ボードゲーム愛好者サーベイ(2)プレイ環境
当サイトでは、カウンターの1000万ヒットを記念して、2019年2月16日より28日まで、読者アンケート「ボードゲーム愛好者サーベイ」を実施した。連絡先が重複しているものを除き、890人に回答頂いた。その集計結果の2回目。
・ボードゲーム愛好者サーベイ(1)基本情報
・ボードゲーム愛好者サーベイ(3)購入と所有
・ボードゲーム愛好者サーベイ(4)嗜好
・ボードゲーム愛好者サーベイ(5)当選者発表
職業
製造 136(15.3%)
医療・福祉 89(10.0%)
公務・インフラ 65(7.3%)
教育 64(7.2%)
卸売・小売 56(6.3%)
学生 54(6.1%)
建設 43(4.8%)
通信・放送・出版 42(4.7%)
インターネット関連 41(4.6%)
主婦・主夫 33(3.7%)
運輸 29(3.3%)
飲食 20(2.2%)
金融・保険 19(2.1%)
農林漁業・鉱業 13(1.5%)
その他 42(4.7%)
最も多かったのが「ソフトウェア・システム開発」で全体の16%を占める。総務省の労働力調査で「情報通信業」は全就業者の3.3%、国勢調査や白書での「IT人材」は1~2%であることからみてもかなり高い比率である。ほかに産業別就業者数の統計と比べて高いのは「公務・インフラ」と「教育」。SEはアルゴリズム、公務員は手続き、教師はインストで仕事と親和性があるのかもしれない。逆に統計と比べて低いのは「卸売・小売」「医療・福祉」「建設」など。仲間と休みを合わせにくいといった事情があるのだろうか。
ボードゲームを始めたきっかけ
「友人に教えられて」が4割近くを占めて最多。ボードゲームは基本的に対人であるため、人に誘われて始めることが多いのだろう。また一緒に遊ばなくても、SNSなどを通じてボードゲームの存在に気づくということもある。
「新聞・ネット」「書籍・マンガ」「テレビ・ラジオ」を合わせると25%になり、この頃頻繁に取り上げられている効果が出ているようだ。その他では「子供のために」「サークル・部活で」「仕事で」といった回答も見られた。
ボードゲームを遊ぶ場所
公共施設 461(22.7%)
友人宅 361(17.8%)
プレイスペース 308(15.2%)
カフェバー 209(10.3%)
オンライン 92(4.5%)
職場・学校 44(2.2%)
その他 27(1.3%)
(複数回答可)
欧米を中心に2400名が回答したアンケート”Board Game Survey “での1位は自宅、2位は友人宅、3位はプレイスペース、4位はカフェバー、5位はオンラインだった。これらの順番は全く同じだが、こちらの調査では「公共施設」が2位に食い込んでいるが特徴的である。
公民館は長時間借りても使用料が安く、ボードゲームサークルがよく利用しているが、これは日本特有の恵まれた状況といえるだろう。「オタク臭い」とか「入りにくい」とか揶揄されることもあるが、子供連れの利用にも適しており、入口の看板、名札、お菓子コーナーなどの工夫でオープンな雰囲気をうまく作っているところも少なくない。
プレイ時間
20~25時間 72(8.1%)
15~20時間 117(13.1%)
10~15時間 169(19.0%)
6~10時間 165(18.5%)
5時間未満 172(19.3%)
(1ヶ月あたり)
こちらも”Board Game Survey “(右)と比較したところ、同じ傾向が得られた。25時間以上が5ポイントほど高い。この結果、最も多い層も25時間以上となっている。1ヶ月に25時間以上遊ぶということは、1回6時間としても週1回以上。優先順位は相当高い。
Board Game Surveyで最も多い層は「6~10時間」で21%。それ未満はかなり少ないが、こちらの調査では短時間層もしっかりおり、ここからもこのアンケートに答えている層が筋金入りのゲーマーばかりでないことを窺わせる。
つづく。
『パッチワーク:ドゥードゥル』日本語版、4月下旬発売
ホビージャパンは4月下旬、ロール&ライトゲーム『パッチワーク:ドゥードゥル(Patchwork: Doodle)』日本語版を発売する。ゲームデザイン・U.ローゼンベルク、イラスト&グラフィックデザイン・K.フランツ、1~6人用、8歳以上、20分、2000円(税別)。
2人用タイル配置ゲームの定番を6人まで遊べるダイス&ペンゲームにした作品。今年のニュルンベルクで発表された。テーブル上に並べられたパッチカードから、ダイスで決められたかたちを自分のシートに描き込んでパッチワークを完成させる。
各ラウンドにはカードを円形に並べ、2枚のカードの間にウサギコマを置く。手番にはダイスを振り、その数だけウサギコマを進め、止まったカードを取り、全員そのカードに指示された形を書き込む。6枚でラウンド終了となり得点計算。カードを補充して次のラウンドに進む。
得点計算では隙間のない四角形の面積が大きいほど得点が高く、また空きマスはゲーム終了時に失点となる。3ラウンド行い、ボードに穴の一番少ないプレイヤーが勝つ。
ゲーム中、カード変更、ピース分割、1マス埋め、いずれかの特別アクションをもう1回という特別アクションをそれぞれ1回だけ使うことができる。同じかたちを描いていくのに、並べ方と特別アクションで勝敗が分かれる。人数を問わず楽しめる作品だ。
内容物 描画シート1冊、鉛筆6本、スタートカード10枚、パッチカード30枚、6面ダイス1個、トークン1個ほか