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プゥー(Prrrt…)

おならの犯人は誰か?

密室で起こったおなら事件の犯人をつきとめるフランスのパーティゲーム。昨年のエッセンで先行発売があり、今年から正式発売される予定となっている。ハエを押し付ける『モウ(Mow)』の続編で、箱を開けると早速、「プー」と音がする。
はじめに0〜7の悪臭ポイントが書かれたカードが配られる。この合計が一番多い人(同点の場合は、より臭いカードを持っている人)が犯人ということになる。徐々に公開されるほかの人の悪臭カードから、誰が犯人かを探ろう。でももしかしたら、犯人は自分かもしれない。そうだとしたら、最後まで隠し通すか、早々と白状するか。
スタートプレイヤーから順に、となりの人に「何かくせえぞ、お前が犯人だろ?」(セリフは自由)みたいに尋問していく。しらを切るならば、手札から1枚カードを公開して、次の人を尋問。白状するならば、場札の羞恥カードを受け取って失点となる。
1周して皆がしらを切った場合、羞恥カードが追加される。だから明らかに自分の悪臭ポイントが多いようであれば、早々に白状したほうがダメージが少ない。でもそこは人間の尊厳。自分が犯人だとうすうす気づいていても、しらを切ってしまうものだ。
こうして3周、誰も犯人を名乗り出なかったとき、最後の審判が下される。公開されたカードや言動から、犯人だと思う人を一斉に指さす。悪臭カードを公開して、犯人だと確定した人は場札の羞恥カード(シチュエーションによって増減する)+指さされた分の羞恥カードを受け取る。
しらを切っているうちに状況が変わることもある。悪臭カードには特殊効果があって、悪臭カードを交換したり、押し付けたり、捨てたりできる。悪臭ポイントの強いカードほど効果も強力なので、諦めてはいけない。
尋問は隣の人にしかできず、カードの特殊効果で何とかなることも多いので、ブラフゲームという感じでも、推理ゲームという感じでもない。それでも「やばい、俺かな……」とだんだん焦ってきて、手札を公開するにつれ追い込まれてくる感じは、ほかのゲームでは味わえない独特のプレイ感。エレベーター内、ラブホテル内(ばればれだろうけど)など、シチュエーションに合わせて、皆でクサイクサイ言い合うのは妙に盛り上がる。人数多めでワイワイ遊ぶのがよい。
Prrrt…
B.カタラ、L.モーブラン作/ウリカン(2011年)
3〜7人用/8歳以上/15分
ホビージャパンから限定販売終了、一般販売未定

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フレッドディストリビューション、フェイス2フェイスを買収

グリフォンゲームズとイーグルゲームズのブランドを所有するフレッド・ディストリビューション(FRED Distribution、アメリカ)が、フェイス2フェイスゲームズ(Face 2 Face Games)を買収したことが明らかになった。
フェイス2フェイスゲームズは名デザイナー、故S.サクソン氏の遺作を製品化して2003年にデビューし、『アイムザボス』『スルース』『バイワード』などをリリース。さらに有名デザイナーの新作やリメイクも手がけ、『ブームタウン』『ウォリアーズ』『アイスクリーム』『ライン公国』『バケツ消防士』『ウィナーズサークル』などの注目作を発売した。これらの作品の多くは、日本語ルールも同梱されており、日本への販売にも力を入れていた。
しかしながらその後はヒット作に恵まれず、多言語版も販路開拓につながらなかったことが響き、2007年の『チーキーモンキー』と『モアイ』を最後に活動を休止していた。
フレッドディストリビューションは、フェイス2フェイスから引き継いだS.サクソン氏の遺作をリリースする予定。『キャントストップ』『フォーカス』『サマルカンド』『エグゼクティブ・ディシジョン』『メトロポリス』など、30タイトル以上のリリースを今年から始めるという。
BoardGameGeek News:FRED Distribution Acquires Face2Face Games
BoardGameGeek News:FRED Distribution Prepares a Tsunami of Sid Sackson Titles