シュピール’22:ルックアウトシュピーレ
★アティワ(Atiwa)
ゲームデザイン:U.ローゼンベルク、イラスト:A.エルカートン、1~4人用、12歳以上、90分。
ローゼンベルクの新作ワーカープレイスメントゲーム。西アフリカ・ガーナの南東部にあるアティワ山脈近辺を舞台に、果樹農家となって、フルーツコウモリを使って休耕地を再緑化する。
アクションスペースにワーカーを置いてカードを獲得し、フルーツや動物をその上に配置する。カードは9つのマスに分割されており、ものによって置ける場所と置けない場所がある。フルーツコウモリが3匹以上揃ったら、フルーツを樹木にすることができる。
ラウンドが終了したらおなじみの収入・食料供給・繁殖。これまでに家族を「訓練」していないと、カードのマスに汚染マーカー(金の採掘に使われる化学物質を表す)が置かれ、そこにある資源がなくなるだけでなく、そのマスを使えなくなってしまう。7ラウンドでカードの点数やサプライボードの空きマスなどに基づいて勝利点を計算する。
ソロプレイではさまざまな制約で目標点達成を目指す。
★カヴェルナ:狂乱の魔物たち(Caverna – Fiese Feinde)
ゲームデザイン:K.H.ケトル&J.マイルホファー&U.ローゼンベルク、イラスト:J.G.カヴァ、1~7人用、12歳以上、プレイヤー人数×30分。
『忘れられた部族』以来4年ぶりとなる、『カヴェルナ』の拡張セット。森の外から侵略してくるオークを、犬や罠で撃退する。
オークは収穫イベントのタイミングで洞窟を目指してランダムで移動してくる。移動中の作物や動物は全て失われ、洞窟内に侵入すると鉱床を占拠し、ドワーフを人質に取ってしまう。そこで賄賂を渡して戦力を下げたり、木材で押し出したりするほか、途中に罠を仕掛けて足止めしたり、探索アクションで犬の加勢を得て退治できる。退治すると報酬がもらえるほか、居室を作ってあれば捕獲してワーカーにすることもできる。
ソロゲームでは連続勝利を目指すキャンペーンモードもある。
★スタック・スタッフ(Stack ‘n Stuff)
ゲームデザイン:U.ローゼンベルク&M.ヴァーゲ、イラスト:A.エルカートン、2人用、6歳以上、30分。
『パッチワーク・エクスプレス』のルールをそのままに、テーマを引越しトラックに変更。タイムトラック式で7×7マスのトラック内に、荷物をうまく詰め込む。向きは自由で、コワレモノなどの心配もいらないが、タイムトラックの途中で獲得できる1マス分の箱タイルや、ゲーム終了近くに登場する青色のぬいぐるみタイルをどこに入れるか考えて、計画的に積み込んでいかなければならない。
★1880中国(1880 China)
ゲームデザイン:L.オーグラー&H.オーレイ、イラスト:S.ジョン、3~7人用、12歳以上、300分。
中国を舞台にした18XX鉄道ゲームシリーズ。ダブルオーゲームズが2010年に発表したものをアートワークを変えてリメイクした。鉄道会社の株を購入し、路線を引いて、列車を走らせ、収益と株価で富を競う。
★アグリコラ15周年記念版(Agricola 15)
ゲームデザイン:U.ローゼンベルク、イラスト:K.フランツ、1~4人用、12歳以上、90分。
ロングセラーのワーカープレイスメントゲームの発売15周年を記念するビッグボックス。『アグリコラ(リバイズドエディション)』、『アルティフェクスデッキ』『ブーブルクスデッキ』(各120枚)とLデッキ、Xデッキ、もみの木デッキ(リバイズドエディションに合わせて再編集)70枚で合計430枚のカードが入り、紙製・木製マーカー類、さまざまなデザインの農場ボード、四季の拡張ボードを収録。内箱できれいに収納できる。
謎を解いて儀式を成功させる『錬金の書』10月12日発売
新紀元社は10月12日、『錬金の書(The Book of Rituals)』を発売する。著:ヤクブ・キャバン&バルトシュ・イジコフスキー、監修:安田均、訳:羽田紗久椰、A5変型/128ページ上製、2750円(税込)。
『アウェイクニング』『ローメモリー』『ワームウッズの子供たち』と続いたポーランドの本格謎解きゲームシリーズ「エスケープ・テイルズ」の世界を舞台にしたパズル本。全部で45 問もある謎解きは3つの章に分かれ、章が進むごとに錬金術が完成していく。
第1章は錬金術の元となる「元素」についてのパズルから。「火」や「水」、「土」など、それぞれの元素の謎を解き、元素についての知識を深める。第2章は「素材」がテーマ。第一章で手に入れた元素の知識などを活用して謎を解き、「ガラス」や「木」などを生み出す。そして最後の第3章では「儀式」を行う。今までのパズル で手に入れた「元素」や「素材」の知識を活かして〈時間操作〉の儀式や〈不老〉の儀式などに挑戦。果たして儀式を成功させることはできるだろうか。
想定されるプレイ時間は合計30時間以上。パズルの解答は、アプリ(専用ウェブサイト)に入力。解答がわからなくて行き詰まってしまった場合にも、アプリが数段階に分けてヒントを教えてくれる。ひとりでじっくり取り組んでも、みんなで相談しながら解いていっても楽しめる。
(写真は英語版)