バベル5(Babel 5)
ありえない完成度
2006年のゲームマーケットで発売された同人ゲーム。初出展のメーカー、チームきりたんぽ(仮)はこのゲームで有名になり、翌年に購入者が殺到して新作が即売り切れという事態になった。
3つのダイスを振ってそれぞれ対応する塔の上に積み、崩れたら失点というゲーム。ポイントは大小のダイスがあることと、塔によって面積が違うこと。1の塔は積むところが極めて狭く、2,3個積むのがやっとである。一方、5の塔は広くて結構たくさん積める。でも失点が大きいのも5のダイス。それぞれの塔で腕前の器用さを競う。
上家の野洲さんがよく崩してくれるので安心して積めて1位。でも豪快な積み方をする野洲さんが成功するといきなり窮地に立たされる。まだ崩れていないが、もう斜めなのである。そんな窮地でも、別の塔に置くダイス目が出ればよいのである。見事回避して神尾さんにスルー。案の定、崩れてしまいましたとさ。
崩れたダイスが別の塔にぶつかって連鎖するのもおかしい。単純なルールで緊張と笑いを生み出すのは、この作りこまれた塔と下に敷くタイルの完成度によるところも大きい。再販希望、というかドイツに売り込み希望。
BABEL 5
作者不明/チームきりたんぽ(仮)(2006年)
2~4人用/6歳以上/20分
ドイツ年間ゲーム大賞トト、まもなく開始
ドイツのボードゲーム情報サイト「シュピールボックス・オンライン」では3月20日の12時(日本時間の20時)から年間ゲーム大賞トトを始める。昨年の秋から現在にかけて発売された新作ゲームの中から、大賞を取るゲームを予想し、正解者の中から先着1名に賞品が贈られる。
先着なので最初が肝心。今日の20時にはパソコンの前に腰かけて、これぞと思うゲームを送信しよう。ひとりで複数送信した場合は最初の予想だけが有効になる。ただし5月25日にノミネートリストが発表されたときに、予想したゲームがノミネートされていなかった人は変更できる。決定は6月29日の大賞発表日だ。
毎年注意を喚起されていることだが、自分が個人的に気に入っているゲームを投票するのではなく、あくまで大賞に選ばれそうなゲームを予想すること。そのためにはここ数年のトレンドを見ておく必要がある。ちなみに過去5年の受賞作は『ズーロレット』、『郵便馬車』、『ナイアガラ』、『チケットトゥライド』、『アルハンブラ』。プレイ時間が60分を超えないミドルクラスの大箱ボードゲームが多いようだ。
予想の送信は以下のページから。
・Spielbox-online:Spiel des Jahres Toto