カードを並べて小さな農場づくり『ファーミニ』日本語版、10月25日発売
ジーピーは10月25日、『ファーミニ(Farmini)』日本語版を発売する。ゲームデザイン・フォール夫妻、イラスト・A.ペツケ、1~4人用、5歳以上、15分、1600円(税別)。
イエロ社(フランス)が立ち上げたキッズゲームレーベル「ロキ」から2018年に発売された作品。各自が自分の前にカードを並べて牧場を作り、動物たちを飼う。牧場は柵で囲まれると安全だが、空いているところがあると、狼が出たときに動物が逃げていってしまう。
最後に自分の農場にいる動物と、囲われた牧場内にあるトウモロコシ畑で得点を競う。しかしトウモロコシ畑は、囲われた牧場内でも、動物がいると食べられて無得点になってしまう。
数少ない5歳から遊べるゲーム内容ながら、牧場をどこまで広げてどこで閉じるかの選択が悩ましい作品だ。
グラフ・ルード賞2019に『深い谷の酒場』『キツネとウサギ』
10月4日、ライプチヒのホビー祭「モデル・ホビー・シュピール」にて、ボードゲームの優れたイラストに贈られるグラフ・ルード賞(Graf Ludo)が発表され、ファミリーゲーム部門で『深い谷の酒場(Die Tavernen im Tiefen Thal)』のD.ローハウゼン氏と、キッズゲーム部門で『キツネとウサギ(Fuchs und Hase)』のA.ダム氏が受賞した。
グラフ・ルード賞は、ボードゲームのボックスやコンポーネントのイラストやアートワークを、メディア関係者、芸術家、子供を含むボードゲームファンが投票で評価する賞。今年で11回目を迎える。ファミリーゲーム3点とキッズゲーム3点がノミネートされ、それぞれ大賞が選ばれ、1000ユーロ(10万円)の賞金が贈られる。主催しているのは家族を中心とした生活環境を増進するカール・キューベル基金。
審査委員会は『深い谷の酒場』について「もう箱絵から居酒屋のダイニングに誘い込まれる。中ではウェイトレス、ビールブルワー、客、犬、ネコが走り回る。このような慌ただしい人混みにもかかわらず、ゲームに関連するもの全てがひと目で分かる」、『キツネとウサギ』について「傑出した視覚的な面白さで、シンプルだが最適な枠組みを提供している」とコメントしている。
ローハウゼン氏は『オーディンの祝祭』『クアックザルバー』『キャメルアップ』など数多くの有名作品を手掛けている。A.ダム氏は絵本作家。
【グラフ・ルード賞2019】
ファミリーゲーム部門:深い谷の酒場(Die Tavernen im Tiefen Thal)
ノミネート:スノータイム(Snow Time)、クレーム(Claim)
キッズゲーム部門:キツネとウサギ(Fuchs und Hase)
ノミネート:カラーモンスター(Das Farbenmonster)、ミスターカルーセル(Monsieur Carrousel)
・Graf Ludo:Preisträger GRAF LUDO 2019