批評か単なる宣伝か(Spielekritik oder doch nur Marketing?)
トム・フェルバー(ドイツ年間ゲーム大賞審査員)
2014年3月28日(金曜日)
ドイツ年間ゲーム大賞審査員は、評論家の審査員である。メンバーは定期的にレビューを書き、出版社や作者からの独立性が義務付けられている。しかし、ボードゲームについて書くとき、批評とPRの微妙な境界線をどうしても通らなければならない。というのもボードゲームを扱う文章はすべて、必然的にマーケティングの性格をもつからである。実際、「ドイツ年間ゲーム大賞はゲーム業界のマーケティング部門以外の何物でもない」という皮肉屋もいるくらいだ。
ドイツ年間ゲーム大賞審査員の決定は、ボードゲームの販売の成功に大きな影響を与える。審査員メンバーは、議論の余地なく絶大な権力を行使する。この理由から、彼らは必ず中立・独立の立場からレビューを書かなければならず、ゲーム業界や関係者との距離を維持しなければならない。それは本質的であり、自明であるべきである。
しかし実際には、この原則を守ることはたいへん難しい。なぜなら、メッセやイベントでいつも個人的に関係者に会うことが避けられないからである。私が審査員になって11年経っても驚かされるのは、距離の概念について説明するときに出くわすたくさんの無理解と誤解である。
広島・福山にボードゲームショップ「遊び場さんさ」オープン
6月1日、広島県福山市に新しいボードゲーム専門店「遊び場さんさ」がオープンする。JR福山駅バス6分、平日12:00~21:00、土日祝10:00~21:00、火曜休。プレイスペースあり。
伝統ゲーム、同人ゲームを含むボードゲームとTCGを200種類以上取り扱うほか、1人1時間200円+1ドリンクオーダー制のプレイスペースを設ける。昼・夜1ヶ月のフリーパスは6000円。今後は金曜夜や土日にイベントを開いていく予定となっている。
店長の渡辺祥氏(37)は元日用雑貨の営業マンで、広島県福山市で毎月行われている「ドイツゲームの会」に参加したのが開店のきっかけ。子供のころからおもちゃ屋に毎日入り浸るほどのゲーム好きでおもちゃ屋を開くのが夢だったという。しかし個人小売店の厳しさから二の足を踏んでいたところ、ボードゲームやゲーム会を知り、1年前から準備を進めてきた。人のつながりを大事にした店づくりを進める。
「さんさ」は太陽の降り注ぐ公園をイメージした。人が集まり、笑顔で楽しんでいただける場所を目指す。
遊び場さんさ
広島県福山市北吉津町2丁目5-4
電話&FAX:084-959-6125
福山駅南口7番乗り場から向陽循環線で6分「北吉津」下車、
福山駅から徒歩15分
・遊び場さんさ