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『シンガポールの商人』日本語版、7月14日発売

シンガポールの商人アークライトは7月14日、オランダのタイル配置ゲーム『シンガポールの商人(Singapore)』を日本語版で発売する。3〜4人用、12歳以上、90分、4200円。
大航海時代のシンガポールは、東インド会社の最前線だった。ここでさまざまな建物を作り、商品を売買して商売を成功させるのがこのゲームの目的だ。ライバルたちとの競争に打ち勝つためには、効率のよい商売を目指さなければならない。
非合法なアヘンは大きな利益を生むが、アヘンの生産施設や取引所は、建設時にブラックマーカーを引かなれければならず、これが溜まると摘発の危険が増す。摘発されれば罰金が課せられ、しかもアヘンは没収。地道にまっとうな商売にいそしむのか、摘発されないギリギリを見極めてご禁制の品に手を出すのか。
後になるほど強い建物が出てくるので、適宜新しい建物に移動していかなければならない。建物のポジションと、商人の無駄のない移動も勝敗を分けるだろう。
昨年の秋にオランダのホワイトゴブリンゲームズから発売された。同社の日本語版が発売されるのは『ホテルサモア』に続いて2タイトル目。このたびの日本語版にあたって初めて、パッケージがオリジナルイラストに変更され、イラストレーターの藤田香氏が起用されている。

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オランダゲーム賞2012に『ランカスター』

オランダゲーム賞(Nederlandse Spellenprijs)選考委員会は16日、今年の大賞作品を発表した。先月12日に発表されていたノミネート作品5タイトルの中から、『ランカスター』が大賞に選ばれた。
昨年までは審査員が選んだノミネート作品から一般投票によって大賞を決定していたが、今年からはノミネート・大賞ともに全て選考委員が決める方式に変更された。受賞傾向に大きな変化はなく、昨年の『ハンザ・テウトニカ』に続いてフリーク寄りの作品が選ばれている。
『ランカスター』はイングランド南部の領主となって、配下の騎士を地方などに派遣して力を蓄え、来るべきフランスとの戦いで手柄を立てるボードゲーム。法案への投票があり、自分に有利な法案を通せるかも勝敗のカギとなる。昨年のドイツ年間ゲーム大賞では、『世界の七不思議』などと並んでエキスパート賞にノミネートされた。
選考委員会は「『ランカスター』は奥の深いチャレンジングなゲームで、デザインが美しく、コンポーネントもたいへんよい。ルールは明瞭で、90分というプレイ時間は比較的短い。上級者向けで、ほかのノミネート作品と比べるとやや複雑である」とコメントしている。
【オランダゲーム賞2012】
大賞:ランカスター(Lancaster / クイーンゲームズ)
ノミネート:電力会社:最初の火花(Hoogspanning: De Eerste Vonken / 999ゲームズ)
  〃  :モンド(Mondo / ホワイトゴブリンゲームズ)
  〃  :忍者刀(Ninjato / ホワイトゴブリンゲームズ)
  〃  :タケノコ(Takenoko / マタゴー出版・アスモデ)
Nederlandse Spellenprijs:De verkiezing van 2012
Amazon.co.jp:ランカスター