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シュピール’12新作情報:アミーゴ

ドイツゲーム界の最大のお祭りであるシュピール’12(エッセン国際ボードゲーム祭)が10月18日(木)から4日間にわたって行われます。
このページでは、新作情報を各メーカーのウェブサイト、ニュースサイトから翻訳し、どのような新作が出るかを見ていきたいと思います。日本に比較的入りやすく、よく知られているメーカーを中心に紹介しています。ゲーム名は直訳で、後に輸入販売されるときには別になるかもしれません。
例年1番最初に情報を出すアミーゴ社から。ダイスゲームを続々投入してきました。
ダイスマニアダイスマニア(Würfelmania)
ザ・ヘイワイヤーグループ作、2〜6人用、12歳以上、30分。
マスの指示でカードを引き、カードに指示されたダイスの課題をクリアすると進めます。課題は「30秒以内に6つ積み上げる」「3つゾロを出す」「クイズに答える」など100枚。使用するダイスも、4面ダイスから20面ダイス、ポーカー、カラー、アルファベット、ダイスインダイスまで133個が同梱されています。最後のマスでマイスターチャレンジを成功させた人が勝者です。
ダイスマニア
ナッツの上でナッツの上に(Auf die Nüsse!)
M.フェルトケッター作、2〜4人用、8歳以上、30分。
ダイスを振って、出た目を組み合わせ、その数字のマスにリスのコマを置きます。マスに指定された数だけ、リスが集まると、ナッツを取って巣に持ち帰ることができます。2匹いれば取れるところから、4匹必要なところまであって、ダイスの出目を見て早く取れそうなところを選ばなければなりません。たくさんのナッツを持ち帰った人が勝ちます。アライグマのマスにリスを置くと、ほかのプレイヤーの巣からナッツを盗むこともできます。
ナッツの上で
スコットランドレーススコットランドレース(Schotten Rennen)
T.レープマン作、2〜4人用、8歳以上、20分。
カードを並べてコースを作ります。2個のダイスを振って、自分のコマがいる前のカードの数字以上を出せば進むことができます。何回でも進めますが、カードの数字が出せないとバーストで、1マスも進めません。11や12など、難しい局面ではリスクコマを使って、リスクダイスを追加できます。上級ルールでは、順位によって数字が異なるマスや、大きい数字を出せば一気に進めるマスなどが登場します。
スコットランドレース
私のだ!私のだ!(Meins!)
A.ペリカン、A.プフィスター作、2〜4人用、8歳以上、30分。
高級クラブのメンバーが、展示品を持ち寄って自慢し合います。3×3マスに並んだ調達カードから縦横斜めに1列3枚取って、展示品カードに指示された組み合わせにします。展示品は早い者勝ちですので、ほかの人が狙っているものを考えながら調達カードを集めなければなりません。最後に、展示品カードのカテゴリー(玩具、芸術、文学、スポーツ、映画・音楽)別に多く集めた人に勝利点が入り、合計の多い人が勝ちます。
ボーン・トゥ・ビー・ワイルドボーントゥビーワイルド(Bohn to Be Wild)
U.ローゼンベルク作、1〜7人用、12歳以上、60分。
タイトルはステッペンウルフの『ワイルドでいこう!(Born to Be Wild)』をもじったものです。9〜19まで11種類の豆が登場します。『ボーナンザ』と同じゲーム進行ですが、将来めくった豆を獲得できる権利を与える「交渉カード」、1つの畑に2種類の豆を植えたり、2枚分になったり、手札の順番を無視して植えたりできるワイルド豆が含まれています。ワイルド豆は強力な効果をもつ反面、畑で一番上にあると収穫しても収入がないというデメリットもあります。
アンダーカバーアンダーカバー(Heimlich & Co.)
W.クラマー作、2〜7人用、8歳以上、45分。
1986年にドイツ年間ゲーム大賞を受賞したスパイゲームが復刻します。7人のスパイのうち、サイコロを振ってどのコマを進めてもかまいません。ただし自分のスパイはゲームのはじめに密かに指定されています。ほかの人が担当していそうなスパイを妨害しつつ、自分のスパイで高得点を集めます。2001年のリメイクと同様、カードでスパイを移動するバリアントと、他人のスパイを予想するバリアントが付いています。
ゲオマグ(Geomag)
M.ネーダーガード作、2〜6人用、6歳以上、10分。
『ワードバスケット』の要領で、場にあるカードと同じ国旗があるカードを、その国名をいって出します。手札を早くなくすことを目指します。1枚のカードには8つの国旗が描かれており、どれを合わせてもかまいません。国名は国旗の下に(ドイツ語で)書かれています。
ドラゴンズ(Dragons)
A.ルーニー作、2〜5人用、8歳以上、20分。
アメリカのルーニーラボが2011年に発売した『セブン・ドラゴン』のドイツ語版です。ドラゴンが描かれたカードを並べて、自分の色のドラゴンを7匹つなげることを目指します。
シュパズル(Spuzzle)
ゲームブラザーズ作、1〜4人用、4歳以上、15分。
カードをめくって、カードに示されたパズルのタイルを取ったり、ほかの人から奪ったりします。タイルを集めて最初に動物を完成させた人が勝者です。
ハリガリジュニア:カラスくつ下(Rabe Socke – Halli Galli Junior)
ゲームブラザーズ作、2〜4人用、4歳以上、15分。
絵本のキャラクターを使った子供用ハリガリです。

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「東京ドイツゲーム賞」開催

東京ドイツゲーム賞ボードゲーム専門店のテンデイズゲームズ(東京・三鷹)と、輸入代理店ニューゲームズオーダー(東京・立川)は、今秋から来春にかけて「東京ドイツゲーム賞」というゲームデザインコンテストを開催する。現在、一次審査の作品を募集中。11月30日まで。
1995年に『カタンの開拓者たち』がドイツ年間ゲーム大賞を受賞して以来、ドイツゲームの黄金時代が訪れた。『エルグランデ』『ティカル』『レーベンヘルツ』『チグリス・ユーフラテス』など、遊び応えのある作品が次々と発表された。今回の新たに発足したこの賞は、そんな90年代のドイツゲームの魅力を現代に蘇らせようという試みである。
募集するのは「90年代ドイツゲーム的なテイストを持ったボードゲーム・カードゲーム」。具体的なシステムまでは限定されていないが、ほどよい運の要素、交渉・競り・交換などによるインタラクション、概ね60分前後のプレイ時間などが意図されていると見られる。未発表作品のみ。特定の個人、会社、団体、商品に関係する、もしくは想起させる内容は不可。
一次審査には、作品の内容、概要が具体的にわかる書類、資料、ルールブックなどを郵送またはメールで送る。二次審査(2013年2〜3月)でゲームプレイに必要なコンポーネントを用意しなければならない。審査委員は、テンデイズゲームズの田中誠店長、B2Fゲームズの吉田恒平店長のほか、ゲームデザイナーの澤田大樹氏が務める。三次審査の後、大賞は4月中旬に発表される予定で、賞金20万円が贈られる。
海外ではヒッポダイスゲームデザインコンテスト(ドイツ、1986〜)や、国際デザイナーコンクール(フランス、1977〜)、プレミオ・アルキメデス(イタリア、1994〜)などがあり、出版社が興味を示してメジャーデビューした作品が少なくない。今回の賞でも、優秀作品が製品化されることを期待しよう。応募の詳細は下記のリンクを参照のこと。
Daily Life is a game:ゲームデザインコンテスト「東京ドイツゲーム賞」開催!
B2FGames:東京ドイツゲーム賞。
実録:食卓遊戯密着大本営発表廿四時:コンペティション「東京ドイツゲーム賞」について
同:短く!