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フェアリーリング(Fairy Ring)

妖精たちがプレイヤー間を巡回

キノコの村を妖精たちがめぐってマナを集めるカード配置ゲーム。ルポ・プロドゥクシオン(ベルギー)から昨年発売された中量級ゲームである。同時ピックアップドラフトでカードを選択するため、他の人(下家)がどのカードを選びそうか予想して行動できる。

全員同時に、手札のキノコカードから1枚を選び、残りのカードはそれぞれ左隣のプレイヤーに送る。

スタートプレイヤーから時計回りに、「キノコの配置」「妖精の移動」「マナの獲得」を行う。キノコはすでにあるキノコの右か左に置くか、すでにある同じ種類のキノコの上に半分重ねて置く(成長)。そして配置したカードの左上の数字だけ、自分の妖精を移動させる。

全プレイヤーのキノコは端と端がつながっており、妖精はプレイヤー間を移動するところがポイント。止まったところが自分の村のキノコだったらマナを獲得し、他プレイヤーの村だったら、そのプレイヤーがマナを獲得した上で、自分がそれと同じ種類のキノコを持っていたらマナを獲得できる。ウィンウィンで自分のほうがちょっとだけ多く得できたら嬉しい。

キノコは5色あり、マナの獲得パターンはさまざま。成長したキノコはマナが累積するが、広く植えておけば止まってもらえる可能性が上がる。バリアントとして毎ゲーム3枚の共通目標があり、達成したらボーナスになる。マナの高いキノコに止まれるかも考えて、キノコカードを選ぶが、前プレイヤーが置いたキノコのせいでずれることも。

こうして手札を回しながら6枚プレイしたら第1ラウンド終了。第2ラウンドは効果の強いカードが回り、また6枚プレイしたらゲーム終了となる。20マナで1ポイントで得点ダイヤルを回し、合計の多いプレイヤーが勝者となる。

幻想的なイラストと妖精のアクリルスタンドなどこだわりのコンポーネント、ピックアップドラフトによる読み合いに加え、他プレイヤーのプレイにより想定外の移動先に妖精が止まるハプニングが楽しい。

Fairy Ring
ゲームデザイン:L.グレニエ&F.タングイ/イラスト:M.シャルメル
ルポ・プロドゥクシオン(2024年)
2~4人用/8歳以上/40分

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プロトコルのコンパイル競争『コンパイル』日本語版、3月20日発売

Engamesは3月20日、『コンパイル(Compile: Main 1)』日本語版を発売する。ゲームデザイン:M.ヤン、イラスト:N.ナッサー&A.パナカル、2人用、14歳以上、20~30分、2750円(税込)。

『スピリットアイランド』のグレーターザンゲームズ(アメリカ)が昨年発売した2人用カードゲーム。不正AIとなって自分のプロトコルを先にコンパイルすることを目指す。

「闇」「水」など12のプロトコルには専用のデッキがあり、最初に3つずつ選んで中央に置く。このほかに対応するプロトコルのコマンドカードを混ぜ、5枚を手札にしてスタート。手番には手札を対応するプロトコルにプレイし、効果を発動して、合計10ポイントで相手よりもポイントが高ければコンパイル成功となる。3コンパイル先取で勝利。

効果には持続効果、即時効果があり、カードの能力やプロトコルのタイプを読み解き、コンボを繰り出すことで相手を出し抜く。選ぶプロトコルによって毎回異なる戦略とゲーム展開が楽しめる。

Engames:コンパイル