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ホビージャパンゲームフェスティバル、大盛況

9月10日と11日、東京・代々木にて「ホビージャパン ゲームフェスティバル」が開かれ、『ドミニオン』『アグリコラ』『世界の七不思議』などで日本チャンピオンが誕生した。『ドミニオン』は10月にドイツにて、『アグリコラ』は11月にオーストリアにて行われる世界選手権に日本代表として参加する。
『ドミニオン』は午前午後の2部に分かれて行われた予選ラウンドに208名(定員240名)が参加。そこから2日目の決勝ラウンドに30名が進出、さらに上位4名で代表決定戦が行われた。2日間で合計13ゲームという長丁場を制したのはre_ne(ルネ)さんドミニオン木曜会)。代表決定戦の4ゲーム全てを1位と他を圧倒した。ほかにも、ドミニオン木曜会のメンバーが日ごろの成果を発揮して上位を独占した。
『アグリコラ』の参加者は43名。150分1ゲームで3ゲームの総合成績を競った。優勝は3戦全勝のかりんさん(人狼アグリコラ部)。『世界の七不思議』は42名が参加し、予選ラウンド7ゲームと決定戦1ゲームを月斎さん(高円寺盤遊会)が制した。
このほか、『レースフォーザギャラクシー』『スモールワールド』の大会も行われたが、参加者は10人前後に留まった。
各大会の優勝者には、優勝トロフィーのほかにゲームにちなんだ副賞が贈られている。『ドミニオン』は金にちなんで世界大会への渡航費用をなる現金、『アグリコラ』はパンを焼くアクションにちなんで小麦とホームベーカリー、『世界の七不思議』は7にちなんでセブン&アイホールディングス商品券1,000円7枚と500円7枚、『レース・フォー・ザ・ギャラクシー』は銀河にちなんでホームプラネタリウム、『スモールワールド』はタイトルにちなんでディズニーリゾートペアチケットが贈られた。
大会のほかに、販売スペースや新作ゲーム体験会も開かれ、大会参加者以外も来場して賑わった。もともとは世界大会に合わせて日本代表を決めるのが目的だったが、たいへんな盛況にホビージャパンでは、世界大会が開かれなくても日本大会を開催する意思を表明している。
4gamer.net:ニトロプラス勢もガチ参戦。「ドミニオン」の日本最強プレイヤーが決定した「ホビージャパン ゲームフェスティバル」レポートを掲載

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自宅ゲーム会

ゲームマーケットでレアゲームをたくさん出展し、会場の話題をさらった輸入中古専門ショップnight flight spiele(ナイトフライトシュピーレ)の三隅さんがご家族で遊びにいらっしゃった。ぶどう狩りをしたり、そばを食べたりしながら、ショップや海外メーカーの話をして、三隅さんが持ち込んだ珍しいゲームを遊ばせてもらう。
三隅さんは古いボードゲーム好きが高じて中古専門ショップを開いたという方で、当サイトでもときどき、古いゲームを紹介したときにコメントを頂いていた。ゲームマーケットでお会いして意気投合し、未知のゲームを持って遊びに来て下さいとお誘いしたところ、このたび実現の運びとなった。night flight spieleのインタビューも行ったので後日掲載予定。
古いボードゲームの素朴なシステムと、コンポーネントの質感。ボードゲームをたくさん集め出したのは、こういった魅力にひかれてのことだった。このところ新作ラッシュで見失っていたものを再発見できたような気がする。
お祝いしましょ(Wir feiern ein Fest)
タイルの位置を交換して、同じ絵柄がつながるようにするW.クラマーのパズルゲーム。つながればつながるほど得点が高いが、次の番に相手がさらに高得点を取ってしまうかもしれない。そこにゲーム性が生まれる。(Piatnik, 1994)
アゴラ(Agora)
段差のあるボードで、相手の駒を全て取るフランスの2人用アブストラクトゲーム。上の段からだと無条件で取れるが、下の段からだと下に潜り込んで革命ができるルールのため、近づけば一触即発状態。一回取り始めると一気にゲームが終盤に向かうので、先の先の先を読まなければならない。(Strate & J, 1996)
フラワーパワー(Flower Power)
囚人のジレンマの原理を使ったレースゲーム。プレイヤーを指名し、2人がそれぞれ太陽か星のカードを出す。太陽と太陽は1マス・1マス、月と月は2マス・2マスだが、太陽と月は3マス・0マスになる。目標は花をたくさん集めてゴールすることなので、止まりたいマス・止まりたくないマスで読み合いがある。さらに順位を予想するので「ここはウィンウィンで」とかいって思惑が全く違うのが面白い。(Glücksritter Spiele, 1998)