ウンコゲーム会@仙台タンブリングダイス
仙台のボードゲームカフェ「タンブリングダイス 」でウンコをテーマにしたゲーム会に参加。なぜこのような会が開催されることになったか謎に包まれているが、参加者7名中女性が4名と過半数を占めた。下ネタなのにセクハラにならないのがウンコゲームの良さだ。
拙著『ボードゲームワールド 』第6章「クソゲーもといトイレゲーム」では、フロイトの肛門期とボードゲーム愛好者の奇妙な共通性を論じ、10タイトルをランキングした。しかしその後も面白いゲームが何点かリリースされており、このゲーム会で補うことができた。今回はトイレしか出てこないゲームを除外。ウンコが出てくるゲームも人糞と動物の糞に分類されるが、今回は人糞をメインとした。スカトロジーに嫌悪感を抱く方はご注意下さい。
モレール(スモール出版、2016年)
ウンコを我慢して家に無事帰ることを目指すカウントアップゲーム。手札から数字を出して足していき、一定数を超えさせた人がダメージを受ける。このダメージが累積してヒットポイントが0になるとバースト。ヒットポイントが減るたびにプレイヤーごとに違うセリフがあり、これを読むと臨場感が出る。定番のリバースやスキップのほか、ダイスを振って回復したりダメージを受けたりするカードもあってスリリングである。間接的な絵柄が味わい深い。→Amazon
フェットナップ(Fettnapf im Sicht、2005年)
肥溜めを踏まないように歩くカウントアップ&カウントダウンゲーム。詳しくはこちら。肥溜めカードのウンコが黄色いのがリアルで気持ち悪い。
プーピーヘッド(Poopyhead、2015年)
トイレの順序通りにカードを素早く出して、手札をなくすオランダのゲーム。詳しくはこちら。負けるとかぶらなければならないおもちゃのウンコはなかなかの出来である。
君の硬さは。(NOY、2017年)
昨秋のゲームマーケットで頒布された同人ゲーム。手作りのウンココマは1~7の硬さがあり、お姫様たちは城にいる王子様に合わせた硬さに調節しつつお城を目指す。まずは自分の硬さを知り、王子様の硬さも探って、違っていたらほかのウンココマと交換していく。自分で触ってみるのが一番だが、ほかのプレイヤーが触ったときに観察しておけばある程度は硬さが分かる。ちょっとずつ硬さの違うウンココマ、いったいどうやって作ったんだろう?
うんこかん字ドリルのボードゲーム(バンダイ、2017年)
巷で話題のうんこ漢字ドリルの例文を使ったボードゲーム。小1から小6までに習う漢字が入ったカードを集めながら進んでいくすごろくで、途中途中に小気味良いイベントが入っている。例文を読んだり、漢字を尻文字で当ててもらったり、付属の特殊メガネでウンコを探したり。「うんこをわたせば、身の安全は保証しよう」ただでさえ面白い例文に、節をつけたり怖い感じで読んだりするとことさらにおかしい。→Amazon
カタイン(CRAP GAMES、2017年)
昨年のゲームマーケットで頒布された、ヘックスの腸内で繰り広げられるロンゲスト・ウンコ競争。ダイスで食材を手に入れ、セットコレクションでウンコを作って腸内に配置する。ラウンドが終わるとケツ穴(菊)からウンコが排泄され、ゲーム終了までに一番長い記録を作った人が勝つ。長いウンコを1ラウンドで作るのは難しく(ウンコは1日にして成らず)、ケツ穴から離れたところで数ラウンドかけて育てていく必要があるが(宿便)、長く育ててもケツ穴までたどり着けなかったり、たどりつけても浣腸で排出されてしまったりすることもあって位置取りが難しい。
ペリー来ないで(哀愁旅館きたぐに、2017年)
ペリーが来ないように黄金を適宜ウンコに変えて、ほどほどに黄金を集めるゲーム。詳しくはこちら。今回はウンコを全く出せず、ペリーがやたら近づいてきたが逃げ切れた。
ガスアウト(Gas Out、2016年)
厳密にはおならなんでウンコではないが、おそらく脱落した人はおなら以外も出ていただろうと思われる。自分で出したカードの数だけガスターを押し、「ぷょっ」と鳴ればセーフ、「ぶぅ~」とおならの音が鳴ったらバーストで脱落。電子制御のためランダム性があり、どこでバーストするか分からない中、押すたびに音は高くなっていくのはスリリングである。→Amazon
カリマンボー(Kalimambo、2011年)
探検隊が象の糞を踏まないように進むゲーム。詳しくはこちら。今回唯一の動物の糞ゲームだったが、糞以上にサイにケツを掘られるのがインパクト大であった。
参加者がゲームをしながらチョコマフィンなどを召しあがっていて、とても美味しそうだったことを付け加えておく。ウンコウンコとカフェとは思えない盛り上がり方をしたにも関わらず、大目に見てくださったほかのお客さんに、この場を借りてお詫び申し上げます。
・ふうかのボードゲーム日記:仙台ゲーム会
キャラクターを勝手に分析!『ザ・プロファイラー』日本語版、2月下旬発売
ホビージャパンは2月下旬、協力型推理ゲーム『ザ・プロファイラー(Profiler)』日本語版を発売する。ゲームデザイン・R.ギャロニエ、イラスト・スティボ、3~8人用、12歳以上、30分、3000円(税別)
オリジナルはカクテルゲームズ(フランス)から昨春発売された作品。プレイヤー全員で1つのチームとなり、与えられた2つのヒントから、6人のキャラクターのうち1人を当てる協力ゲームだ。
毎ラウンド、「ローマ法王」「英国女王」「ブルース・リー」「フィギュアスケーター」など6人のキャラクターから1人を密かに選ぶ。そして「バンジージャンプに熱中している」「ツイスターゲームが得意」「シャワー中に歌う」などのフレーズカードを2枚引き、選んだキャラクターが-5(全く当てはまらない)から5(非常によく当てはまる)で評価する。残りのプレイヤーは、そのフレーズカードを見て相談し、どのキャラクターが当てはまらないかを決める。当たっていれば得点して続行。外れれば次のラウンドとなる。
人を見かけだけで判断する『アンユージュアルサスペクツ(2015年)』と比べキャラクターが具体的であるため分析しやすいが、それでも謎のヒントを前に真剣かつとんちんかんな分析が繰り広げられるパーティゲームだ。
内容物:キャラクターカード100枚(両面印刷)、ゲームボード2枚、フレーズカード50枚(両面印刷)、番号カード10枚、得点コマ1個、番号タイル10枚、ルールシート1部