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『ライナー・クニツィアの頭脳パズル:魔法の秘薬』日本語版、11月中旬発売

ホビージャパンは11月中旬、ドイツゲームデザイナーのR.クニツィアがデザインしたパズルゲーム『ライナー・クニツィアの頭脳パズル:魔法の秘薬(Brains: Magic Portion)』日本語版を発売する。1~人用、8歳以上、5~20分、1600円(税別)。
ペガサスシュピーレが『ライナー・クニツィアの日本庭園』『ライナー・クニツィアの頭脳パズル:宝の地図』『ライナー・クニツィアの頭脳パズル:メイク・ミー・スマイル』に続いて今年8月に発売した頭脳パズルゲームシリーズの第4弾が日本語版として登場する。
パズルシートを自分の前に置き、7枚の材料タイルを取って、自分の前に用意したらゲームスタート。材料タイルをパズルシートの空いているスペースに配置していくが、「この行はカエル2匹だけ」「この列は合計5つだけ」というようにパズルシートに記載されているすべての課題を満たさなければならない。
パズルは難易度別に全部で50題。どのパズルも正解は1つしかない。基本1人用だが、何人かで集まって協力して解くのも一興。上手な配置で魔法の秘薬を作り出そう。
頭脳パズル4
内容物:パズルシート25枚(両面印刷)、材料タイル7枚、ルールブック1部、ヒントと解答集1冊

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ヌースフィヨルド(Nusfjord)

魚はみんなのために
ヌースフィヨルド
スウェーデンの漁村で、漁業会社を経営するボードゲーム。U.ローゼンベルクのシュピール’17新作で、スカウトアクションでは「規定票数に届かなかったものの評価の高かった作品」として挙げられている。ローゼンベルクお得意のワーカープレイスメントと、森の開墾と建物の建設に、株券による資金調達を加えている。
毎ラウンド、各プレイヤーは漁獲量に応じた魚を獲得する。しかしその全部を自分のものにできるわけではない。まずは村の長老に、それから自社株をもっている他のプレイヤーに分配しなければならず、その残りも「積立」というエリアに保管しておかなければならない。漁獲量は、船を建設すればするほど増えていく。
次にワーカープレイスメントによるアクション。森の間伐や伐採で木材を、株券の発行で現金を調達し、これに魚を加えて建物や船を建設していくというセットコレクションが基本的な流れ。そのほかに長老を新たに雇うと、毎ラウンド魚を配らなければならなくなるが自分専用のアクションスペースになる。
建物は建物置き場に並べられており、コストを支払えば好きなものを自分のボードに置くことができる。即時効果から何かのタイミングで発動するものまでさまざまあり、さらに3つのデッキが用意されていて1ゲームでは1デッキしか使わない。その中で自分の戦略に合わせた建物を建てたり、コンボを考えたりするのが楽しい。ゲーム後半には、もっと強い建物が手札として配られ、自分だけが建てられるようになる。
一方、長老は固定メンバーだが、2枚ずつ重なっていて上から順に雇わなければならない。長老に合わせた戦略を考えていくことも必要である。長老はプレイヤー固有のアクションスペースになるが、雇えば雇うほど毎ラウンド魚を取られるので雇い過ぎに注意。またワーカーはゲームを通して3つから増えない、どこに置くかどんどん悩ましくなっていく(これでゲーム時間が延びにくくなっている)。
アクションが終わったら帰宅フェイズとなり、何ラウンドかに一度、建物カードの補充が行われる。7ラウンドでゲーム終了。建物と船、獲得した株券、現金が得点になり、公開しなかった株券、建物を建てられなかった空きスペースが失点になって合計点を競う。
4人プレイで90分ほど。鴉さんが建物のコンボをうまく作り、1回のアクションでいくつかの行動をまとめてできる体制にして1位。私は長老の効果で建物をたくさん作る方向で進めていたが、後から来た建物のため船を作る方向に方針転換。しかしどちらも大きく伸ばせなかった。
建物と長老カードの効果を眺めていると、もっといろいろな戦略が見えてくる。デッキを変えなくても、自分が使わなかったカードでまた遊びたいと思える作品である。
Nusfjord
ゲームデザイン・U.ローゼンベルク、イラスト・P.ゼーダー
ルックアウトシュピーレ(2017年)
1~5人用、12歳以上、プレイヤー人数×20分