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ゲームマーケット2021秋:新作評価アンケート結果、1位は『HacKClaD』

ゲームマーケット2021秋(昨年11月20・21日、東京ビッグサイト)で発表された新作について、当サイトで約1ヶ月にわたって評価アンケートを行った。自由記述式で154名に評価頂いた結果、『HacKClaD/ハッククラッド』が平均評価1位となった。2位以下は以下の通り。

ゲームマーケット新作評価アンケートは、Googleアカウントがあれば誰でも投票することができ、期間内に遊んだゲーム名と、とても面白い=5~全く面白くない=1の数値を記入してもらった。投票者154名の内訳は男性86%・女性12%、20代27%・30代38%・40代25%、居住地は関東66%・近畿12%・中部10%で、今回のゲームマーケットへの参加した人は76.6%だった。全体では296タイトルが挙げられ、合計で892票が入った。投票者1人あたりに換算すると、それぞれ1.9タイトル・5.8票となる。最多投票者は34タイトルを評価した。

評価平均1位の『HacKClaD/ハッククラッド』は人類最後の都市で魔女たちが怪物と戦う重量級デッキビルドゲーム。2位は新版となったアブストラクトのヘックスタイル配置ゲーム『トラペーツ』、3位には人気サークルDOMINAの1~2人用探索ゲーム『Lemures』が入った。4位以下にも話題の作品がランクインし、僅差の激戦となっている。

投票して下さった方々に深く感謝申し上げます。次回は来月開催のゲームマーケット2022大阪の新作について実施予定です。

【ゲームマーケット2021秋:新作評価アンケート結果】(評価平均/投票者数。8票=全投票者数の5%以上、15位まで)
1位:HacKClaD/ハッククラッド(遊陽ゲームズ)4.87/23
2位:トラペーツ(アソビツクース)4.75/8
3位:Lemures(DOMINA)4.65/20
4位:豆と共にあれ(HOY GAMES)4.61/18
5位:航海の時代~新航路開拓~(A.I.Lab.遊)4.60/10
5位:単語探知機タンタンゴ(角刈書店)4.60/10
7位:サーオボロス(倦怠期)4.57/14
8位:Stampede(四等星)4.44/25(投票者数最多)
8位:ナナカードゲーム(MoB+)4.44/25(投票者数最多)
10位:こちら異世界転生局(六角えんぴつ)4.43/14
11位:HAMELN CAVE/ハーメルンケイブ(YUTRIO)4.33/9
12位:フジヤマクリエイト(ななつむ)4.23/13
13位:ダマフィア(ウェーブルーズ)4.21/14
14位:バイキングシーソー(itten)4.18/11
15位:タイガー&ドラゴン(アークライトゲームズ)3.93/14

規定票に満たなかったけれども評価の高かった作品(5票・4.00以上、五十音順):KAWARS(ZEN SELECT)、3秒トライ!(itten)、ストリームス・クロス(kurumari)、デコニファ(ノスゲム)、ドラ猫(ミラーハウス)、パスティーシュ〜最高傑作の誕生〜(双子のライオン堂)、パンとごはんの魔女裁判(MAGI)、ポートレートオブポッポ(東京なかよしデザイン)、ホメタリーディスラレタリー(有限浪漫)、マイベストシェフ(スマートエイプゲームス)、ミートマスター(バンソウ)、Religion(アソビション)、ロード・オブ・ボーダーズ(てんぐすたん)

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ボードゲーム十大ニュース2021

大晦日に恒例の今年の主なニュースをまとめ。当サイトの記事のアクセス数を参考にして、今年を特徴づけるものという観点で管理人の独断でランキングした。昨年の十大ニュースはこちら

  1. コロナ禍で空前のボードゲームブーム続く
    ドイツ・ボードゲーム出版社協会は10月、2021年の売上が夏までで前年比+14%となっていることを発表した。コロナ前にも一桁台のパーセンテージで成長してきたが、2020年は+20%と二桁で急成長。今年になってさらに伸びており、コロナ禍によるステイホームでボードゲームの売上が増えていることが明らかになった。この傾向はドイツだけでなく、北米や日本でも報告されている。
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  2. ゲームマーケットもシュピールも再開
    昨年は大阪と春が中止となっていたゲームマーケットは大阪、春、秋と完全開催。史上初の中止となったエッセン・シュピールも無事に開催された。新型コロナの感染拡大が続き、参加者はコロナ前と比べていずれも大幅に減ったものの、電子チケットの事前販売や現地PCR検査など、厳重な感染防止対策が取られ、2年連続の中止は免れた。
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  3. タッシーニ、差別語使用で契約打ち切り
    イタリアのボードゲームデザイナー、D.タッシーニ氏(『ツォルキン』や『マルコポーロの旅路』)が1月、黒人を差別する言葉を使用したとして、ボード&ダイス社やハンス・イム・グリュック社が契約を打ち切った。この事件もあって、奴隷制度や植民地主義を扱うボードゲームの見直しが業界全体で行われている。
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  4. ボードゲームムック本がヒット
    ぴあから8月にムック本『おとなが愉しむ ボードゲームの世界』がセブンイレブン限定で発売され、各店舗で売り切れが続出。重版がかかる異例の売れ行きを受けて、12月には扶桑社より『ボードゲーム総選挙2022』が発売されたほか、来春にも太田出版から新しいボードゲームムックが発売される予定となっている。
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  5. アスモデグループ、BGAとプランBゲームズを買収
    数多くのボードゲーム制作会社を束ねるアスモデグループ(本社フランス)が、オンラインプレイサイト「ボードゲームアリーナ」を2月に、『アズール』などを出版するプランBゲームズを3月に買収した。プランBゲームズは、もともとアスモデグループの買収に対抗して設立された会社だったが、結局5年で呑み込まれることになった。
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  6. 日本人ゲームデザイナーの草分け鈴木銀一郎氏逝く
    日本初のゲームデザイナーとして知られる鈴木銀一郎氏が1月6日、86歳で逝去した。ウォーゲーム「ワールドウォーゲームシリーズ」、『モンスターメーカー』シリーズ、さらに近年はユーロスタイルのゲームにも挑戦し、アナログゲーム一筋の人生を歩んだ。
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  7. SdJノミネート3作が全て協力ゲーム
    5月に発表されたドイツ年間ゲーム大賞ノミネート作品で、史上初めて3タイトル(『ロビンフッドの冒険』『ミクロマクロ:クライムシティ』『ゾンビティーンズ:進化の鼓動』)全てが協力ゲームとなった。またエキスパートゲーム大賞にも協力ゲームの『パレオ』が選ばれた。選考委員会は「私たちは集団でなければ強くないことを学ぶ」と、コロナ禍での協力の必要性を説いている。
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  8. ブシロードがカジュアルゲームブランド
    TCGを得意とするブシロードグループが、非TCGブランド「TERIYAKI GAMES」を立ち上げ、10月に『ツッコミかるた』、12月に『サルゴリラチンパンジー♪』をリリースした。いずれも誰でも気軽に遊べるカジュアルゲームを標榜し、今後も新作を展開する模様だ。
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  9. ボードゲームがドイツの無形文化遺産に
    ドイツ・バイエルン州が9月、「ボードゲームの普及」を無形文化遺産に登録し、関連団体にニュルンベルクで認定証を交付した。バイエルン州はドイツでもボードゲームの盛んな地域だが、昨年にメルケル首相が普及団体に特別賞を授賞したことで「ボードゲームは単なる娯楽ではない」という認識が高まった。※ユネスコの認定ではありませんでした。詳しくは元記事をご覧ください。
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  10. アメリカTMG社が事実上倒産
    『横濱紳商伝』はじめOKAZU Brandの英語版を数多く手掛けてきたテイスティー・ミンストレル・ゲームズ社が7月、収支赤字で事実上倒産したことが明らかになった。近年はキックスターターでデラックス版の製作に力を入れていたが、資金繰りが悪化した。
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