『世界の七不思議デュエル:アゴラ』多言語版、10月下旬発売
ホビージャパンは10月下旬、『世界の七不思議デュエル:アゴラ(7 Wonders Duel: Agora)』の日本語を含む多言語版を発売する。ゲームデザイン・A.ボウザ&B.カタラ、イラスト・M.コワンブラ、2人用、10歳以上、30分、3400円(税別)。プレイするためには『世界の七不思議デュエル』基本セットが必要。
『パンテオン(2016年)』以来4年ぶりとなる拡張セット。元老議員がゲームに追加され、議会室を支配して布告から利益を得たり、陰謀家を呼び出して状況を一変させることができる。さらに「政治的優位」という新たな勝利条件が加わるほか、ワンダーとして「Curia Julia/クリア・ユリア」と「Knossos/クノッソス」が追加される。
『パンテオン』と組み合わせることにより、より多面的なゲームを楽しむこともできる。
人間とは、政治的な動物である(Man is a political animal)――アリストテレス
内容物:元老院ボード 1枚、影響力コマ 24個、元老院議員カード 13枚、七不思議カード 2枚、謀略カード 16枚、布告トークン 16枚、進歩トークン 2枚、交戦トークン 4枚、得点記録用紙 1冊、プレイヤーエイドカード 1枚、ルールブック 他
ランドルフの2人対戦ゲーム『ツィクスト』日本語版、11月20日発売
ジーピーは11月20日、2人用アブストラクトゲーム『ツィクスト(Twixt)』日本語版を発売する。ゲームデザイン・A.ランドルフ、2人用(2人1組で4人も可)、8歳以上、30分、4300円(税別)。
故アレックス・ランドルフ(1922-2004)の代表的作品で、初版は1962年に3M社(アメリカ)から発売された。2018年にアメリカで権利問題をクリアせずに再版され物議を醸したが(TGiW:『ツイクスト』の権利をめぐって )、今回はランドルフの遺族から正式にライセンスを得て、日本だけでなく国際展開を行う。
ボードにペグ(柱状のコマ)を差し込み、ペグからペグにブリッジをかけて、端から端まで相手より先につなげることを目指すコネクションゲーム。交互にペグを1個ずつボード上に差し込み、桂馬(ナイト)の距離になると、ブリッジをかけられる。こうして白プレイヤーは白い線から白い線へ、黒プレイヤーは黒い線から黒い線にブリッジをつないでラインを作れば勝利する。
きわめてシンプルなルールで、運の要素はなく、相手のラインを封じつつ、自分のラインを通す先読みの力が問われる。初心者は5分くらいであっさり勝敗がついてしまうことが多いが、やりこむほどに定石や効果的な手が見えてきて、研究書が出されるぐらい奥が深い。
コマの色はこれまで赤と黒か、赤と黄だったが、今回は囲碁をイメージした白と黒で、ゲームボードの色はブルー。ルールはこれまでの版を全て参照し、日本ツイクスト協会も加わって吟味された。ランドルフがかつて滞在した日本から、世界に発信される渾身の作品だ。