ボードゲームカフェバー:2023年の新規開店は45件
2023年のボードゲームカフェバーの新規オープンは45件だったことが、当サイト調べでわかった。昨年は52件とコロナ禍前の水準に戻る勢いだったが、再び落ち込んでいる。
5月の5類移行によって外出しやすくなったものの、ボードゲームカフェに客足が戻るとは限らないことは、2年連続で20店舗以上閉店していることからもうかがえる。飲食を伴わないプレイスペースも同様に前年割れとなった。固定層は自宅やオープン会で遊んでいるケースが多く(「あんな常に1金を競ってるやつら相手に商売しようとしてたのが間違ってた」)、熱しやすく冷めやすい流動層をどう引き込み続けられるかが課題だ。
とはいえ40件以上という水準は2017年以来7年連続となっており、悲観するような状況で決してない。年末年始は満席のツイートもよく見られた。昨年は全ての都道府県でボードゲームカフェやプレイスペースが営業している状況になったが、ボードゲームの認知度が上がっていることを考えると、伸びしろはまだあるはずだ。
現在、日本国内で営業しているボードゲームカフェは270件、ボードゲームプレイスペースは151件(ボードゲームカフェバー/プレイスペースリンク集)。
※定期的に調査・見直しを行っているため、数値は今後変わる可能性があります。
だるまあつめ(Dharma Meeting)
10点だるまを引き寄せる力
1枚ずつめくって、好きなところでやめてカードを獲得する坊主めくり系ゲーム。メカニクスはR.クニツィアのデザインで、フランス語版と韓国語版は西部劇、スペイン語版とポーランド語版はモンスターがテーマになっている。
同じ数字が出るとドボンなので欲張ってはいけないが、1周以内に他のプレイヤーが同じ数字をめくるとどんどん横取りされてしまうため、欲張らないと集められない。坊主めくり自体にもジレンマがあるが、横取りを加えることでさらに悩ましくしている。
得点の高いだるまほど横取りされやすい気がするが、ドボンを避けるためかぶりやすいからなのか、それとも勝敗を左右するので印象が強いからなのかわからない。最高点(10点)の赤だるまは顔に隈が入っていて特にインパクトが強い。
中国禅宗の祖である達磨はもともと謎が多い人物で(「達磨さまの創作話」)、日本で縁起物になったのも不思議な因縁だが、「運も実力のうち」で幸運を引き寄せる「何か」があることを、このゲームは教えてくれる。今年は「ドラゴンイヤー」だが、皆様にとって幸福で平安な1年でありますように。
だるまあつめ
ゲームデザイン:R.クニツィア/だるま:三代目だるま屋ましも
2~6人用/8歳以上/20分