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ヘンギスト(Hengist)

どれにしようか村のルート
ヘンギスト
イングランドを舞台に村々を略奪してお宝を集める2人用ゲーム。U.ローゼンベルクの作品で、『パッチワーク』に続くルックアウトシュピーレの2人用ゲームシリーズとして昨秋に発売された。途中のルートはあみだくじのようになっていて、お宝の価値は、行ってみるまで分からない。
自分の番には手札のカードを出して、船から上陸したコマを移動させる。道にはシンボルが書いてあり、それに合致するカードを出さなければならない。ルートによっては一度に2枚も3枚も出さなければいけないこともある。
手番の最後に補充するカードは原則2枚。しかしコマを多く出していればその分だけ補充枚数が増える。
村の奥は道タイルが裏返しになっていて、行ってみるまで分からない。カードを出したときに道タイルを自分だけ見て、どのルートがどの村につながっていくかを知り、その村のチップを獲得する。カードを多く出さなければいけないルートのほうが高いお宝が手に入るようになっているが、ときどき裏切られる。「な、なんじゃそりゃ!」失敗を防ぐためには、先に相手に取らせて様子をうかがうという方法もある。
カードの中にはワイルドカードである「発見者」カードがある。どのシンボルの代わりにもなるし、ルートを予め確認したり、死んだコマを復活させたりできるが、これが出るたびに船が1マス右に移動する。船が2回移動すると、湾タイルが1枚スクロールアウトし、右側に加えられる。このとき前のタイルにいたコマは死亡、お宝も消えてしまう。そうなる前に、先のタイルに急ごう。湾タイルが4回スクロールアウトしたらゲーム終了。
2人プレイで15分ほど。高得点の宝チップをなかなか取れず敗北。先手を打って失敗することが多かったので、もう少し様子を見たほうが良かったかもしれない。
手札の状況で行ける村が決まってくる上に、どの村に着くかは道タイル次第と、運の要素が大きい分、気軽にプレイして結果に一喜一憂できた。ただし発見者カードを出すか出さないかは少し考える。発見者カードを出せば望みのルートを行けるわけだが、そうすることで一番左の湾タイルにいる自分のコマが消えてしまう。しかしそのままにしておくと、相手からスクロールアウトされてしまうかもしれない。焦りが募るゲームである。
Hengist
U.ローゼンベルク/ルックアウトシュピーレ(2015年)
2人用/7歳以上/20分

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ニュルンベルク16新作情報:ツォッホ出版

アイスカルト(Ice Cult)
J.ウェザレル作、2~4人用、10歳以上、20~30分。
中央にある4つのダイスを2回だけ回して、行きたい方向と移動マークを出します。ダイスは透明なので、下の面にどの矢印やマークがあるかが分かります。その矢印に沿って、シロクマを移動します。ほかのシロクマの上にうまく乗って、自分のコマ5つを先にゴールさせたら勝ちです。

クーノ(Kuhno)
T.シャポー作、2~5人用、8歳以上、15~20分。
色とりどりのウシたちと、ウシに群がるハエ「クーノ」をめぐるトリックテイキングゲーム。クーノがウシたちに、牧場でどこに、いつ、どのようにいるかを指示します。プレイヤーはクーノのルールに従ってウシカードを出し、ブチ模様が最も正しいウシが取ります。全部のウシを牧場に出したプレイヤーが勝者です。

導火線(Lunte)
B.ホワイトヒル作、3人以上、8歳以上、10~15分。
2014年にミュッケシュピーレから発売された作品のリメイク。導火線に火が付けられました。誰かが爆弾を置くまで、導火線を伸ばしていきます。爆弾を早く出し過ぎると、高い得点がもらえません。爆発できるのは1人2回だけ。派手に爆発させられるのは誰でしょうか。

おばけキャッチ:おばけのドー(Spooky Doo)
J.ゼメ作、2~8人用、8歳以上、20~30分。
『おばけキャッチ』の新版で、缶入りになり、新しいアイテムが2つとルールが加わりました。

畑に飛び込め!(Spring ins Feld!)
A.ドライアー・ブリュックナー、K.ツォッホ作、2~4人用、4歳以上、15分。
お花のことしか頭にない庭師がいます。透明の帽子の中にダイスが入っており、区画を移動するうちに頭の中で花の色が決まります。その色の花を摘み、全部の色の花を摘み、2匹の蝶を止まらせましょう。それが最初にできた人が勝者です。