高騰する給与にどう対応?『ナショナルエコノミー』11月22日発売
コロコロ堂は11月22日、『ナショナルエコノミー』を発売する。ゲームデザイン:西村裕、アートワーク:高畑慧、1~4人用、12歳以上、30~45分、4400円(税込)。
スパ帝国がゲームマーケット2015秋に発表したワーカープレイスメントゲームに、続編の『ナショナルエコノミー:メセナ』(2017年)、『ナショナルエコノミー:グローリー』(2019年)を加えてリメイクした作品。ボドファンでの先行販売は4500人が2190万円を出資した。
手番にはワーカーをカードに配置して、山札からカードを引いたり、カードを支払って建物を建てたり、ワーカーを増やしたりする。ラウンドごとに労働者に支払う賃金が上がっていき、資産を売却したり、みんなが給料として支払ったお金をお店で回収したりして調達しなければならない。
設備投資か、資産売却か。経営判断を重ねながら徐々に戦略を構築していく本格的な経済カードゲーム。同梱の『メセナ』は企業による文化支援がテーマで、カード効果のシナジーを考慮するなど、より発展的な戦略が求められ、『グローリー』では機械人形の導入により労働力の運用に新たな選択肢が加わり、資産構築と戦略の幅が一層深まる。
ルールに大きな変更はなく、箱をコンパクトにする一方でコンポーネントを見直した。カードサイズの見直しやコンポーネントの刷新により視認性・操作性が向上し、労働者コマやお金は紙製から木駒・厚紙チップへとアップグレードされている。
内容物:カード(57x88mm)258枚、カード(42x64mm)45枚、チップ 73枚、木製コマ 27個、スタートプレイヤーマーカー 1個、ルールブック1冊

『ロストシティ:ダイスゲーム』日本語版、11月22日発売
グループSNEは11月22日、『ロストシティ:ダイスゲーム(Lost Cities: Auf Schatzsuche/遗忘之城: 骰子版)』日本語版を発売する。ゲームデザイン:R.クニツィア、イラスト:D.ローハウゼン、2人用、8歳以上、20分、3080円(税込)。
オンラインゲームとして発表されていた『ケルト:黄金(Keltis Ór)』をコスモス社が2019年に『ロストシティ:宝探し』というタイトルで製品化。今回の日本語版は『ロストシティ:オリジナル』『ロストシティ:タイルゲーム』と同様、遊戯大陸版(中国)に基づき、2人専用になっている。『ケルトダイス/ファイブシーズンズダイス』とはルールが異なる。
3個のダイスを振り、出目(1~5、×2)1~3個の合計で場にあるタイル(1~10)を獲得する。振り直しは1回まで。獲得したタイルは色ごとに昇順に並べなければならず、以前に取ったタイルよりもどんどん大きい数字を出さなければいけなくなる。
獲得したタイルによって「同色4枚以上」「同色連続4枚以上」「各色1枚以上」などの条件を満たすと業績トークンがもらえる。10のタイルが全色なくなるか、業績トークンが全部取られたらゲーム終了で、獲得したタイル・業績トークンの合計で勝敗を競う。
相手より先に取りたいところだが、大きい数字を取ると枚数を増やせないという『ロストシティ』の醍醐味はそのままに、ダイスならではの一発逆転のドラマもある作品だ。

