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究極の選択-いい質問だ!-(That’s a Question!)

そんなこっちに決まって……ウソ~!
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「ウンコ味のカレーかカレー味のウンコ、どっちを選ぶ?」など究極の選択が流行したことがある。そんな質問を自分で作って、ほかの人を悩ませてみようというチェコのゲーム。『コードネーム』のフヴァチルがデザインし、可愛いリスのイラストを付けて昨年のエッセンでリリースされた。
質問は「あなたはどちらを選びますか?」「この世からなくなったら困るもの」「最悪なものはどちらだと思いますか」の3つ。いずれも2択になっていて、そこに手札からカードを出して問題を作る。順番に出題者となり、誰かを指名し、問題を作って問いかける。
指名された人は正直に、どちらにするか密かにAかBのカードで決める。ほかのプレイヤーは、どちらを選んだか予想してAかBのカードを出し、答え合わせ。予想があっていれば予想した人の得点、外れた分だけ出題者の得点となる。つまり、できるだけ悩ましい問題を作って、正解を減らすことが出題者の腕の見せどころとなるわけだ。
ところが自分にとって常識だと思うことが、ほかの人にとって常識でないという事実を学ぶことになる。悩むだろうと思って作った質問が、回答者もほかの人も全員一致でどちらかだったとき。あるいは絶対当たると思って予想したのが(自身があれば得点が3倍になる「スーパーひとしくん」を付けてもよい)外れたとき。どうしてその回答にしたか聞けば目からウロコ。その人の見方も多少変わるかもしれない。
国産でも『マジョリティーパーティー 』や『あなたを知らないあなたの隣人』など、ほかのプレイヤーの選択を予想するコミュニケーションゲームがあるが、このゲームは選択肢のファンタジーがなかなかぶっ飛んでいて(お国柄かピンとこないものもたまにあるが)、いろいろな比べ方ができるのがクリエイティブだ。
That’s a Question!
ゲームデザイン・V.フヴァチル、イラスト・S.メーディング
チェコゲームズ出版(2017年)+ホビージャパン(2018年)
3~6人用/15歳以上/30分

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ドイツのボードゲーム市場、3年連続の拡大

spielverlageev.jpgドイツでボードゲームの制作販売を手がける主要20社で構成されているボードゲーム出版社協会(Spieleverlage e.V.)は、ニュルンベルク玩具見本市に際してボードゲーム市況を発表した。発表によると、ボードゲームの売上は3年連続で増加しているという。
2017年のボードゲームの売上は前年比4%以上の増加。内容を見るとファミリーゲームが前年比+5%、カードゲームが+3%、ダイスゲームが+11%、パーティーゲームと大人向けゲームが+25%で、特に脱出ゲーム・謎解きゲームが人気を集めているという。
代表を務めるH.フッター氏(フッフ社)は、「ボードゲームはこれまでになく愛好されている。クラシックのほかにも新しいアイデアのボードゲームが次々と試されている。1年に1000タイトル以上の新作が発売されることは、このジャンルがとても革新的で精力的に発展していることを示している。全ての年齢層がボードゲームを好み、一緒になって楽しんでいる。」とコメントしている。
ドイツのボードゲーム市場は2000年代、年間約4億ユーロ(547億円)規模で推移していたが、2015年から拡大し始め、現在は年間5億ユーロ(685億円)になっている。
Spielverlage e.V.:Familien lieben Brettspiele
Statista:Umsatz mit Gesellschaftsspielen in Deutschland von 2005 bis 2016