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東フリースの羊追い(Ostfriesisches Schafe-Schubsen)

進まなくてもダメ、進みすぎてもダメ
ドイツのボードゲームサイトH@LL9000が、公開10周年を記念してエッセン国際ゲーム祭に出展した作品。500部限定で製作された。現地で買って現地でプレイ。
手札のカードは0〜9の10枚。ここから3枚まで選んで、最大3桁の数字を作り一斉に公開。この数字だけ自分の羊が進むことになる。ボードは一列10マスになっており、たとえば「76」と出したら右に7つ、上に6つ進めばよい。使ったカードは残り3枚になるまで手札に戻ってこない。
時計回りに羊を進めた後、今回一番進まなかった羊はペナルティとして浮き輪を失う。このほか、間違って池に止まったときも(後からきた羊に押し出されることも)浮き輪を失い、手持ちの浮き輪がなくなった羊は脱落してしまう。一方、一番進んだ羊には、後から進む数を調整できるボーナスタイルをプレゼント。
飛ばしすぎてもいけない。コースは2枚のボードからなり、後方のボードは、最後の羊が出ていったときにスライドする。進む先のボードがないと即脱落。ほどほどに、ときには賭けに出て進む必要がある。
ゲームは、残り2匹だけになったときに、より後ろにいるほうが勝ち。突然訪れる終盤に備えて、スピード調整をしておかなくてはならない。今回は、karokuさんが一気にダッシュをかけたときにふうかさんがまさかの牛歩。ボードがスライドせずにkarokuさんは盤外へ。私もそこそこ進んでいたため、ふうかさんが後になって勝利。
karokuさんが盤外に出なければ、ふうかさんが浮き輪を失うという賭けだった。ほどほどに進むのは難しく、ほかの人のカード使用状況を踏まえた読み合いが楽しい。
Ostfriesisches Schafe-Schubsen
F.ガルトナー、H.P.シュトール、U.ヴァインカウフ/H@LL9000
3〜8人用/10歳以上/30〜45分
限定販売品(500部)
羊追い

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すごろくや、『クク21』を発売

東京・高円寺のボードゲーム専門店すごろくやは11月27日、伝統ゲームをアレンジした『クク21』を発売する。5〜12人用、6歳以上、30分、2800円。
もとはヨーロッパに伝わる伝統ゲームで、ゲーム研究家の草場純氏らによって日本に広められた。各自にたった1枚のカードが配られ、全員の中でいちばん小さい数の人がチップを支払う。お互い誰が一番小さいかを見計らいながら、次々とカードを交換していく。カードにはちょっとした効果があり、意外なドラマが生まれる。チップをもらえるのは最後に生き残った一人。スリルあふれる駆け引きが楽しめる。
これまでメビウスゲームズやグランペールが制作してきたが、すごろくや版では「カンビオ」に特化し、特殊効果をすべてカードに記載、ラウンドカードや生存カードを加えてゲーム進行を分かりやすくする工夫がなされている。またタロット風のイラストにすることで「運命を感じ取るゲーム」にふさわしい仕上がりとなっている。プラスチックチップも付属。
しばらく絶版となっていたグランペールの『ククカード』は本日発売された。こちらは紙製チップで1680円。同じコンポーネントで「キッレ」「トリオンフォ」といった別のゲームも遊ぶことができる。
すごろくや:ゲーム紹介:クク21 / Cucco 21