学園メテオ(Meteo Academy)
生き残り不可能!?
隕石が降り注ぐ街の中で、正体を隠して目的を達成するゲーム。グループSNEが制作し、昨年秋に発売された。正体隠匿なのに、そのキャラクター自体が即死してしまうこともあるという衝撃的な作品だ。
ボードにタイルを5×5枚並べ、6人のキャラクターコマを置いたところからゲームは始まる。各プレイヤーは正体カードを引いて、いずれかのキャラクターを担当する。
手番には、どのキャラクターでもいいので3マスまで移動させて、隕石カードを引く。隕石カードの座標に隕石が落ち、そこにいるキャラクターは即死。「ちょ!」隕石は、前に落ちたところから縦か横の一列上に落ちるので、そこに自分のキャラクターが行かないようにしよう。しかし、隕石が落ちたところには移動できなくなるので足場がどんどん少なくなっていく!
即死しなくても安全ではない。縦横に隣接するところにいるキャラクターはパニックになる。パニックトークンを置き、3枚以上溜まると絶望状態になって移動できなくなってしまう。パニックトークンは、ほかのキャラクターが行って「励ます」というアクションを行うことにより取り除くことができる。
各キャラクターの勝利条件はさまざまで、ただ生き残ればよい「平凡男子」、その平凡男子と同じマスで隕石が落ちれば勝つ「ストーカー女子」、4回励ませば勝つ「学園王子」、その学園王子を絶望状態にして殺害することを目指す「復讐女子」など。勝利条件に向かって動けば真っ先に隕石で狙われるので、どこからあからさまに勝利条件を満たしに行くかが難しい。
キャラクターが隕石で死んでしまったら、新しいキャラクターを引く。キャラクターもなくなったら脱落。すごく潔い。
4人プレイで20分ほど。隕石が落ちたところのタイルをめくったらいきなり「異星人X」が出てきた。これは最後まで助かれば勝てるキャラクターで、早速脱落。私は「平凡男子」だったが、勝利条件を満たす前に死亡。その前にカモフラージュで「学園王子」を使って励ましておいたのが失敗で、結局carlさんがこの「学園王子」で勝利した。どんどん隕石が落ちてきて仲間がいなくなるが、最後まで諦めてはいけないゲームである。
学園メテオ
デザイン:川人忠明/イラスト:四季童子/グループSNE+cosaic(2015年)
2~4人用/10歳以上/30分
フランスの協力型冒険ゲーム『大いなる狂気の書』日本語版、2月下旬発売
ホビージャパンは2月下旬、フランスの協力型冒険ゲーム『大いなる狂気の書(The Big Book of Madness)』日本語版を発売する。デザイン・M.ランブール、イラスト・X.G.ドゥリン(ナイアド)、2~5人用、12歳以上、60~90分、5,800円(税別)。
プレイヤーは魔法学院の生徒となり、古代の魔導書から開放されてしまったモンスターを再び封印することを目指す。そのため全員が協力して、新たな呪文を習得し、四大元素を支配し、最後のボスを打ち負かさなければならない。少しずつ正気を失っていく中、全員が完全に狂気に陥る前に最後のボスを打ち負かすことはできるか?
各プレイヤーはそれぞれの元素デッキをもち、呪文を習得して使用したり、新しい元素を加えたり、呪いを解いたりするというデッキ構築がシステムのメイン。呪文は仲間を助けたり、デッキを改良したり、カードを引いたりといった効果がある。モンスターは呪いをもたらし、元素を捨てさせたり、デッキに狂気カードを加えたり、呪文を忘れさせたりするので、早く倒さなければならない。
プレイヤー全員がいっしょに勝者または敗者となる協力型ゲームと、デッキ構築を組み合わせた作品。初心者から熟練者まで、スリリングな展開を楽しめる。
内容物
呪いカード48枚、狂気カード35枚、魔導書カード17枚、
元素カード136枚、呪文カード56枚、魔法使いシート8枚、
召還マーカー1個、ラウンド・マーカー1個、手番プレイヤー・トークン1個
元素トークン 16個、ゲームボード 1枚ほか
写真は英語版です。