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『ゲームマーケット2020春 カタログ』

残念ながら開催自粛となってしまったゲームマーケット2020春のカタログが一般販売されている。ワンデイチケットは次のゲームマーケットで使えるとしても、サークル紹介などもう役に立たないと思う方も多いかもしれない。しかし、今年20周年を迎えて特別なコンテンツが掲載されていて資料的な価値が高い。
「祝!ゲームマーケット20周年! 年表で見るゲムマ!!」は2000年に開催された第1回から2019秋までを年ごとに掲載。出展数、参加人数をまとめるとともに「ゲムマの思い出」として伝統ゲームブースなどにも触れている。さらにスペシャルインタビューではゲームマーケット創設者の草場純氏が登場し、第1回開催の経緯を語っているのは貴重だ(第1回のゲムマの会議はゲームストア・バネストで行われたとか)。
その草場氏がおすすめのトランプゲームとして『ジグ』『パリティ』『キノラ』を紹介。とじ込みでゲームマーケットキャラクターのコロ・チップ・バンをあしらった特製付録トランプが付いており、ゲームマーケット20周年をお祝いして遊ぶことができる。また、『ラミィキューブ』とトルコの伝統ゲーム『オーケイ』について、歴代の世界チャンピオンが語っているのも興味深い。開催されていれば、これらの体験ブースが設けられることになっていたのは真に口惜しいことである。
220ページにも及ぶ出展ブース紹介は、これから始まる通販や今後のゲームマーケットのためにもチェックしておきたいところ。『ボルカルス』に続くKAIJU ON THE EARTHシリーズ第2弾『レヴィアス』(デザイン・金子裕司(かぼへる))や、『街コロ通(ツー)』(グランディング)、クニツィアのトランプゲーム集『ブレージング・エース!』(スモール出版)など、一般発売が楽しみだ。

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手がかりを出し合って正解連発!『Qシャーロック』日本語版、4月24日発売

グループSNE/cosaicは4月24日、協力型ミステリーゲーム『Qシャーロック(Q System: Sherlock)』日本語版を発売する。ゲームデザイン・J.イスキエルド&M.L.フェリウ、イラスト・A.アラゴン、1~8人用、8歳以上、60分、3500円(税別)。
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オリジナルは2018年、GDMゲームズ(スペイン)から発売され、アバクスシュピーレ(ドイツ)から発売されたドイツ語版でドイツ年間ゲーム大賞の推薦リストに選ばれた。本国ではすでに11作品が発売され、14か国で遊ばれている。「Qシステム」という独自システムをもとにプレイヤーが協力してミステリー事件を解決するカードゲーム。
日本語版は推薦リストにまとめて選ばれた初期3作品をワンボックスに封入。「ラストコール(Last Call)」では飛行機内で起きた事件を、「7月4日の死(Death on the 4th of July)」では豪邸で発見された死体の謎を、「考古学者の墓(The Tomb of the Archaeologist)」では自宅で殺された著名人の死を解明する。
事件を解決する32の手がかりは各プレイヤーの手札になっている。手札の情報が重要なものかどうか判断し、公開するか捨てるかを選んでいく。公開された情報は皆でシェアできるが、事件と関係がなかったら減点になってしまう。公開するか捨てるか判断に迷う手札のカードについて話してもよいが、その情報は制限される。
カードが全て公開されるか捨てられたらゲーム終了で、質問用紙に沿って答えていく。正解した答えごとに2点が入り、合計で好成績を取ることを目指す。さあ、真実を見つけ出し、かの名探偵シャーロックと肩を並べることができるだろうか?