ウィーン・ボードゲーム・アカデミー(D.デ・カサン代表)は、今年のオーストリアゲーム賞(Spiel der Spiele)を発表した。国内の出版社ピアトニクの『金角湾(Golden Horn: Von Venedig nach Konstantinopel)』が大賞に選ばれた。また、キッズ・ファミリー・友人・フリークの4つの部門でヒットゲームが発表された。
オーストリアゲーム賞は、まず選考委員が候補作を絞り込み、最終的にゲーム経験の少ない人に遊んでもらい、その評価で決めている。コアな愛好者が選ぶことが多いゲーム賞の中で、広く遊びやすい作品を選んでおり、ドイツ語圏のショップではドイツ年間ゲーム大賞に次いで売り上げに大きな影響を与える。
『金角湾』はヴェネツィアからコンスタンティノープルへ船を航行し、途中の港で荷物を積み込んでいくゲーム。海賊を使ってほかの船から荷物を奪うこともできる。日本ではまだ一般発売されていない。イタリア人デザイナー、L.コロヴィーニの作品で、国内の出版社が受賞するのは5年ぶり。
ヒットゲームには、ドイツ年間ゲーム大賞・エキスパートゲーム大賞でもノミネートや推薦リストで取り上げられた『ゴキブリコイコイ』『アウグストゥス』『ブルッヘ』『アンドールの伝説』『ツォルキン:マヤ神聖暦』などが選ばれた。また審査員特別賞が新設され、バランスゲームの『火と炎』と、観光ゲーム『ワンダーランド』が選ばれている。
【オーストリアゲーム賞2013】
大賞:金角湾(Golden Horn: Von Venedig nach Konstantinopel / L.コロヴィーニ / ピアトニク)
審査員特別賞:火と炎(Feuer & Flamme)、ワンダーランド(Wunderland)
キッズ部門:ベニちゃんのいろんなお花(Bennis bunte Blumen)、ゴキブリコイコイ(Kakerlakak)、ムーヴ&ツイスト(Move & Twist)
ファミリー部門:地獄の釜(Auf Teufel komm raus)、アウグストゥス(Augustus)、ロンド(Rondo)
フレンド部門:ワイルドだぜぇ(Bohn to be wild!)、ブルッヘ(Brügge)、アンドールの伝説(Die Legenden von Andor)
フリーク部門:・スパルタクス(Spartacus)、ツォルキン:マヤ神聖歴(Tzolk’in – Der Maya-Kalender)