動物を研究して百科事典を編纂『エンサイクロペディア』日本語版、12月上旬発売
ホビージャパンは12月上旬、『エンサイクロペディア(Encyclopedia)』日本語版を発売する。ゲームデザイン:E.デュビュス&O.メリソン、イラスト:J.ドロン&J.プルニュー&R.トゥルア、1~4人用、14歳以上、プレイ人数×25分、8800円(税込)。
ホーリーグレイルゲームズ(フランス)から今秋発売された作品。同社の『ミュージアム』(2019年)と同じデザイナーコンビの作品で、18世紀のフランスを舞台に、世界各地の動物の研究をすすめ、百科事典編纂の貢献度を競うダイスプレイスメントゲーム。
1739年、ビュフォン伯ジョルジュ=ルイ・ルクレール(1707-1788)は、国王の“博物学の部屋”の管理官に任命されて百科事典『博物誌』を書き始めた。プレイヤーは当代最高の博物学者にして冒険家となり、世界各地でさまざまな動物の研究を行い、学会に発表して百科事典の編纂を手伝う。
毎ラウンド最初に各自ダイスを袋から引いて振り、これを順番にアクションスペースに配置して、大使館で遠征の準備をしたり、銀行で資金調達をしたり、大学で研究員を雇ったりと、さまざまなアクションを行う。準備が整ったら、研究したい動物カードを選び、遠征隊を編成して動物たちの生態を観察し、研究が完了したら、その成果を公表することで勝利点が入る。規定ラウンドでゲーム終了となり、プレイ中に集めた動物や研究のコレクションに応じた勝利点を加点して勝敗を決める。
トークンを使ってダイスの色や出目を変えるだけでなく、他のプレイヤーのダイスも使用できるところが特徴で、使用してもらったプレイヤーにはボーナスが入るため、Win-Winの関係でプレイできる。写実的なイラストの動物カードを集めていくうちに、百科事典を編纂している気分になれるだろう。
内容物:中央ボード 1枚、動物カード 75枚、専門家カード 55枚、ラウンドトークン 12枚、ダイス 20個、布袋 1つ、名声点トークン 4枚、勝利点トークン 8枚、木製調査駒 120個、“5駒”トークン 28枚、スタートプレイヤートークン 1枚、トークンボックス 3箱、コイントークン 69枚、王家の封印トークン 47枚、遠征トークン 54枚、人物拡張部 4枚、プレイヤーボード 4枚、ゲームエイド拡張部 4枚、大陸カード 15枚、挙動カード 3枚、得点計算カード 3枚、ルールブック 1冊 他
(写真は英語版)
ボードゲーマー価値観マッチング「ピタリ」運用開始
ボードゲーム愛好者の価値観をマッチングするサイト「ピタリ」(ベータ版)が、今月11日から運用スタートした。質問に答えていくだけで、自分と回答が近い愛好者を見つけることができる。利用料無料。
制作したのは東京・中野のボードゲーム&ダイニングバーkurumariの上野氏。お客様の中で、実はあまり好きではないゲームにも、その場の空気を壊さないように我慢して参加していたケースがあったことから、多種多様な「ボードゲームが好き」をお互いに理解し、より楽しいボードゲームライフを送ってもらいたいと思って立ち上げた。いつも一緒に遊んでいるボードゲーム仲間をより深く理解したり、嗜好やスタンスが近いとわかった人を誘って一緒に遊んだりしてもらうことを目指す。
使い方はユーザー登録をして、質問に答えていくだけ。自分で質問を作ることもできる。そうすると、ピタリポイント(回答の一致度)が近い順に他のユーザー名が表示される。どの回答が一致したのかもわかり、ユーザー情報では居住都道府県・年齢・Twitterアカウントを登録できるので、連絡をとりあうことも可能だ。
またマッチングだけでなく、回答のパーセンテージを見ることもできる。自分の回答によってリアルタイムにパーセンテージが変わるのも見どころ。興味のあるトピックについて質問を作って皆の考えを聞くことができ、コメントも付けられる。回答者が増えれば、ボードゲーム製作者、ボードゲームカフェ経営者、ゲーム会主催者などにとって有用な情報になりそう。近々、年齢別・性別・地域別の絞り込み機能を追加する予定だという。