customheroesJ.jpgアークライトは1月10日、『カスタムヒーローズ(Custom Heroes)』日本語版を発売する。ゲームデザイン。J.D.クレア、イラスト・M.パケット、2~6人用、14歳以上、45分、3500円(税別)。

オリジナルは昨年にAEG社(アメリカ)から発売されたもので、ゴールデンギーク賞カードゲーム部門、オリジンズ賞カードゲーム部門にノミネートされている。オリジナルからボックスやカードが日英2カ国語表記になっており、ボックスには「BIG in JAPAN 日本で成功します」「完全新感覚の大富豪!」という表記(日本語版では消されている)で日本推しをしてきた作品だ。

順番に手札を出して数字の強さを競い、手札を早くなくすことを目指すゴーアウト系のゲームだが、「カード構築システム」が新基軸。付属のカードスリーブにキャラクターカードと、透明の「強化カード」を重ねて入れることで手札を強くできる。しかし強くしすぎると、捨て札がシャッフルされて次のラウンドにほかのプレイヤーに配られるかもしれないので、それも考慮に入れなければならない。

1枚のキャラクターカードに複数の強化カードを挿入することもできるので、ゲームは後半に向けてどんどん過激になっていく。最弱だったカードがしまいには最強になっていることも。日本アニメ風のイラストで、戦略的なカード構築と、サプライズのある展開を楽しもう。

内容物:キャラクターカード60枚、強化カード84枚、カードスリーブ80枚、勝利点トークン81個、パワートークン36個(※カードサイズ:63mm×88mm)、ついたて6枚、強化カード袋1枚、ルール説明書1冊

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『ゲームと対話で学ぼう: Thiagiメソッド』

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世界各地でゲームを用いたワークショップを行っているティアギことシヴァサイラム・ティアガラージャン氏による対話的学習法(インタラクティブ・ラーニング)の理論と、たくさんのゲームを収録した本。翻訳はエッセン・シュピールに毎年参加している吉川肇子・慶大教授。

近年、企業や地域などいたるところでワークショップ(参加型講義)が開かれているが、その多くはワールドカフェ方式(グループに分かれて相談し、出てきたアイデアを付箋に書いて模造紙に貼る)である。多様で活発な意見が出やすい一方、アイデアの評価をしないで終わるため、広げるだけ広げて収集がつかなくなったり、現実的・非現実的なソリューションの区別を付けられなかったりする。

本書では、参加者に質問や要約を促す対話的学習法、「他者について知る」「記憶と協力」「チームワーク」「偏見や排斥を学ぶ」といった特定の学習目標に関連したゲーム、「ジョルト」と呼ばれる短いエクササイズを合計38種類紹介する。

写真にお題をつけて当ててもらうコミュニケーションゲーム、次点まで支払わなければならないオークション、記憶力で行う三目並べなど、シンプルながらありきたりではなく、考えどころのあるゲームが多い。パズルを解かせてその仕事ぶりで管理職チームがリストラしていくゲームまである。

結構準備するものがあって、またファシリテータの手腕も問われそうなものも多く、ワークショップで使うには周到な準備が必要になりそうだが、その分だけ効果は高そうだ。面白いアイデアだが難しそうだと思ったら、簡易版にアレンジして使うこともできる。ペアになって思い出を脚色し合う「おもしろい思い出」はこの頃よく、ポジティブな親子関係を作るという狙いで講演中に使わせてもらっている。

著者は「毎日1つはゲームを作っている」という。ゲームデザインに関わっている人には、こういった非ボードゲーム系のゲーム紹介本はアイデアの宝庫ではないだろうか。

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