生活の情景が目に浮かぶ

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ドワーフたちがワーカープレイスメントで森林と洞窟を切り拓く戦略ゲームの拡張セット。長所も短所もある8つの部族が入っており、異なるスタートラインで多様な展開が楽しめる。今回は森を自由自在に使える「エルフ」、キノコを生み出せる「青白きもの」、犬も食べる「トロル」の3人戦。

「エルフ」を担当したが、草原ぬきにいきなり牧場を作ったり、畑にしないでいきなり作物を植えたり、あまつさえ通常は山地にしか作れない建物を作ったりと森林ではやりたい放題。しかも山地は全く使わなくても失点がない。通常ルールの制約がなくてのびのびと開拓できるのは相当カタルシスがある。しかし終盤、森林の空いているマスがなくなり、やむなく山地スペースへ。山地はダブルタイルを置くのにルビーを支払わなければならないなど、一転して開拓しにくくなっている。なんとか住まいを確保して家族を増やしたものの、得点になる建物が少なくて2位。

1位になったのはbashiさんの「トロル」。探索で持ち帰れるものが1つ増える分、戦力が4から10までという低い範囲になっており、犬も食べられる分、食料は1人につき3つ支払わなければいけないという一長一短ある部族である。「ゴブリンのリビング」を作ってゴブリンを使って人手を増やし、木材による装備で余った鉱石を得点にできる建物で大量得点した。

かりぬさんが担当した「青白きもの」は山地に特化した部族で、いつも洞窟を掘れる上に、ダブルタイルを外にはみ出して置くたびにキノコとお金が出てくる。キノコは山地で栽培できる便利な食料で、食料調達が楽になってほかのことに力を入れることができ、僅差で3位。

こうした部族ごとのルール変更は部族の性格とリンクしており、エルフが森林に建物を作ったり、トロルが棍棒をもって探索にでかけたり、青白きものがキノコを栽培したりしている様子は情景が目に浮かぶようで没入感がある。どの部族も一癖も二癖もあり、ほかのプレイヤーがどの部族かによって戦略も変わる。重量級のゲームを繰り返し遊ぶのは、新作がどんどんリリースされる今日においてはどんどん難しくなっているが、こうしたリプレイ要素が加わると優先順位はバク上げされる。

Caverna: Vergessene Völker
ゲームデザイン・U.ローゼンベルク&A.ウィルバー/イラスト・J.G.カヴァ&K.フランツ
ルックアウトシュピーレ(2018年)
1~7人用/12歳以上/30~210分(プレイヤー人数×30分)

andor-boxJ.jpgアークライトは4月25日、『アンドールの伝説:封印の宝箱(Die Legenden von Andor: Die Bonus-Box)』日本語版を発売する。ゲームデザイン&イラスト・M.メンツェル、1~4人用、10歳以上、60~90分、4000円(税別)。プレイするためには『アンドールの伝説』基本セットが必要で、改訂版が同日発売される。

『アンドールの伝説』5周年を記念して2017年に発売された特別拡張セット。オリジナルのドイツ語版のほか、フランス語版、オランダ語版と3カ国でしか発売されていない。

外伝シナリオを4編収録したほか、さらに伝説の勇者「山の剣狼オルフェン」の新バージョンや、ゲームを盛り上げる雰囲気抜群のサウンドトラックCD、新規のイベント・カードなどが入っている。また、プレイヤー同士がチップを取り合うアクションダイスゲームも入っており、拡張セットに留まらない楽しみ方ができる。

内容物:大きなカード36枚(※カードサイズ80×120mm)、小さなカード33枚(※カードサイズ91×59mm)、ゲーム用コマ17体(プラスチック製コマ立てつき)、共同戦闘管理チャート1枚、白き備品ボード1枚、トークン類18個、木製ディスク2個、サウンドトラックCD1枚、勇者ボード1枚、6面ダイス6個、木製キューブ3個、透明な仕分け袋8袋、ルール説明書1冊

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