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2015年のアクセス解析

1年の最後にGoogle Analyticsに基づく今年の当サイトへのアクセスデータより。
ページビューは1,623,718で前年比+14%、月平均13.5万、1日平均では4500になりました。ユニークユーザー数も258,559で前年比+14%と上昇。新規訪問の割合が18.6%→21.5%→23.4%→23.03%と推移しています。
アクセス数に基づく注目されたゲームタイトルは以下の通りです。今年旋風を巻き起こした国産ゲーム『枯山水』が最も注目され、ゾンビから人間を救うB級映画風ゲーム『逃げゾンビ』が2位、ドイツ年間エキスパートゲーム大賞の『ブルームサービス』とノミネートの『オルレアン』が3位と4位でした。ランクインした輸入ゲームはほとんどが日本語版になっています。
TGIW今年注目されたゲーム(検索ワードに基づくランキング)
1位:枯山水(ニューゲームズオーダー)1532
2位:逃げゾンビ(アークライト)1173
3位:ブルームサービス(アレア)1119
4位:オルレアン(dlpゲームズ)1016
5位:グラスロード(テンデイズゲームズ)869
6位:マルコポーロの足あと(ハンス・イム・グリュック)859
7位:私の世界の見方(テンデイズゲームズ)794
8位:バロニィ(スペース・カウボーイズ)787
9位:ディスタウファー(ハンス・イム・グリュック)770
10位:ブラックストーリーズ(cosaic)767
次に今年アクセス数が多かった記事は以下の通りです。ニュースについては、すでに「ボードゲーム十大ニュース2015」でまとめておりますのでそちらを御覧ください。
TGiW今年アクセス数の多かった記事(レビュー・リリースを除く)
1位:ドイツ年間ゲーム大賞2015ノミネート 7178
2位:ゲームマーケット2015春:国産オリジナル新作リスト 5178
3位:タモリ倶楽部で同人アナログゲーム特集 4931
4位:枯山水のボードゲーム4タイトル 4920
5位:ゲームマーケット2015春:新作評価アンケート結果 4726
6位:日本カタン協会、「非紳士的行為」に関するコメント 4613
7位:東京・新小岩にボードゲームバー開店 3895
8位:ゲームマーケット2015大阪:国産オリジナル新作リスト 3372
9位:ゲームマーケット2015秋:国産オリジナル新作リスト 3224
10位:家族で楽しめるテーブルゲームランキング 3149
今年も毎日たくさんの方にご覧頂いたおかげで、毎日更新ができました。ご愛読いただきましてありがとうございます。読者の皆様が、来年もよいボードゲームライフを送られることを祈念申し上げます。

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はんか通骨董市(Curio Collectors)

切り分けの意地悪
はんか通骨董市
江戸の商人たちが骨董品を分配して集めるカードゲーム。OKAZU Brandがゲームマーケット2015秋で発表した作品で、『ゴー・ダッ・チーズ』(TGiWレビュー)と同様、手軽にドラマチックな展開が楽しめるゲームだ。
商人たちが集めるのは茶器、屏風絵、刀剣、水墨画、和楽器、木彫、書物といった渋いアイテムたち。何しろ「はんか通」なので、ほどほどに集めるのがちょうどいい。どのアイテムも、集めすぎると失点になってしまう。
さて毎ラウンド、これらのアイテムが一列に並べられる。どれがほしいかなー? ここで斬新な分配方法が登場する。それは列をどこかで分けて、皆でどちらか好きな方を選ぶというものだ。分けるのは「仕切」というプレイヤーで、時計回りに交替していく。半々に分けてもいいし、1枚と残り全部に分けてもいい。
分けた片方に「甲」、もう片方に「乙」として、全員がカードでどちらかを選択。一斉にオープンして、バッティングしなかったら(選んだのが1人だけだったら)、アイテムをゲットする。拒否権はないので、取りすぎには注意しよう。
バッティングした場合は保留となり、そこにアイテムが2つ以上あれば、再び「甲」と「乙」に分けて選択する。こうして、アイテムはどんどん細かく分配され、最終的にみんながアイテムを取るか、分配できなくなるまで続けてラウンド終了となる。
誰も選ばなかったアイテム、割り切れなかったアイテムは「千両箱」に置かれ、アイテムの列に並んでいる「元締」というカードを取った人が総取り。「元締」は次のラウンドの最初の「仕切」ができるので有利だが、手に入るアイテムをコントロールできない点で嬉しくないことが多い。5ラウンドを行って得点計算。
アイテムは、種類ごとに限界枚数までならば額面の得点、それを超えると失点になってしまう。そのほかに無条件で得点になる宝石カード、失点になる大火カードを加えて、得点の多い人が勝つ。
6人プレイで30分ほど。第1ラウンドでぽちょむきんすたーさんがいきなり大量ゲット。しかし羨むところではなかった。その後、1枚でもいらないアイテムがあると尻込みせざるを得なくなり、失点してしまうアイテムも多々。結局、序盤は少なく集めて、調整しながら少しずつ手に入れるのが強かったが、取らなさ過ぎても得点がなくなる。調整が難しいが、みんなを唸らせる分け方ができると実に気持ちいい。この分け方にクリエイティビティがあって、どんどん奥が深くなっていく作品だ。
はんか通骨董市
林尚志/OKAZU Brand(2015年)
3~6人用/8歳以上/30分