『放課後さいころ倶楽部』第6巻発売
小学館は本日、月刊少年サンデー「ゲッサン」連載のボードゲームコミック『放課後さいころ倶楽部』第6巻を発売した。中道裕大作、637円。
女子高校生がボードゲームを通じて友情を深めていく物語。5ヶ月に1巻のペースで順調に単行本化されているが、今回は7ヶ月ぶりの新刊となった。毎回ボードゲームが1タイトルずつ登場し、登場人物たちが楽しむ姿が描き出される。恒例のおまけ漫画やすごろくや店長のコラムも付いており、ゲッサンで読んでいた方も買う価値がありそうだ。
発売を記念して12月12日に東京・高円寺のヴァル研究所セミナールーム「第3回さいころ倶楽部杯」が行われる。作者の中道氏が全国大会に出場している『カルカソンヌ』を競うイベントだが、定員50名は既に満員となっている。
【告知】おはようございます!放課後さいころ倶楽部最新6巻、本日発売です(^ω^)今回も、インベスター、動物カメラマン、クリスマス、年越し、入院、とアソート感満載でお送りします。書店にお立ち寄りの際はぜひ…!! pic.twitter.com/JQDM3fjkJP
— 中道裕大 (@shimaneko555) 2015, 12月 11
Game Jamboree第2号
ゲームマーケット2015春の創刊号に続き、2015秋に第2号が発売された同人情報誌『Game Jamboree(ゲーム・ジャンボリー)』。情報が新しく、深く、そして面白い。価格も800円と手頃で、一読をおすすめしたい。
紙媒体の情報誌は、ウェブと比べると情報がどうしても遅くなってしまうものだが、この書籍で取り上げられているゲームは『ヴィレッジオブファミリア』(ワンドロー)や『暗黒議会』(操られ人形館)など、ゲームマーケット2015秋でお目見えしたばかりの最新作。しかもこれらのゲームのプロモーションカードまで付いてくる。これを読んで買うかどうかを考えてもよい。
情報も深い。ヤポンブランドの健部氏が執筆したエッセン・シュピールの成り立ちでは、当時のドイツのボードゲーム事情に詳しくなれる。ドイツのボードゲーム情報誌であるシュピールボックス誌とペッペルレビュー誌の説明など、ウェブでこれだけのものを読むことはできない。
台湾、上海のゲーム事情も非常に読み応えがあるが、圧巻は「完全保存版ゲームマーケットの歴史」。これまで25回行われているゲームマーケットのイベントや、全カタログの表紙はまさに保存版。そして創始者である草場純氏と山上新介氏のロングインタビューは、忘れ去られつつあるゲームマーケット初期の様子だけでなく、今まであまり知られてこなかった海外からの参加を伝える。
さらに、カナイセイジ氏のダイスゲーム『Eight Epics』をダイスを使って遊ぶゲームブックにしたコーナーや、田中としひさ氏のマンガ、朱鷺田祐介氏の「ゲームマーケットでお宝探し」など、面白い読み物がたくさん。同人サークルまでもが情報満載で、最初から最後まで何度も繰り返して読みたいマガジンだ。
企画・編集のふじわらみどり氏は、現在ボードゲーム情報誌がないことを憂い「次にどこかから出るまでのつなぎとして作っている」と仰っていたが、なかなかどうして、この情報誌がこれからも長く続いていくといいなと思う。
・Game Jamboree
・すごろくや:ゲームジャンボリー2015秋
・Role & Roll Station:GAME JAMBOREE 2号