ニュルンベルク’18:ラベンスバーガー
★クイーンズデールの勃興(The Rise of Queensdale)
ゲームデザイン・I.ブラント&M.ブラント、イラスト・M.メンツェル、2~4人用、12歳以上、45~60分、アレアレーベルとしては初めて、横長の大箱で発売される。
「私のために城を作れ。王妃に似合った街を作れ。」我らが王の望みは命令である。そこでプレイヤーはクイーンズデールの谷に向かい、資源を集め、最初の小屋を建設し、運命を我がものとする。名声は確実だが、それもほかの冒険家が同様に王様の望みを満たし成功を争わない限りの話。勇敢に、賢く、思慮深く、プレイヤーの行動は状況を変えていく。
レガシーゲームで、プレイヤーの選択によってルールを追加・変更され、何ゲームか続けるうちに唯一のゲームができあがる。ダイスを変更し、豪華な街区を作り、王の覚えをめでたくして体験しよう。クイーンズデールが繁栄するも衰退するも、プレイヤー次第だ。
★カルペ・ディエム(Carpe Diem)
ゲームデザイン・S.フェルト。アレアのレーベルで発売。60分クラス。古代ローマで収益の高い街区を作る。
First look at Stefan Feld’s next title from alea: Carpe Diem. –WEM pic.twitter.com/RmvGsynuZy
— BoardGameGeek (@BoardGameGeek) 2018年2月1日
★カケラキュラ(Kakerlacula)
電動ゴキブリコマを使ったボードゲームシリーズ。順番にサイコロを振って自分のコマを進めると同時にゴキブリを避ける。ゴキブリがコマに振れたらニンニクのある中央に戻されてしまう。
ギャーァ ヽ(;゚;Д;゚;; )ギャァァァ
ゴキブリがカタパルトに乗って飛ぶょ〰️😱 pic.twitter.com/MxizFt47Ux— メビウスママ (@mobiusmama) 2018年2月2日
★クール・ランニングス(Cool Runnings)
アイスキューブをゴールまで運ぶゲーム。ただしほかのプレイヤーが邪魔をして氷をとかそうとする。水や塩や手で起こる。
★エルドラド:ヒーローと悪魔(Wettlauf nach El Dorado: Helden und Dämonen)
ゲームデザイン・R.クニツィア、2~4人用、10歳以上、60分。
昨年ドイツ年間ゲーム大賞にノミネートされたデッキ構築レースゲームの第1拡張セット。エルドラドへの道が一層険しくなる。危険がいっぱいの新しいタイルと、それに対応するカード、そして特殊能力をもったヒーローが登場。
Heroes & Demons is the first expansion for @ReinerKnizia‘s The Quest for El Dorado, coming in 2018 from Ravensburger. –WEM pic.twitter.com/8gXVfAQxl0
— BoardGameGeek (@BoardGameGeek) 2018年2月6日
★プエルトリコ・カードゲーム(Puerto Rico: Das Kartenspiel)
ゲームデザイン・A.ザイファルト。アレアのレーベルで発売。BGGでは『サンファン』のリパッケージとのこと。
For 2018, Andreas Seyfarth's San Juan is being repackaged by Ravensburger as Puerto Rico: The Card Game. –WEM pic.twitter.com/QybL2vxXp6
— BoardGameGeek (@BoardGameGeek) 2018年2月6日
ナンバーナイン(NMBR 9)
ゼロの使い道
0から9の数字をかたどったいろいろなタイルを高いところまで重ねていくドイツのパズルゲーム。メビウスゲームズが輸入版を取り扱わずに直接、日本語版を発売した。
0~9のタイルとカードがあり、カードをめくって指示された数字のタイルを全員取り、自分の前に並べていく。1段目は自由だが、2段目以上は下に空間がなく、2枚以上のタイル上にまたがっていなければならない。2段目は置いたタイルの数字×1倍、3段目は2倍、4段目は3倍……となる(欧米では2階が1st floor、2階が2nd floor……と数える)。
カードを全部使い、0~9のタイルをそれぞれ2枚ずつ、合計20枚置いたらゲーム終了で合計得点の高い人が勝つ。
4人プレイで20分ほど。同時プレイのため、プレイ人数によって時間はあまり変わらない(2箱用意すれば8人、3箱用意すれば12人まで遊べる)。インタラクションはないが、お互いの置き方を見比べて同じだとか違うとか、上手い置き方だとかコメントし合うのが面白い。先の先を読んで、数字の大きいタイルを上の段に置けるように可能性を広げていくのは非常に頭を使うため、黙々とプレイしがちなところを、お互いにコメントし合うことで雰囲気が和らげられる。「ああ、1マス足りない!」
考えようと思えばきりなく考えることができ、しかも2段目、3段目と上がるにつれて詰めが大事になってくる。しかしタイルが出てくる順序はランダムであるため、一生懸命考えたからといって、フィーリングでプレイした人に勝てるとは限らない。それでもゲームが終わると、次はもっと上手くできそうと思える奥の深さがある。ゲーム終了時のタイルのタワーの見た目も美しく、気軽にもじっくりでも取り組めるパズルゲームだ。
NMBR 9
ゲームデザイン・P.ヴィヒマン、イラスト・フィオーレ
アバクスシュピーレ(ドイツ)+メビウスゲームズ(2017年)
1~4人用/8歳以上/20分