ユーロ高に歯止めかかるか
ドイツをはじめとするヨーロッパのボードゲームを楽しむ愛好者にとって悩みの種は最近のユーロ高。現在1ユーロは157円にまで上昇しており、120円前後だった5年前と比べて30〜40円も高い(Yahoo!ファイナンス)。ボードゲームの価格が約20ユーロだすると、700円も値上がりしていることになる。30ユーロ近い大箱ボードゲームでは1000円以上の値上がり。かつては5000円台だったものが、6000円とか7000円になると、よほど面白くて何度も遊べるという確信がない限り、やすやすとは手が出せないだろう。
これに対してドイツやフランスの財務相が、7カ国(G7)財務相・中央銀行総裁会議で円安対策を取り上げる考えを示した(日本経済新聞)。輸出産業への悪影響を懸念してのことだという。
もっとも、日本市場に大きく依存しているようなボードゲームメーカーはほとんどないから輸出面での悪影響は少ないと言えるだろう。しかし日本の愛好者にとっては大問題。このままユーロ高が進行すれば、ボードゲームの買い控えが進んだり、エッセンのボードゲーム祭などに渡航する人が減ったりして、日本のボードゲーム界が冷え込む可能性がある(その分国産ゲームが活躍すればよいわけですが)。
ガンバレ、シュタインブリュック財務相(ドイツ)!
ゴニンカン世界選手権、青森で開催
青森県津軽地方の伝統遊びである『ゴニンカン』の第13回世界選手権が1月28日五所川原市にて開かれ、800名の参加者が腕を競った。
『ゴニンカン』はトランプカードを使ったトリックテイキングという系統のゲーム。『ナポレオン』のようにチームを組んで取る札の数を競う。連勝するほど得点が上がるが、勝つたびにハードルが高くなっていくのがドキドキさせるところだ。連勝するにはチームワークが何より大切。
2005年に発売された任天堂DSソフト『だれでもアソビ大全』にゴニンカンが収録されたほか、2006年には健部伸明氏が監修した美しいイラストの専用デッキがドイツに紹介(メビウスゲームズ、ゲームストアバネストなどで入手可)。大会参加者は減少傾向だというが、ゴニンカンの認知度は確実に上がりつつある。現在も東京などから大会に参加している愛好者がいるが、将来はさらに世界中からの参加者がこぞってやってくるかもしれない。
・「ゴニンカン」800人が腕競う(朝日新聞)
・車座で絵札取り合い熱戦(共同通信)
・ゴニンカントランプ世界選手権大会(公式ページ)