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雲になって植物を育てる『ペトリコール』日本語版8月中旬発売

ホビージャパンは8月中旬、『ペトリコール(Petrichor)』日本語版を発売する。ゲームデザイン・D.チルコプ、イラスト・D.アタード&S.ラークソ、1~5人用、10歳以上、プレイ人数×20分、8500円(税別)。
マイティーボード(マルタ)が2017年にキックスターターで製品化したボードゲーム。デザイナーはポーランド在住のマルタ人で、2300人が出資した。タイトルは暖かく乾いた気候が長く続いたあとの、最初の降雨にしばしば伴う心地よい香りのことで、天候を利用して作物を育てる自然環境と収穫のゲームだ。
プレイヤーは雲となり、天候を利用して、ライバルの雲よりも作物の成長に貢献することを競う。空での損害に備えつつ、ライバルを出し抜こう。
トレイ状になっている雲は、4種類の天候を象徴しているカードで操り、次の天候に影響を与える。「霜」で新たな雲を作り、「太陽」で水を蓄え、「風」で移動させ、「雨」で狙ったタイルに水を落とす。こうして植物にできるだけ最も多くの水を供給し、収穫フェイズ中に畑のタイル上に多くの水滴駒を置いていたり、天候効果に対して最も多くの票を入れていたりすることで勝利点を獲得する。
ソロプレイルールや、カードドラフトルールもあり、難易度の調整も可能。「フラワー拡張セット(Petrichor:Flowers)」が同梱されており、5人プレイや、自由に組み合わせて基本ルールに加えることができる3つのモジュール(花タイル、プレイヤーパワー、先見カード)も加えることができる。
内容物(フラワー拡張含む): ゲームボード1枚、厚紙製の雲12個、半透明のガラス製水滴駒100個、カード83枚、木製マーカー70個、厚紙製タイル19枚、ダイス4個、マーカー/トークン類50枚以上
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Twitterでインスト論ふたたび

ここ数日、Twitterを賑わしていたボードゲームのインストについて、togetterでまとめた。収録されたアカウントは320、つぶやきは500以上にのぼる。


今回の発端は、ルールを把握していないボードゲームをオープンの(知らない人も参加している)ゲーム会で出されたこと。詳細はリンク先をご覧頂くとして(膨大な量なので、時間のある時にどうぞ)、インスト論、初心者論、マナー論、長考問題、エンジョイVSガチ問題、酷評レビュー問題、転売問題、日本語ロゴ問題、日本語ルール公開問題など愛好者の間でよく議論される問題がいくつかあるが、何点かを縦断していて興味深い。
togetterでは2013年にも、同様の問題がまとめられており、かなり類似した議論が繰り広げられている。しかし、今回の議論で注目されたのは、古参にとってループしている話題でも最近始めた人にとっては新しいという視点と、ボードゲームカフェがあるためにオープンゲーム会だけでない選択肢が出来たという視点だ。


インストをめぐるあれこれについては、『みんなのインスト 』(2014、ペンタメローネ)という同人本が出ていたくらいで、ノウハウを蓄積するともに、敷居を上げすぎないという奥の深いテーマである(例えば、ドイツ年間ゲーム大賞のウェブサイトに掲載された記事「ボードゲーム準備のコツ」 )。語り尽くされるということはないだろうから、今後も継続していろいろな場面(Twitterだけでなくゲーム会の後のお食事とか)で議論されていくことが望ましい。