箱の中へ(Ab in die Tonne)
ゴミはみ出さないように
いろいろな形のゴミタイルをゴミ箱の上から落として、はみ出さないようにするオランダのゲーム。『バティーク』に似ているが、1人1人ボードが異なり、5人まで遊べるのが特徴。またタイルのかたちがバリエーションに富んでおり、はみ出したら負けではなく、はみ出した程度による失点をできるだけ少なくすることを目指す。
全員がもっているゴミ15個の内容は同じ。つぶれたサッカーボールとか、細長いスタンドとか、どのゴミもエキセントリックな形状をしている。
スタートプレイヤーが1つゴミを指定し、全員同じゴミを投入する。ゴミは線の上からストン。狙って落としても、途中で回転したり、位置がずれたりすることもある。次の人が次のゴミを指定して、また全員同じゴミを投入、というように全員同じ順番でゴミ箱に入れる。とがっているところを噛みあわせて、かさを上げないようにしたい。
ゴミ箱には目盛がついていて、15個落とした後にどこまではみ出しているかを見る。はみ出した分だけ失点。これが第1ラウンドである。
第2ラウンドは、ゴミ箱についているチューインガムを隠すようにゴミを落とす。最後に隠れていないチューインガム1個につき−2点。第3ラウンドは一転して、チューインガムが見えるように落とし、隠れていなければ1個につき2点になる。チューインガムにばかり集中していると、かさが上がってしまってテトリスのゲームオーバー状態のようになりかねない。
第1、第2ラウンドは拮抗していたが、第3ラウンドでチューインガムを避けてうまく入れられた私が勝利。うまく詰められなかったものの、5歳の長男も一緒に遊べた。ゴミを1つ入れるたびに「あー変なとこに引っかかった!」「よし、カンチャンずっぽり」など歓声が上がる。チューインガムのルールでは、ゴミを入れる順番や角度など、意外に考えることがあって唸らされた。
Ab in die Tonne
C.v.モーセル/クワリ(2011年)
2〜5人用/5歳以上/20分
ゲームストアバネスト:箱の中へ
ふうかのボードゲーム日記:箱の中へ
ギフトトラップ(GiftTrap)
プレゼント交換の罠
お互い相手の性格を考えて、あげたいプレゼントともらいたいプレゼントを選ぶパーティーゲーム。オリジナルはカナダだが、昨年アークライトが日本版を発売。500種類以上のプレゼントカードの中には日本オリジナルも入っている。
はじめにプレゼントが並び、その名から何番を誰にあげたいか選ぶ。プレゼントは裏返して渡すので、何をもらったかまだ分からない。開ける前に、自分は何がほしいか、ほしくないかを+3〜−4点のチップを置いて表明する。チップを置いたらいよいよプレゼントをオープン。
プラスのチップを置いたプレゼントを受け取っていれば、ゲットポイントを進め、そのプレゼントをあげた人がギブポイントを進める。マイナスはどちらも戻る。送る側として欲しがってくれそうなものを選ぶのはもちろん、受け取る側としても、ほかの人が贈ってくれそうなものを喜ぶことがポイントだ。
ゲットポイントと、ギブポイントの両方ともゴールした人が勝利。どうしても送り上手、もらい上手のどちらかに偏りがちだ。
クリスマスイブに、男同士7名と長女の8名でプレイ。プレゼントはドイツで入手してきた対象年齢16歳以上の「タブー」デッキである。「重婚できる」「プレイボーイの表紙になる」「絶滅危惧種ハント」「100万ドル紙幣の上で裸で転がる」などきわどいお題や、「1週間路上生活」「独房で1晩」などのあまり望ましくないお題が出てきて悶絶した。くさのまさんが序盤から絶好調で1位。
GiftTrap
N.ケレット/ギフトトラップ・エンタープライズ(2006年)+アークライト(2010年)
3〜8人用/8歳以上/60分