自宅ゲーム会
お盆の直前、ぽちょむきんすたーさんとくさのまさんをお招きして3人ゲーム会。ゲーム合宿が来週に控えているが、未プレイ品が多すぎて、一晩遊んだくらいではほとんど減らないように思われた。3人という人数を嫌がる人もいるが、プレイ時間が引き締まり、ダウンタイムが少なく、先が読みやすくなる(その分ゲーム力が勝敗にダイレクトにつながるが)ので好きである。翌日はくさのまさんのゲーム会があり、ぽちょむきんすたーさんも参加されるというのでお泊りとなった。25時くらいまでたっぷり遊ぶ。
・エパミノンダス(Epaminondas)
隊列を作って相手の陣地を陥れる2人用アブストラクトゲーム。コマを固めて、タテ・ヨコ・ナナメに自在に攻撃できるようにしたいところだが、固めすぎると、ほかが手薄になる。攻撃と防御のバランスが難しい。隊列を一度崩したところに一気に攻めこまれて負けた。「エパなんとか」とタイトル名が覚えられない。(Bütehorn, 1982)
・ソクラテスの裁判(The Trial of Socrates)
ソクラテスの弁護人と検察に分かれ、支持者コマをプロットして市民の支持をとりつける2人用ゲーム。どのエリアを捨てて、どのエリアに集中するか、またカードをいつ手に入れて、いつ使うか、相手の出方を常に伺うのはエキサイティングだった。つぎ込んだエリアで届かず敗北。シリアル番号が75/100とあるが、100個しか作っていない?(Doctor Finn, 2009)
・クォーリアーズ!(Quarriors)
話題のダイス構築ゲーム。ダイスを振って、そこで出た魔法ポイントで新しいダイスを手に入れる。どんな強いモンスターも、2分の1の確率でしか出現しないので何もできないで終わることもあるが、その分爆発したときの喜びが大きい。同じモンスター構成でも、展開がすごく変わる。(アークライト, 2011)
・7つの島(7 Islands)
デッキ構築ワーカープレイスメントという、意欲満点の国産ゲーム。アクションカードの使用枚数制限はなく、お金にもなるが食料が必要で、使わないとお金にならないところがにくい。コマを置くカードでボードにコマを置き、得点やお金などの効果を得ることができる。そのボードが7枚あって、ゲームのたびに変えられるのでリプレイ欲求も高まる。(ワンドロー, 2011)
・ホテルサモア(Hotel Samoa)
部屋数の少ないホテルに設備投資して、次々やってくる観光客から収益を上げるボードゲーム。設備投資も観光客も競りで手に入れるが、設備投資は高い額を提示した人、観光客は安い額を提示した人が手に入れるので、なかなか儲からない。毎ラウンドの手続きはシンプルながら、客が帰るタイミングが読めるので深い。シチュエーションも笑える。(アークライト, 2011)
・フラミンゴの輪投げゲーム(Ring-O Flamingo)
フラミンゴの首にかかるように、浮き輪を飛ばすアクションゲーム。浮き輪は何回転もする飛び方で、なかなかうまくかからない。おまけに誤ってワニにかかってしまうと失点になってしまう。(Gamewright, 2009)
・西武幽霊鉄道(Spectral Rails)
ゴーストタウンのゴーストを幽霊列車に乗せて、故郷に帰すというお盆にぴったりのゲーム。幽霊列車のレールは、時間が経つと消えていくのが雰囲気があっていい。そしてほかの人が引いたレールは無料で利用できるのに、自分が引いたレールは二度通れないところがパズルチックだった。(Z-Man Games, 2011)
・石の家(Sozoikum)
競りで石を手に入れて、崩さないよう組んで家を組み立てるゲーム。競りの仕方が3種類あり、その中の握った宝石と関係なく数字を言えるブラフ競りが面白い。競りの前に、出てきた石を観察して値踏みをするのがおかしかった。デザイナー買いしてます。(Kröhnland Games, 1994)
・ソーリースライダーズ(Sorry! Sliders)
転がるコマで競う多人数カーリング。もちろん、ほかのコマにぶつけて飛ばすのは基本だが、はじき飛ばされてしまうことも。得点ボードが4種類あり、穴に落ちたら没収など難易度を上げられる。没収エリアがあるときの腰の引けぶりが笑えた。(Hasbro, 2008)
・ギリギリボウリング・タップ!(Girigiri Bowling Tap!)
10個のコマが並んだボードを横からタップして、コマを1個だけ残すことを目指す。1個も倒れないか、全部倒れるとペナルティになってしまう。数個残って回ってきたときのプレッシャー、そしてあえなく崩してしまったときのガッカリ感は大ウケ。(カワサキファクトリー, 2011)
GameLink vol.10発売
アークライトは本日、隔月刊のボードゲーム専門誌『GameLink』10号を発売した。2,940円。
今号は力を合わせて戦う協力ゲーム特集。ホラー、SF、ファンタジーというテーマ別に3タイトルずつ紹介し、さらに『パンデミック』と『キャメロットを覆う影』を掘り下げる。
新作ゲームレビュー21タイトルでは、うち8タイトルが日本語版・国産となり、ボードゲームの盛り上がりを感じさせる。さらに、ゲームマーケットの新作特集で5タイトルに、寺島由人氏(『テラフォーマー』)のインタビューも行われている。
ゲーム攻略では『蒸気の時代』『クォーリアーズ』『ドミニオン:収穫祭』『サンダーストーン:宿命の軍団』を詳しく取り上げる。
付録は澤田大樹氏(『スクエア・オン・セール』)のオリジナルゲーム『いつか王子様が』。ファンタジー世界でモンスターやほかのキャラクターと戦いながら評判の高い相手と結婚することを目指す多人数(4〜6人)ボードゲーム。ほかに『サンダーストーン』の英雄「クラン」、「デス・センチネル」「ブレード・トラップ」日本語カード、『ブランノワール』スペシャルカード「ブランノワール」、『エンドブレイカー!SCG』ジョブカード「魔想紋章士」が付く。
「等身大のゲーム」(フーゴ・ハル氏)はペットショップ店員が『ファウナ』をプレイし、、「ボードゲームに恋して」(シャッツキステ)は『はやぶさ君の冒険』を取り上げ、「やぽんぶらんど通信」(川崎晋氏)はげーむの作り方講座など、連載も充実(私も「最新ゲーム事情」として『クゥワークル』のドイツ年間ゲーム大賞受賞を取り上げています)。
次号から季刊に戻り、ページ数増量で冬の発売となる。発売までしばらく間が空くので、バックナンバーを読み返しておこう。
・アークライト:ボードゲーム情報誌GameLink