ」を開催する。エントリー受付11月10日~2024年1月10日、結果発表2月上旬。
「Board Game Japan」は学習要素を含むボードゲームの開発やプラットフォームの構築を行う京都のNPO法人。日本のボードゲーム人口を増やし、日本発のボードゲームを世界に広めていくという目的でデザインコンテストを開催しており、第1回は歯科医がデザインした『歯の王様をまもるゲーム』が大賞に選ばれている。
今回は一般対象の「クリエイター部門」と小中学生対象の「ジュニアクリエーター部門」の2部門でオリジナルのボードゲーム(数年以内ならば既発売品も可)を募集する。審査基準は「クリエイター部門」が「コンセプトやゲームシステムのオリジナリティ」「学びの要素や社会への波及効果」「ゲームとしての面白さ」、「ジュニアクリエイター部門」が「作った人の個性が感じられるゲームかどうか」「遊ぶ人にとって学びなどがあるかどうか」「遊ぶ人にとって面白そうかどうか」で評価される。
審査員は江間有沙・東京大学准教授、加納圭・滋賀大学教授、堂野能伸・Board Game Japan代表理事の3名。大賞は各1作品程度で、賞品としてそれぞれAmazonギフトカード5万円分/3万円分、入賞各5作品以内にはAmazonギフトカード1万円分が贈られる。どちらもパッケージなどにロゴデータを入れることができる。
応募は写真(必須)、他任意で企画書、5分以内のプレイ動画、ルールブックなどを送る。詳しくは公式サイトへ。