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GM2017秋新作評価アンケート結果、オリジナル1位は『戦国ドミノ』

ゲームマーケット2017秋(昨年12月2・3日、東京ビッグサイト)で発表された新作の評価アンケート結果が21日、事務局から発表された。320名の有効投票により、679タイトルの新作の中から、オリジナルの評価平均1位は『戦国ドミノ』(ゲームNOWA)、投票数1位は『トロイカ』(オインクゲームズ)となった。
新作評価アンケートはゲームマーケット終了後から約1ヶ月にわたってウェブで行われた。誰でも投票することができ、各ゲームを5段階で評価したものを、とても面白い=5~全く面白くない=1として数値化し、総投票数の5%にあたる16票以上でランキングした。これまでは国産オリジナルに限られていたが、今回から輸入ゲーム、日本語版、TCG、TRPG、SLG、グッズ等も加わり、投票対象は倍増。そのため投票形式も選択式から記述式に変更となったが、投票数は前回の732票から5割以上減少している。
全体の評価ではエッセン・シュピールの新作で国際的にも評価されている『アズール』(輸入版)『テラミスティカ・ガイアプロジェクト』(日本語版)が1位、2位。国産オリジナルに限ると『戦国ドミノ』が1位で、『ホシアツメ』(さいころグラス)、『リトルタウンビルダーズ』(Studio GG)、『ブックメイカーズ』(オオツカ製作)、『天下鳴動』(77spiele)と続く。
オリジナルで評価平均1位の『戦国ドミノ』は、刀、長槍、弓、騎馬、旗印、鉄砲が配されたドミノタイルを、マークが合うように配置してく陣取りゲーム。先の先を読む思考が求められる。投票数1位の『トロイカ』は数字タイルでセットを作り、価値の高い宝石を集めて地球に帰還することを目指すタイルめくりゲーム。評価平均では27位と振るわなかった。輸入版・日本語版を除いたオリジナル作品のランキングは以下の通り。
これまでこのアンケートは、ゲームマーケット大賞の一次選考を兼ねており、上位5作品が自動通過となっていたが、今回から参考に留められることになった。票数減少の一因になったとゲームマーケット事務局は分析している。
今回も、出展者が自分の作品の評価内訳を問い合わせられるようになっている。下記リンクのフォームから、出展者名、登録番号、メールアドレスなどを送ると返信される。ランキングしなかった作品でも評価の高かった作品があるので、気になる方は問い合わせてみよう。
ゲームマーケット公式:【結果発表】2017秋 新作評価アンケート
【ゲームマーケット2017秋:新作評価アンケート結果】
1.戦国ドミノ(ゲームNOWA)4.57/21
2.ホシアツメ(さいころグラス)4.44/16
3.リトルタウンビルダーズ(Studio GG)4.43/37(投票数6位)
4.ブックメイカーズ(オオツカ製作)4.39/23
5.天下鳴動(77spiele)4.33/27(投票数18位)
6.ヘルトウクン(RAMCLEAR)4.31/16
7.タイムボム(アークライト)4.31/16
8.トリックと怪人(BrainBrainGames)4.28/29(投票数16位)
9.ワンナイトマンション(ぎゅんぶく屋)4.26/47(投票数3位)
10.Ostle(雅ゲームス)4.20/25(投票数20位)
11.ヒト+イロ ~この色なに色~(COLON ARC)4.16/32(投票数12位)
12.ボブジテンその2(TUKAPON)4.15/33(投票数10位)
13.ハンザの女王(ゆるあーと)4.13/52(投票数2位)
14.朧ニンジャスタートリック(Mogwai)3.97/33(投票数11位)
15.アニマーレ・タッティカ(カワサキファクトリー)3.95/38(投票数5位)
16.航海の時代 the DICE ~バルスの商人たち~(A.I.Lab.遊)3.94/17
17.おぼえなサイコロ(らなとパパ)3.91/23
18.ねずみ海賊ラッタニア(OKAZU brand)3.86/29(投票数17位)
19.文絵のために(ワンドロー)3.86/35(投票数8位)
20.グラギャモン(ハッピーゲームズ)3.81/21
(オリジナル作品のみのランキング。右の数字は評価平均/投票数)

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ゲームマーケット大賞受賞作『ビンジョー×コージョー』2月22日一般発売

binjokojo2.jpgアークライトは2月22日、スイッチゲームズのレーベルで、工場ラインを構築して製品を作るボードゲーム『ビンジョー×コージョー』を一般発売する。ゲームデザイン・すまいる120円、イラスト・U井&A.ドイッセン、アートワーク・タンサンファブリーク、3~4人用、10歳以上、40~60分、4000円(税別)。
世間の流行りにビンジョーし、天下の大コウジョーを目指すゲーム。オリジナルはゲームマーケット2016神戸で発表され、第2回ゲームマーケット大賞に輝いた。このたびタンサンファブリークによる楽しいアートワークで一般発売される。
自分の工場には製造ラインが3本あり、「熱する」「切る」「固める」「混ぜる」「組み立てる」という5種類の機械タイルを配置して、生産体制を整える。手番の最後に各製造ラインの機械タイルにあるコマを1マスづつ進め、市場の注文に備える。
市場から製品の注文が出てきて、それに対応する製造ラインが整っていたら製造できる。このとき、ほかのプレイヤーも同様の製造ラインがあれば「ビンジョー!」といって同じ製品を製造できるところがポイント。製造できると収入が入り、その設備で新たな設備投資を行ったり、資産を増やしたりする。最終的には資産勝負だが、どこまで設備投資するかも考えどころだ。
ライトなプレイ感の中にも便乗するための機械の選択や工場の拡大のバランスなどにインタラクションとタクティクスがあり、便乗や製品カードのめくり運で盛り上がれる作品。コンニャクから宇宙ロケットまで、あなたは何を作る?
ゲームマーケット大賞受賞作がオリジナルと異なる出版社から発売されるのは初。ゲームマーケット大賞の中立性をはかるため、主催のアークライト社は受賞作品の優先契約権などをもっておらず、受賞後にフェアなかたちで出版契約が行われている。
内容物:資本金ボード1枚、工場ボード4枚、職人タイル15枚、機械タイル45枚、製品カード30枚、チャージタイル1枚、チャージコマ12個、資本金コマ4個、お金チップ59枚、スタートプレイヤータイル1枚、ルールブック1冊(※カードサイズ:44×63mm)
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