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『チケット・トゥ・ライド ヨーロッパ』日本語版発売

ホビージャパンは21日、大賞受賞作『チケットトゥライド』のヨーロッパ版を発売した。2〜5人用、30〜60分、13歳以上、6300円。
2004年にドイツ年間ゲーム大賞を受賞し、バンダイから日本語版も発売された『チケット・トゥ・ライド』のヨーロッパマップ。マップを変えただけでなく、好きな都市に置いて他の路線を利用できる「駅舎」、通り抜けられないリスクがあるトンネル、オールマイティカードを出さないと渡れないフェリールートが追加された。5分で覚えられる簡易ルールで遊ぶこともできる。
アメリカマップだった『チケットトゥライド』以上の評価も受けており、英語・フランス語・ドイツ語・スペイン語・オランダ語・デンマーク語・ノルウェー語・スウェーデン語・フィンランド語・ポーランド語・ポルトガル語・ギリシャ語・ロシア語・日本語の14ヶ国語版が発売され、2005年の国際ゲーマーズ賞大賞ほか、ロシア、ノルウェー、オーストラリアのゲーム賞を受賞している。
なお、他国語版と同様、ボード・カードにおける地名はヨーロッパ各地域の表記で統一されているため、バンダイ版のように日本語ではない。
ホビージャパン:チケットトゥライドヨーロッパ

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世界の七不思議(7 Wonders)

七不思議、同時進行中

3つの時代にわたって、自分が受け持つワンダーを発展させるフランスのゲーム。2010年のエッセン国際ゲーム祭でひときわ注目を浴びている。作者は『ゴーストストーリー』のボーザ。7人まで遊ぶことができ、何人で遊んでも30分くらいしかかからないというスピーディなゲーム展開がウリだ。
七不思議から、各自1つのワンダーを受け持つ。第一時代のカードとお金が全員に配られ、その中から1枚を選んで自分のワンダーに置く。全員が置いたら、残りのカードをそれぞれ隣の人へ。また1枚選び、残りを隣の人へ……というようにして、1枚ずつカードを置いていく。カードを置くのは全員同時なので、待ち時間がほとんどない。
カードには資源や軍事力や勝利点などがあり、新しいカードを出すために資源やお金、別の建物が必要だったりして、コンボを作りやすくなっている。また、ワンダーによって、資源が手に入りやすいものや、軍事力が強いものがなど能力が異なり、その方向でカードのコンボを考えていくと面白い。
しかし、隣の人はどんなコンボができそうか分かっているので、絶好のカードはそうそう回ってこない。隣の人に渡したくないカードは、捨て札にして換金もできる。しかし、自分も出したいカードがあるとき、相手を伸ばさないか自分を伸ばすか、選択が悩ましい。
最後に残った1枚を捨てて第一ラウンド終了。ここで両隣の人とだけ、軍事力を比較して、勝っていれば勝利点チップがもらえ、負ければマイナス点のチップを受け取る。両隣だけなので、時間はかからない。
同じように第二時代、第三時代を行う。時代が後になるほど、効果が大きく、出す条件が厳しいカードが増えてよりダイナミックになる。前の時代でしっかり準備して、高いカードを狙いたい。
最後に勝利点を計算して多い人が勝ち。たくさんの要素があるのでひと目では点数が計算しにくいのと、中にはほかプレイヤーの状況によって勝利点が変動するカードがあるのとで、勝敗は最後まで分からない。
神尾さんが、隣りの人のワンダーでボーナスを得るカードなどで大量得点し1位。私は行き当たりばったりで方向性のない発展をしてしまい、第三時代で行き詰まってしまった。
ゲーム紹介には「ドミニオンやレースフォーザギャラクシーに連なる発展ゲーム」と書いてある通り、流行のゲームで高い評価を受けるのは間違いない。同時進行によるインタラクションの薄さは、隣の人にどのカードを渡さないか選ぶのと、軍事力の競争をすることで解決されている。
なお、エッセン国際ゲーム祭で限定販売された第八の不思議「小便小僧」は初日午前中で瞬殺していた。
7 Wonders
A.ボーザ/レポスプロダクション(2010年)
2〜7人用/10歳以上/30分
ホビージャパンより近日発売予定