ヘックス&ホップ(Hexx & Hopp)
焦るほどに分からず
六角形のタイルをできるだけ多くの辺の色が合うように置くスピード勝負のゲーム。シュピール15で『7人のマフィア』と共に夕日のドライハーゼン社から発売された。欲張ればスピードが落ちるけれども、うまくいったときに当たりが大きい。
最初は7枚のタイルを放射状に並べ、全員にタイルを15枚配ってスタート。手番はなく、全員同時にゲームを行う。自分のタイルを1枚めくり、中央の場にあるタイルに2辺以上、色を合わせて置く。これを繰り返して早くてもちのタイルをなくした人が勝つ。
めくったタイルがどこに合わなさそうだったら、裏返して次のタイルをめくってもよい。そのタイルは、後で好きなときにめくることができる。1度に2枚以上のタイルをめくっていなければOKだ。「これは・・・どこにも置けない! じゃあ次!」スピード勝負なので、焦っていると合う場所があっても見つからないことがしばしば。
さて、2辺だけ合った場合は何も起こらないが、3辺合えば残りのタイルを2枚、4辺合えば4枚、5辺合えば6枚を、ほかのプレイヤーに押し付けられる。誰に何枚あげるかは自由であるため、当然トップで枚数が少ない人のところにタイルが集まってくる。しかも押し付けるタイルは、以前に置く場所がなかったタイルだったりするので厳しい。ここに逆転の目もある(ちなみに6辺合えば即ラウンド勝利)。
誰かが上がったら、残ったタイル枚数が失点となり、10ラウンドで合計失点の最も少ない人が勝つ。
4人プレイで15分ほど。2辺合うところは比較的すぐ見つかるので、そこを狙ってどんどん置いていくという方法と、3,4辺合うところをじっくり探す方法がある。とはいえ、3,4辺合うところはなかなか見つからないため、焦りばかりが募ってタイルが全然減らないままラウンドが終わってしまうこともある。通常は2辺置きしながら、たまたま見つかれば3,4辺置きも取り入れる塔、臨機応変な戦術が求められる。少し冷静になれば置けるところはたくさんあるのに、焦っているためにどこにも置けない気がしてくるのが笑う。
Hexx & Hopp
R.ブロン/夕日のドライハーゼン(2015年)
2~5人用/9歳以上/20~30分
『レッドドラゴン・イン』日本語版、3月5日発売
アークライトは3月5日、ファンタジー世界の酒場を舞台にしたカードゲーム『レッドドラゴン・イン(The Red Dragon Inn)』日本語版を発売する。G.ボトン、C.スカドル、C.ボーム作、2~4人用、13歳以上、30~60分、4,200円(税別)。
オリジナルは2007年、スラグフェストゲームズ(アメリカ)から発売され、シリーズ5作が発売されている人気カードゲーム。これまで輸入版が国内流通していたが、このたびカナイセイジ氏の翻訳で日本語版となる。
あなたたち冒険仲間は日中に迷宮を苦労して進み、モンスターを倒してその持ち物を奪ってきた。そして町に戻り、傷を癒し、体を清め、レッドドラゴン・インで酒盛りをする準備が整った。さあ、友人たちと飲んで、ギャンブルして、大騒ぎをしよう。しかし、自分の金貨から目を離してはいけない。もし金貨を使い切ってしまったら、厩で一夜を過ごすことになるだろう。それに、殴られたり飲みすぎたりして意識を失ったら、仲間たちは金貨を奪って酒盛りを続けるだろう。
最後まで意識と金貨を保っていた冒険者がこのゲームの勝者となる。ファンタジー世界の勇敢な冒険者のコミカルな特殊能力で軽快に楽しめるカードゲームだ。
内容物
40枚のプレイヤーデッキ4組、30枚の飲み物カードデッキ1組
酩酊マーカー4個、耐久力マーカー4個、金貨トークン50個
プレイマット4枚、ルールブック1冊
・play:game評価コメントリスト:レッドドラゴン亭