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自宅ゲーム会

お正月のゲーム合宿は多人数向けのゲームをメインに遊んだため、3〜4人でじっくりというゲームはお預けになっていた。そこにぽちょむきんすたーさんが新作を何点か手に入れたとお聞きして、神尾さん、鴉さんと遊びに来てもらう。いずれもエッセン国際ゲーム祭でチェックしていた作品で、期待に違わず、どれも繰り返し遊びたいとつくづく思うものばかりだった。詳細は後日レポート予定。
20世紀(20th Century)
チェコゲームズの新作は、環境と調和をはかりながら文明を発展させるマネージメントゲーム。土地タイルを競り落してお金や科学力を上げるのだが、同時にゴミが増え、環境ポイントが悪化する。これを放置しておくととんでもない失点になってしまう。もう1つの競りは、科学力を使い、競り負けた人の環境が悪化するというマゾヒスティックなもの。リサイクル施設を早くから稼動してゴミ0を達成し、途中から経済発展を放棄して公園や病院などの環境整備に切り替えた私が1位。
ナビゲイター(Navigador)
PD出版の新作は、ポルトガルからアフリカ大陸を回ってアジア、そして目指すはナガサキ。航海と交易でポイントを稼ぐゲーム。得点パターンは航海だけでなく、植民地や工場や建物の建設があり、どんどん船を作って東に進むだけではなく、後から儲かる植民地や工場をじっくり選ぶという戦略もある。基本システムはロンデルで、選択肢が限られるので驚くほどゲームのテンポが早い。3人が植民地を集めたのに呼応して工場を集めた鴉さんが1位。
発明の時代(Era of Invention)
QWGゲームズの新作は、タイプライターから飛行機まで、さまざまなものを発明し、みんなに作ってもらって特許料を手に入れる経営ゲーム。工場で資材を調達して発明品を作る路線と、発明に力を入れて特許を取る路線がある。ワーカープレイスメントのシステムだが、追加アクションができるので自由度が高く、悩ましい。発明された品物が次々に山札に入り、ランダムに出てくるシステムが面白い。序盤には工場で力をつけ、終盤に難しい発明を次々と成功させた鴉さんが1位。
ビール侯爵(Fürstenfeld)
日本語版がアークライトから発売された2Fシュピーレの新作。6マスのマイボードに、次々と建物を立て替えて、最終的に全てのマスを宮殿にすることを目指す。建物は手札から出し、お金は生産品を売った儲けや建物の効果で賄う。手札はマイデッキから毎回引き、捨札はマイデッキに戻すというドミニオンライクなシステムで、ほしいカードがほしいタイミングで引けるかどうかがカギ。リーチ状態の鴉さんを、ぽちょむきんすたーさんが貯めこんだお金で一気に逆転して1位。

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『Game Link vol.7』発売

アークライトは本日、ボードゲーム情報誌『Game Link vol.7』を発売した。2,730円。
今回の特集は「フランスのボードゲーム事情」。昨年ドイツ年間ゲーム大賞を受賞した『ディクシット』の制作秘話、日本ゲームのフランス語版、日本をテーマにしたゲームの人気、デカルトやティrシットなど今はなきメーカー、イスタリやファンフォージなどの新興メーカーのこれからなど、これまで紹介されることの少なかったトピックに焦点を当てる。
レビューも『世界の七不思議』をはじめ、『花火と生け花』『トロワ』『アドベンチャラーズ:チャクの神殿』などフランス系ゲームを数多く紹介。フェドゥッティとムーンの新作『イスラ・ドラーダ』の日本語版をアークライトが発売予定であることも明らかにしている。
付録はブルーノ・フェドゥッティのオリジナルカードゲーム『神々の戦い』。日本の神、ヒンドゥー教の神など12枚1組の神デッキが6つ用意されており、この中から1つを選んで戦う。一斉にカードを出し、強さを競うが、フェデゥッティ得意の特殊効果が炸裂し、勝敗の行方は読めない。
このほかにプロモーションカードとして、『サンダーストーン』の「デス・センチネル」と「ブレード・トラップ」、『エンドブレイカー!SCG』の「マスカレイドカード泉の精」がつく。フーゴ・ハル氏がその道の専門家にボードゲームを遊んでもらい、リアリティを検証する「等身大のゲーム」など、連載も読み応えたっぷり。
『イスラ・ドラーダ』のほかにも『アセンション』『ファクトリーマネージャー』『フンタ』『サンダーストーン拡張1』『ホテルサモア』『インカの黄金』『蒸気の時代』『世界の七不思議』『ジャングルスピード』『チケットトゥライドUSA』『ドミニオン:収穫祭』『ミッドナイトパーティ』など、今年も数多くの日本語版が発売される予定で、遊びきれない状況が続く。転ばぬ先のガイドブックとして、よく読んで情報を集めておこう。
アークライト:ゲームリンク