7人のマフィア(Die Fiesen 7)
次の数が・・・分からない!
カードを出してカウントアップ/カウントダウンしていくカードゲーム。『ごきぶりポーカー』のゼメの作品で、夕日のドライハーゼン社からシュピール15に発売された。途中、数を言わないでカードを出す場面が続くうちに、数字が何だか分からなくなってしまうのが楽しい。
各自、裏向きにしたカードを1枚めくって中央に出す。カードのイラストが、普通のマフィアだったら数、電話中のマフィアだったら咳払い、ピストルをつきつけられているマフィアだったら何も言わない。数は1からカウントアップしていって、7になったらカウントダウン。
ポイントは、電話中のマフィアでもピストルを突きつけられているマフィアでも、数が進んでいるところだ。「1!」「ゴホン」「3!」「4!」「……」「6!」というように、普通のマフィアを出す人はその先の数を言わなければならない。7から折り返してカウントダウンしてくるところが特に混乱する。「えーっと、5!」「ダウト!」
さらにマフィアが2人描かれたカードがあり、これは数を2つ言って(電話中のマフィアだったら咳払いを2回して)次の人をスキップする。次の人はカードを出さず、次の次の人へ。「6,7!」「……」「ゴホン」ときて、次に普通のマフィアだったとき果たして「4」と言えるだろうか?
さらに上級ルールでは咳払いを「8」などの別の言葉に置き換える。「6!」「8!」「7!」「……」これを間違わずにするには、カードを出すたびに心の中で
数えておくことが必要だが、うっかりしていると自分の番で電話中だったのについ数字を言ってしまうことも。カードのアクションと、数の流れを同時進行で考えるという、特別な頭の使い方が要求される。
間違ったら中央のカードを引き取って続行。先に自分のカードをなくした人の勝ち。4人プレイだとスキップが対面に移って分かりやすいので、5,6人で遊ぶのがよさそうだ。数字が分からなくなっても、誰もダウトをかけなければいいので、自信ありげに言うのがよい。スピーディーに混乱できるカードゲームだ。
Die Fiesen 7
J.ゼメ/夕日のドライハーゼン(2015年)
2~6人用/8歳以上/15~20分
協力して数字を並べる『ザ・ゲーム』日本語版、2月20日発売
アークライトは2月20日、ドイツ年間ゲーム大賞にノミネートされた協力ゲーム『ザ・ゲーム(The Game)』の日本語版を発売する。S.ベンドルフ作、1~5人用、8歳以上、15~20分、1,800円(税別)。
オリジナルは2015年にニュルンベルガー・シュピールカルテン社(ドイツ)から発売され、『街コロ』と共にドイツ年間ゲーム大賞にノミネートされた作品。カードをできるだけ多く出して悪魔の復活を阻止するというテーマがあるが、短時間で気軽に遊べる楽しいゲームだ。
1~100までの数字を並べて出しきることを目指す協力カードゲーム。4つの列があり、小さい順に並べるところと、大きい順に並べるところがある。手番には手札からカードを2枚以上出し、手札を6枚まで補充する。列が伸びるにつれて置けるカードはだんだん少なくなり、誰か1人でも置ける手札が手札なくなったらゲームオーバーになってしまう。カードの数字を言ってはいけないが「この列に置けます!」などとアピールしあって置けるカードを増やそう。
勝利条件は厳しく、全部のカードを出して完全勝利することは難しいが、そのぶん何度も挑戦したくなるゲーム。1人用ルールも入っている。
・アークライトゲームズ:ザ・ゲーム
・TGiWレビュー:ザ・ゲーム