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ドイツゲーム賞2009に『ドミニオン』

ドイツゲーム賞2009エッセン国際ゲーム祭を主催するフリードヘルム・メルツ社は、今年のドイツゲーム賞を発表した。ドイツ語圏を中心とする一般愛好者の人気投票で選ばれた今年に一番人気は『ドミニオン』。『カルカソンヌ』以来8年ぶり6度目となるドイツ年間ゲーム大賞との二冠に輝いた。
ドイツゲーム賞は愛好者が5タイトルまでを投票し、上から5〜1点で集計する。1位の『ドミニオン』は2位の『ル・アーブル』に2000点の差をつける堂々の1位。昨年の『アグリコラ』(4497点)を上回り、1000点ほどの差だった2位(『ストーンエイジ』)との差も倍に広がっている。この数字は『ドミニオン』の圧倒的な人気を物語っている。
ドイツ年間ゲーム大賞にノミネートされた5タイトルは、『フィット』以外全て入賞している。一方、ノミネートにも推薦リストにも特別賞にも入っていないにも関わらず入賞したのは『ル・アーブル』『スモールワールド』『スルーザエイジ』『シャーウッドの森』の4タイトル。いずれもプレイ時間の長い重量級ゲームである。
10位までの入賞作は全て日本でも発売されている。まだ遊んでいないのはどれ?
【ドイツゲーム賞2009】
1位:ドミニオン(Dominion / D.ヴァッカリーノ / ハンス)4735pt.
2位:ル・アーブル(Le Havre / U.ローゼンベルク / ルックアウト)2559pt.
3位:パンデミック(Pandemie / M.リーコック / ペガサス)2504pt.
4位:フィンカ(Finca / R.ツアリンデ、W.ゼントカー / ハンス)1695pt.
5位:スモールワールド(Small World / P.ケヤーツ / デイズ)1155pt.
6位:ヴァルドラ(Valdora / M.シャハト / アバクス)1002pt.
7位:ダイヤモンドクラブ(Diamonds Club / R.ドーン / ラベンス)911pt.
8位:スルーザエイジ(Im Wandel der Zeiten / V.フヴァキル / ペガサス)718pt.
9位:シャーウッドの森(Sherwood Forest / N.フィンケマイヤー / エッガート)679pt.
10位:ファウナ(Fauna / F.フリーゼ / フッフ・フレンズ)657pt.
キッズゲーム賞:千鏡の城(Burg der 1000 Spiegel / I.ブラント、M.ブラント / コスモス)
模範ルール賞:ダイヤモンドクラブ(Diamonds Club / R.ドーン / ラベンスバーガー)
Deutscher Spiele Preis:Das Jahresergebnis 2009

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私の世界の見方(Wie ich die Welt sehe…)

同じお題でもこんなに違うもの
実は私が年間で最も多く遊ぶゲームである。拡張セットが出てほしいと思っているくらい、このゲームが好きだ。
親がお題カードを読んで、ほかの全員がそれに合うと思われるカードを1枚ずつ出す。山札からダミーを1枚引いて混ぜ、親が読み上げる。もっとも気に入ったカードを出していた人にポイント。ダミーを選んだら親の失点。規定ポイントを集めたら勝ち。
ダミーがあるため、突飛な答えを選ぶことができないのだが、予想を上回る見事な答えがダミーから偶然出てくることがある。以下は今回の例。天然ボケの妙というべきか、ダミーを選んでしまったときはすごく盛り上がる。
「トライアスロンの選手は人知れず○○で妨害する」―「筋肉」
「私の心のふるさと○○」―「再春館製薬」
親の性格を読んだカード選びは、『アップルトゥアップル』にも共通するが、下ネタから哲学ネタまで対応できる幅広さは『私の世界の見方』が何枚も上手。「ガチャピン」「SEX」「サランラップ」「ヒヨコ豆」など、汎用性の高いカードが仲間内では強力とされている。
とはいえ、一見ぱっとしないカードでも、組み合わせによって大化けすることもあるし、何がツボに入るかは開けてみなければ分からない。ネタの方向性がバッティングすれば、地味なネタが選ばれることもある。いちいち突っ込んだり、笑ったりすることで一層盛り上がるだろう。
Wie ich die Welt sehe…
U.ホシュテトラー作/アバクスシュピーレ
2〜10人用/8歳以上/30〜90分
テンデイズゲームズで販売中
私の世界の見方