『ヴェネチア』にルールカード欠品
Venedig – Mehr Lesestoff fuer Baumeister(建築士の皆さんはもっと読むものがありました)
ドイツのゲームメーカー、アミーゴ社は今年発売したばかりの新作『ヴェネチア(Venedig)』の初版1000セットに欠品があることを発表した。欠品はルール概要カード。本来は全員分の5枚が入っているところが、1枚しか入っていないという。
同社では申し込みフォームから申し出た人に無料で送るという。またすぐ遊びたい人には、製品ホームページからダウンロード(PDF)できるようにもした。
ドイツ語のルール概要カードなので、日本人にとってはプレイ上問題ない欠品だと思うが、お知らせのタイトルがオシャレだ。書き出しも「ものをなくす悪魔がイタズラしまして……」。ゲームの重要な部品の欠品であればこうはいかないだろうけれども、面白さとともに、こういう小さなミスもきちんと報告する誠実さも伝わってくる。
あなたの『ヴェネチア』にルールカードが1枚しか入っていなかったら、それは初版ですよ!
ブレインストーミング・カードゲーム『ブレスター』
ブレインストーミングを活発にさせる4つのツール(ITmedia)
企画や技術開発などのアイデア出しで最近よく知られるようになったブレインストーミング。これをテーマにしたカードゲーム『ブレスター』が仙台のベンチャー企業デュミナスから発売されている。
ゲームは4人までのプレイヤーが「批判禁止」「質より量」「突飛なアイデア」「便乗」というブレインストーミングのルールに即した役割をもち、それぞれカードデッキを受け取る。リストからテーマを選んだらゲームスタート。15分以内に、カードに指示された内容を言えれば捨てることができる。
例えば「批判禁止」の人はほかのプレイヤーのアイデアに「それ、良いね。だって○○○だから」と理由を添えてほめる、「質より量」の人はアイデアを2つ、「突飛なアイデア」の人は全員が言ったアイデアから飛躍させる、「便乗」の人は前のプレイヤーのアイデアに付け加えるなど。
このほかに全員共通のTOIカードというものがあり、「上下逆さまにしたらどうなるか。」などで発想の転換も促すようになっている。制限時間内に、最もカードを多く出せた人が勝ち。負けた人には罰ゲームもあるという。
ゲームとしては役割によって有利不利があるかもしれないが、スキル学習としては高い効果が期待できそうだ。価格は4,900円とカードゲームにしてはかなり高めだが、企業からの需要が高いためか初版は完売。現在、4月中旬にむけて予約受付中。
・ブレスター公式サイト